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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

 初めてのマスタークラス

フルート


ベイエリアのフルーティストやフルート屋さんが一同に会するイベントに参加した。会場となったサンフランシスコ・コンサヴァトリーには、楽器屋さんも出展していて、プラチナやら、木のフルート、そして全部金のフルート(ものすごく重かった!)がずらり。好きなだけ試吹させていただく。良いフルート、ぜひ買いたいけど、安くても何十万、高いものだと家が買えちゃうこの世界。あぁ・・。


初めてさわった金やプラチナは、ちょっと吹きにくかった。ムラマツも初めて吹いてみたけれど、やっぱり日本の総銀製が自分にはあっているみたい。ヘッドジョイントを変えるだけで音色がものすごーく変わることにもびっくり。思えばこの20年間、今ある自分の楽器以外他に手をだしたことがまったく無かったので、発見がいろいろありました。


このイベントの一環として開かれたフルートのマスタークラスの受講生に選んで頂き、サンフランシスコ・オペラのフルーティストにレッスンをつけていただくこともできた。マスタークラスとは・・・公開レッスンみたいなもので、えらい先生(?)とか有名な演奏家が街にやってくると、選ばれた生徒がお客さんの前で演奏し、そこに先生に稽古をつけていただく、というもの。要するに人前でばしばし指導されちゃう恐ろしいイベントなのでした。でも普段指導しないような演奏家に教えてもらえる良い機会でもあり、自分の先生とは違ったアプローチも学べることもあるので色々勉強になるのです。


普通だったら、マスタークラスに申し込むのに自分のレコーディングを提出したりするのだけど、今回はなぜか書類のみ。かなりこぢんまりした会だったし、申し込みが少なかったのかもしれない。ベイエリアのフルーティスト層ってこんなものなのか?やはり東海岸のクラシック事情との格差を感じてしまう。ムムムム・・・。


しかしおかげさまで「選ばれたわよ〜」という主催者からの電話を日本出発の前日に頂き、あわててお金を振り込み(出発前日で助かった・・)、これは練習をせねば・・とフルートを担いで日本へ。でも結局忙しすぎて、日本でも正味30分ぐらいしかフルートに触れず。帰国してからこれはやばい!とあわてて練習するも、時差ぼけで寝てしまったり・・・。


曲は今練習中のイベールのフルートコンチェルト第一楽章。このいっけんがちゃがちゃごちゃごちゃした曲。実際演奏していてもがちゃがちゃごちゃごちゃ。さらに本来はここにオーケストラも入って、さらにがちゃがちゃごちゃごちゃする(笑)伴奏譜やオーケストラ譜ももっていなかったため、これをピアノでどう再現するのだろう・・・と不安になるも、主催者は「リハーサルは、ないわよ〜。」とすべてがぶっつけ本番だった。ぎぇー


演奏は、練習しなかった割にはまぁまぁ。少人数とはいえ人前で演奏するので多少がくがくしてしまったところもあったけど、マスタークラスは別に人前でいかに上手に演奏するというよりは、指導してもらうためのものだから気にしない〜。


ちょっと習ったことの覚書。

  • 高音が多い曲のチューニングは、高音のAでやるのもよい(今回ちょっとピッチが高かった)
  • アーティキュレーションの練習。舌も筋肉だから筋トレ必要。へんなふいごみたいな機械を使っての練習方法を見せてもらう
  • ごちゃごちゃした曲だと特に力が入って、フルートを押さえつける感じで吹いてしまうので、フルートを前へ前へ離すように


うーんこれ位か・・・。ごちゃごちゃ長い曲だったからか、曲そのもののフレージングとか、表現については言及せず。さらっとレッスンが終わってしまったのがちょっとがっかりだった。単に今練習中なのでこの曲を持っていったのだけど、「げげっイベールなのね・・」と言われてしまったし(って私を選んだのはそちらですよ・・)。これくらいのリフレッシャー的アドバイスだったら、別のこの曲じゃなくてもよかったかも・・。それとも曲以前の問題だったのかしらん・・・。ぐわー


マスタークラスをやる前に、「このレッスンからどんなことを学びたいのか」ということも聞かれたし、パフォーマンスの場というよりは、お勉強の場、という感じで気軽に出たのだけど、中には指導を得るというよりは自分の演奏会にしちゃってる人や、その子の演奏は良かったけど、うるさいステージママみたいな人もいて(あなたのやった曲うちの息子にいいわ!みたいなことを後で言われた、はぁ・・・)、最後のほうは時差ぼけもあって、ちょっとぐったりしてしまった。


でも何よりもすごかったのは、伴奏をしてくれたピアノのおじちゃん。このごちゃごちゃしたオーケストラのパートを、ピアノで全部やってくれたのだ!(実際のオーケストラはこんな感じなのです→視聴)当日、未知のピアノとうまく合うかどうかが一番の心配だったのだが、そんな心配はまったく無用だった。この曲を伴奏つきで出来たことが、一番嬉しかったかもしれない。もっとがんばろう。