ロンドン滞在中にやってみたかったのが、お料理教室に行くこと!
ただし残念ながら、色々めぼしいところを調べたものの、ちょうど私達が滞在中の8月は夏休みということもあり、気になった学校でのクラスのオファーが全然無いところも多く。
またせっかくイギリスにいるんだから、イギリス料理を覚えたいよなぁ、と思ったのだけれど、意外とそういうクラスが無い。
せっかくロンドンに来て、寿司の巻き方とか、タイ料理とか習わなくてもいいですからーっ!
ということで、子供のサマースクールのスケジュールなど色々調整したあげく、予定にうまくはまったのは某料理教室のナイフスキルのクラスだけでした。
行ったのはこちら。
なんでも2009年にBBCで放送された料理コンテスト番組「マスターシェフ」に出場したことがある人が経営している料理教室だとか(この番組はアメリカでも今でもやっています)。
メインの学校はEssexのほうにあるようですが、ロンドンの新しいウォーターフロント風の場所、カナリー・ワーフにもスタジオがあり、そこのナイフスキルのクラスに申し込みました。
ここの学校のレビューを見ていると、申し込みの時のコミュニケーションがちょっと・・というのがいくつかあったのが心配でしたが、案の定オンラインで申し込んでPayPalで支払いをしても、登録完了のメールが待てど暮せど来ず。
登録したのに連絡がなく、そのままクラスに行ったところ自分のスポットが無かった!なんてレビューもあったので、ビビってEssexのオフィスまで電話をしてみたものの、確認するからI Will call you back shortlyと言われ、2時間ほど経っても電話がかかってこず。イギリスのShortlyはいったいどれくらいの期間を指すのかわからない私困惑w
結局メールしたらすぐコンファメーションの返事が帰ってきてことなきを得ました。
どうやらオンライン登録といいつつ、かなりバックエンドは手動でやっている臭い。
さて料理教室があるカナリー・ワーフは、ロンドンの東側にあり、昔は船のドックだったところ。東インド会社の商船とかが出入りしてたところだそうです。
このドックや倉庫街が再開発され、今ではかなり立派なオフィスや、日本風な地下鉄駅に隣接したショッピング街などが立ち並んでいました。
ちょっと時間があったので、このオフィス街をウロウロしてみたのですが、金融系の会社がかなり多い。
そしてそんなオフィスから吐き出されてくる人達は、皆一様にダークスーツで圧巻です。シリコンの谷での生活が長かったため、ある意味旧世界というか別世界の様相が逆に新鮮・・。
しかしなにより驚いたのは、このロンドン金融ビジネスマンの人達、水辺のテラスに出ると、もう狂ったようにタバコを吸い始めるのです。
爽やかな水辺を歩いているはずなのに、本当にむせ返るぐらいのタバコの煙がモウモウ。
どんだけストレス溜まってるんだろう・・・お気の毒に。
というか、カナリー・ワーフの局地的大気汚染ハンパない。本当にタバコの煙で気持ち悪くなりながら、煙をかき分けながら歩いていきましたw
料理教室のある場所は、そんなストレスたっぷりなオフィス街とは反対側にあり、レストランやスポーツジムなどがある比較的静かなところ。
本当にあんまり人がいない。
料理教室は、向こうに見えるWest India Quayという茶色いビルの半地下みたいなところにありました。
Ex-MasterChef Contestantって書いてあるww
さて・・ロンドンに来て戸惑ったのは時間の感覚。
さっきのShortlyの長さがわからず困惑したのもそうですが、以前子供の料理教室に行った時も驚いたのが、イギリス人のパンクチュアルさ。
約束の時間ちょうどに行くと必ず私達が最後。じゃあと頑張って約束の15〜20分前に到着しても皆既に集まっており、私達が一番最後。イギリス人どんだけ時間に正確やねん!というか、正確を通り越して早すぎ!!
