愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

マレーシア24:青い家・恐怖の・・・

もう忘れそうになっているマレーシア旅行記。暑かった、けどおいしかったマレーシア・・いろんな文化がごしゃごしゃ混じって、めちゃくちゃ面白かったマレーシア・・また行きたいなあ。


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こちらはペナンにある青いお屋敷。昔々、この地域で財を成した華僑Cheong Fatt Tze(張弼士)さんのお宅です。1856年に無一文でマレーシアにやってきた客家の彼が、銀行家として財を成して建てたお屋敷。今は一般に公開されていて、決まった時間に中を見せてくれるツアーがあります。さらにお部屋の一部はホテルにもなっていて、泊まることもできます。古きよき時代の華僑の豪奢な暮らしぶりが見て取れるお屋敷は、色目も、建築も、調度品も、ひなびてるんだけどなんだか素敵!でもやっぱり、マレーシアのお約束として、エアコンの効き具合が微妙でかなり生ぬるいので、古くて暑い部屋に泊まるとなると、むぅぅどうかなぁ、なんて思ったりもして。宿泊費用もかなりお高め。でもちょっと思い出に泊まってみたい気もします。


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白いブラウスを着て日傘をさして、原節子風にエレガントなチャイニーズのおば様が案内してくれました。このお屋敷を建てた張さん、ペナンのほかにも中国、香港、シンガポールインドネシアにもお屋敷を持っていたのだとか。そして奥さんも何人もいて、何番目の奥さんか忘れちゃったけど、彼のお気に入りだった奥さんの、洋服(チャイナドレスがずらーり)とか、日用品とかが並んでいます。お家の中は撮影禁止だったのが残念。


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泊まらなくても、見に行くだけでもお勧め。映画「インドシナ」もここで撮影したそうで、映画スタッフが残して言ったセットや小道具も、そのまま家の一部としておいてあるそう。建物の青がすごくきれい。そして、華僑の家でよく見られる、家の真ん中にどーん!と吹き抜けの中庭があるのも素敵。そんな文化に育ったわけではないのに、マラッカやペナンで見たマレーシア華僑の住宅は、すごく懐かしいような、切ないような感じになる場所が多かったです。こんな家、住みたいけど、寒いサンフランシスコじゃ無理だー。


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この張弼士っておっちゃん、東南アジアのJPモルガンとかロックフェラー、なんて紹介されてましたが、中国でワイナリーを始めた人でもあるそうで、今でもそこでワインを生産してるんだって。ほうほう。そんなお金もちの末裔は、またどこかでゴージャスな暮らしをしているのかな?と思って聞いてみたら、結構そうでもなくて、財産使い果たしてしまったりして、どこかで静かにつましく暮らしているらしい。この家の維持も大変なので持っているわけにもいかず、しばらくは放置されてたみたい。それを修復したのだとか。

http://www.cheongfatttzemansion.com/


おまけ。近くを歩いていたら、こんなものが・・・・。まもなくオープンするらしい、日本料理屋さん・・・いったいどんな居酒屋だ!スペシャルで、フレッシュで、エキサイティグらしいが・・

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