愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

2017子連れおギリシャ旅①アテネへGo!

ロンドン旅日記もあと数回を残すところなのに、終了を待たずに今年の旅が始まってしまった!

夏への日本帰国は毎回暑くて動きが取りづらい。フライトの値段を見ていると気分も萎えてくる。毎年夏に日本に行かなくてもいいんじゃね?ということになり、今年の夏は別の土地に行ってみよう!ということに。

そしてなぜか選んだ先は、日本並みかそれ以上に暑い国ギリシャ

パパがギリシャ経験者で、ぜひ私達にもギリシャを見せてあげたい!という希望もあり、陳家はいざKLMに乗り、アムステルダム経由でアテネへと向かったのでした。

英語圏じゃない外国に行くのは実に何年ぶり。しかも文字が・・あの文字がよくわからん!ちょっとドキドキ。

アムステルダム・スキポル空港までは11時間ほど。私達のフライトも、その乗客のほとんどがオランダが最終目的地ではなく、ムンバイやらウィーンやら、ここ経由で色々なところに散らばっていくようだった。

トランジット以外でアムステルダムに滞在したのはもう20年前…自分の中では最大のメシマズ国のイメージしかないが、どの鉄道の駅に行っても日本語含め全ての言語の新聞が揃っていたのが印象的だった。

そんなヨーロッパのハブ地点オランダは、どこに行ってもだいたい英語が通じる、しれっととてもインターナショナル(食べ物はそうでもなかったけど!)。空港でも聞こえてくるのは英語ばかりだったかも。

乗り換え案内の電光掲示板が無く、自分のチケットを機械にかざして確認しないといけなく、そこに長蛇の列が出来るのは毎回イケてない。スタバも高くてびっくり(買わないけど)。でもイミグレは接続時間が短い人を優先してくれたりして素敵。

乳糖不耐症になっちゃったので、食べられなくなってしまったチーズを横目で見ながら、乗り換えゲートへ。

アテネに向かう乗客はかなりの数が、ギリシャ系のアメリカ人らしく、そこかしこから聞こえてくるのはほとんどが英語。

「うわあ、こんなところで会えるなんて光栄だ、元気ですか」「うむ、私はあなたが思っている人とは違うと思いますよ」(どうやら誰かギリシャの有名人と人違いをしたらしい。爆)

My Big Fat Greek Weddingという映画があったけれど、アメリカにいるギリシャ移民の多くはだいたい今2−3世ぐらい。ある意味中華移民と似て、自分たちの文化を守り、本国との繋がりもまだまだあり、毎年里帰りする人、ギリシャとアメリカを行き来して生活している人も多い。

私達の後ろに座っていた男性2人も、それぞれソルトレイクシティフィラデルフィアから来たギリシャ系アメリカ人だったらしい。フィラデルフィアやシカゴに大きなギリシャコミュニティがあるのは何となく聞いていたが、ユタ州にも、もともと炭鉱などの仕事に従事するために移民してきたギリシャコミュニティがあるらしい。お互いどの島の出身か、どの村の出身か、もしかしてこの苗字の家族を知らないか云々、フライト中ずーっと盛り上がっていた。

荷物をピックアップしている間にも、実はベイエリア出身だというギリシャ系の家族にも会った(オークランドの丘の上に、超巨大なギリシャ正教会がある)。だいたいアメリカに移民していったギリシャ人は、アテネではなく色んな島の出身が多いらしく、みんなそれぞれここからまた飛行機に乗ったりフェリーに乗ったりして、それぞれの島に行くらしい。

空港からアテネの中心部までは、タクシーで30分ほど。私達が到着する数日前にものすごい熱波が来た上、ごみ収集業者がストライキを起こして大変だったらしいが、そんな騒ぎも既に収まり、外はベイエリアの空気を暖かくしたような穏やかな空気だった。

空港からのハイウェイは、オリンピックの時にでも整備したんだろうか、とてもキレイで広くてスムーズなのにあまり車が走っていない。車窓を流れる風景も、乾燥した山々がなんとなくベイエリアを思い出させる。

宿泊先がホテルではなくAirbnbで取ったアパートだったので、タクシーのおっちゃんに携帯で地図を見せながら行くことになったが、このおっちゃんが携帯をじーっと見ながらハイウェイに乗るのがちょっと怖かった。しかしここはギリシャ。周囲を見ても、運転しながら携帯は使い放題、ハイウェイだろうがノーヘルのスクーターが普通に走っている。

ヒルトンホテルの裏にある古いアパートの最上階、3LDKバルコニーとサンルーム付きの部屋が、陳家のアテネでの宿。

アテネのアパートはどこもだいたいバルコニーと大きな日除けがついていて、そこに植木をだーっと並べてある。夕方涼しくなってくると、ここのテーブルに座って涼んだり読書したり、朝食もバルコニーで摂ったりできるのがとても良い。アテネで民泊を取る時は、絶対バルコニー付きを借りるの、オススメ。