そして今回は送られてきたメールに
「15分以上前には来ないで下さい」
とわざわざ注意書きがありました。
掃除とか準備があるから、みたいなんですが、遅れてくるな!はあっても早く来るな、というのは初めてでさらにビックリしましたw
といいつつ、イギリスの時間感覚の違いにビビって早めに着いてしまったので、仕方なく周囲をウロウロしてから、5分前ぐらいに教室に入りました。
クラスに参加したのは私の他に、イギリス人のおじちゃん、チャイニーズのおばちゃん、そしてインド系のおじちゃんの4人。インストラクターはレストランシェフだったという男の先生と、アシスタントのおばちゃん。
生徒さんのひとりは、多分お仕事の後で来たのでしょう、5分ぐらい遅れてやって来ました。
レッスン開始時間前までに手を洗い、エプロンをつけ、まな板の前で待っていた私達。すると開始時間から3分ぐらい経っても生徒さんがひとりこないことに先生がイライラし始め、
「いいオトナだったらちゃんと遅れることを連絡してくるはずだ」
みたいなことを言い始めたのでさらにビックリw3分っすよ3分!イギリス人キビシイ〜!!!!
さてナイフスキルのクラスでは、以下のことをやりました。
- 玉ねぎのスライスとみじん切り
- 人参のスライスと、短冊切りからのみじん切り
- 鶏1羽を捌く
- 魚を三枚におろす
鶏を捌く以外はまあ、やったことあるし、せっかくやるなら人参のシャトー切りを覚えたいわ、と思ったりして余裕をかましていたのですが、実際クラスが始まってみると、わたくし、大苦戦。
なぜか渡されたナイフの切れが悪い。
あと教室で使っているシェフナイフが、大きすぎる!
先生もそれに気づいて小さめのを渡してくれたのですが、それでも普段私が使っている包丁の2倍の長さがあり、手に全くフィットせずに苦労しました。
私が普段使っているのは、日本のステンレスのいわゆる文化包丁。洋包丁でも、手が小さいのでフルーツナイフを若干大きくした位のを使っていますw
野菜を切るにしても、普段は上からトントントン・・とやっていたのですが、ここで使っているナイフは刃にカーブ?がかかっており、野菜を切る時には包丁をまな板から離さず、てこのようにナイフを前後に動かして切るよう指導されました。
これがやりにくい上に、コントロールが利かない!
みなヨーイドンで野菜を切り始め、競争じゃないんだから!と思うのですがなんとなく競争風。私はいつもビリケツでいつまでもノロノロと野菜を切っておりました・・・w
鶏を丸々1羽捌くのは面白かった。手羽、ドラムスティック、もも肉胸肉、と鶏の骨格、関節などを確認しながら切っていきます。うまく関節の間にナイフを入れると意外とキレイに捌けるもん。
アメリカでは、牛肉や豚肉より、オーガニックの良いチキンのほうが割高だなあと思うこともあるのですが、丸々1羽買うと値段が随分安い上に、色々な部位が取れるので知っててお得かも!だって、オーガニックの胸肉2枚と鶏1羽の値段が同じくらいですよ!
実際アメリカに戻ってからも、何度か鶏を捌いては冷凍して使いました。
ここで捌いた鶏や、三枚に卸した魚(トラウトだった)はトレイに入れて冷凍庫へ。
ナイフスキルのクラスだったので、特にお料理することもなく、私達が切った材料は、別の料理クラスで使うそうです。
ナイフのクラスは初めて取りましたが、まあこんなもん?
アシスタントのおばちゃんは、どちらかというと先生が話すところに合いの手入れるような係でしたが、声が小さい上に置いてある冷蔵庫や空調の音にかき消されてなんだかよくわかりませんでしたw
他の生徒さんも結構シャイなのか静かに黙ってレッスンを受けており、逆に静かすぎてナーバスになった私が一人でペラペラ喋っていたかもしれない・・。
チャイニーズのおばさんなどは包丁使いがとても上手で、このクラスとる必要ないんでは?という位でした。
次回は、将来の参考までに、色々調べて面白そうだった、けど行けなかったロンドンの料理教室リストまとめ〜を書きます(予告!)