車窓からみた街の風景、そしてバルコニーからの景色は、それぞれちょっとずつ違うけれど、今までに行った地中海の街に共通するところが多く、文字が違う以外は、あまりはじめてという感じもしない。私は何となくテルアビブを、パパは何となく台湾を(笑)思い出したり、ちょっと古いアパートのロビーの匂いは、昔カイロで泊まったアパートの上階にあったホテルと全く同じ匂いがした。

アテネはどこにいってもアパートが密集していて、人が折り重なって生活しているような感じだったので、ヒルトンやら色んな大きな建物が近くにあるようなこの場所でも、バルコニーに座っていれば子供が泣く声犬が吠える声、よそから聞こえる音楽や人の声、色んな生活音が聞こえてくるのが、なんだか逆に安心感があって心地よい。さて、こんな感じで暫く陳家のギリシャ日記が始まります。

ロンドン2016㊳ ロンドンで、寿司。

時々ふと考える、寿司が日本食の代表のようになったのは一体いつからなんだろう。

アメリカといえばピザとハンバーガーとコカコーラ、日本といえばスシにテリヤーキ。実際スシも照り焼きも日本にいた時より、海外に住むようになってからの方が食べる頻度は上がった気もしないではない。美味しいスシにありつけているかは、また別の話ではありますが・・w

ロンドンも昔に比べるとテイクアウト系の寿司というよりスシを売っているチェーン店も至る所にあって、ずいぶんと時代は変わったなぁ・・!という感じ。そんなこんなで、つい魔が差して、ロンドンくんだりで、スシに手を伸ばしてしまうこと、数回。

こちらは2年前、ロンドンオフィスで仕事した時に同僚達と食べたItsuの巻き寿司。

Pret a Mangerというサンドイッチやサラダのチェーン店のスピンオフみたいな感じで始まったお店。お味は巻き寿司だけどんんん〜〜という感じだったけど、このお店のブランドの味付け海苔、えびせんや冷凍餃子などもあちこちのスーパーで見かけました。一般のイギリス家庭にこういうものを浸透させているのは、素晴らしい。

Yo! Sushi

こちらはJ−POP的デザインを全面に押し出した感じの回転スシチェーン。なんとニューヨークとかボストンとか東海岸にもあるらしいよ!

内装やお皿の感じも、外人がイメージする、ハラジュク、カワイイ、アニメでポップ風。ワレワレハ〜スシヲトテモアイシテタクサンイマス!

キッザニアが入っているショッピングモールの中にあった支店で、キッザニアに入る前に子供の所望で食べてしまいました。

高い!でもスシは完全に冷凍で、玉子さえ解凍がいい加減でベショベショしていたYo! ムキー

Wasabi

チェーン店のお寿司はここが一番食べられた感じでした。Kings Cross周辺を子供とウロウロしていたら突然昔の職場のロンドンオフィスがどーん!と登場、そこの一階にWasabiの看板が。子供が突進していき、ランチは有無を言わさずここに。

お寿司はマグロとエビとサーモンばかりではありますが、こういうランチのチョイスがロンドンのビジネスマンの間にできた、というところはなかなか喜ばしいことじゃあーりませんか!

おひさま鮨

メリルボーンのアパートの近くにあったお寿司屋さん。こういうものが食べられた!!

アメリカではメキシコ人のおっちゃんが大根を桂むきにしていたり、チャイニーズやコリアンの寿司職人も多いですが、ここのお店ではインド人ぽい板前さんがいました(違ってたらスンマセン)。

きゅうりの酢の物を頼んだら、冷凍庫から出してきた氷をカッカッと削って、お皿を氷のベッドの上に載せてくれる、アメリカのそこらへんの寿司屋では出てこないサービス!

ウェイトレスの日本人のお姉さんも、ここら辺にお住まいなんですか〜って話してくれたりして、ナイスな感じ。お寿司も美味しかったので、2年連続で食べに行きました。

私が行った時はインド人のお客が結構いて、あまり寿司を食べ慣れていないらしくお店の人や一緒に来た人を質問攻めにして、最後の最後に私魚は食べられない、と言っていたのが印象的でしたw

ロンドン2016 ㊲ ロンドンで、アフタヌーンティー。その2

ロンドン旅日記もそろそろ終わりに近づいてまいりました。

旅の終盤、レストランで働いた後はもうヘロヘロに疲れてしまい、最後の数日はあまり体が機能せず。

子供もサマーキャンプを終えて家にいたので、何かせねばと近場の公園で遊んだりしてごまかしたりしておりましたが、やっぱり母娘二人でアフタヌーンティーも行っておきたいよな、と子供が喜びそうなところに目星をつけて、今回2度目のアフタヌーンティーにも行ってきました。

Fitzrovia にあるサンダーソンホテルでやっているMad Hatter's Afternoon Tea。言うたら不思議の国のアリスに出てくる、いかれ帽子屋が主催するお茶会をテーマにしたアフタヌーンティーです。

このホテル、内装もちょっとモダン風オサレ。通された中庭には噴水があり、結構子供連れあり、ごっつい髭面の彼氏を連れたお姉ちゃんあり、若いお姉ちゃんのグループあり・・・、アフタヌーンティーって大概年配の人とアジア人ばっかりが行く勝手なイメージなんですが(w)結構いろんな客層が集まってるのが面白かったです。

こちらがメニュー。

ジェーンオースティンの小説「エマ」の古本に貼り付けてあるメニュー。

お皿やカップは全て白黒基調。カップはシマウマ柄でした。

Drink me, じゃないですけど、ポーション風の瓶に入ったお茶っぱ。この中から選びます。

瓶についている紐の色でもお茶の種類がわかるようになっていて、置いてあるトランプに説明が書いてあります。子供はジュース頼みました。

お茶じゃなくてカクテルなども頼めますが、甘い酒飲みながらサンドイッチやケーキをつまむの無理〜

塩系のものは、スモークサーモンやうずらの卵が入ったスコッチエッグ、クロックムッシュー、蟹のエクレア、きゅうりとクリームチーズのサンドイッチ。

そしてどーん。上の葉っぱは食べられませんが、赤いきのこのマシュマロ、青いのは青虫をかたどったマジパンみたいなの、てんとう虫の形のレッドベルベッドケーキ、人参ケーキ、うさぎの懐中時計の形をしたマカロン、トランプの兵士の形のクッキー、そしてスコーン。右側にちょいと見切れてるのは、アリスが飲んで大きくなったり小さくなったりしたポーション

甘いもの、どーん。

やっぱり当然ながら食べきれませんでしたので、だいぶお持ち帰りしました。甘いのより、サンドイッチとかだけの方が私も子供も好きかもなぁ。そういえば私も子供もそんなに甘いのいける口じゃなかったw

アフタヌーンティーよりアフタヌーン焼肉とかの方が子供はもっとフィーバーしたかもしれいない・・

でも雰囲気は十分堪能してまいりました。

このアフタヌーンティー、アリスのテーマじゃなくなったらこのお皿とか買い替えたりするんだろうか、などとぼんやり考えていたのですが、1年経った現在もまだまだアリスのお茶会は続いているようです。メニューはシーズンごとに変わったりする模様。もう十分備品の元は取れてるかw

www.morganshotelgroup.com

不思議の国のアリス、もちろん好きで子供の頃何度も読み返しましたが、続編の「鏡の国のアリス」の方が印象的で、特にそこに出てくる「ジャバウォックの詩」というのがすごく好きでした。

Twas brillig, and the slithy toves
Did gyre and gimble in the wabe;
All mimsy were the borogoves,
And the mome raths outgrabe.

「ときしもぶりにく、しねばいトーブが、くるくるじゃいれば、もながをきりれば、 すっぺらじめな、ポロドンキン、 ちからのピギミイふんだべく。」

このメチャクチャな言葉あそびが面白くて子供のときは覚えていたけれど、今原文で読んでみると、このルイスキャロルのナンセンスな英語の詩を、こんなにすぽっとはまる日本語に訳した訳者、すごい。これはもう、超名訳だと思います。

もう少し子供が大きくなったら、2冊とも買ってあげよう。って、私は日本語で読んだけど子供は原書を読んで育つのね・・w

ロンドン2016㊱ ミシュランスターレストランの厨房に立って見ての雑感

毎回旅行の際、現地で色々気になった小さなことを箇条書きにする「雑感覚え書きシリーズ」。自分の中では結構好きな観察日記シリーズです。そうだ、このタグを作っておこう。

ミシュラン一つ星レストランの厨房に立って働いてみるという夢のような経験、を実力ではなく金で解決という形で実現してみた今回のロンドン滞在。その中で色々印象的だったこと、気になったこと、面白かったこと、考えたことなど。

一つの材料、使う量が少なー。

一皿に、調理した食材を8種類も9種類も載せるので、実際に使う食材の量は意外と少ない。なので、冷蔵庫に入っている食材の量が意外と少ないのに驚いた。でも主婦的感覚で、つい一皿一皿ごっそり盛り付けしそうになるのを押さえるのが大変だったw

無駄な動き、もっとカットできるのかも

一流レストランに素人が立たせてもらって僭越ではあるけれど、プレーティングだけでももっと動きを効率化できるんじゃないかなと思った。とにかく盛り付ける食材がバラバラに保管されていて、それを出したりしまったりするのに毎回あっちこっちに行かないといけなくて難儀した。料理ごとに必要なアイテムをまとめて保管するとか、工夫とかあってもいいんじゃないかなーとも思った。

スクイーズボトルの呪いw

このレストランに限らず、色んなレストランの盛り付けに多用されるスクイーズボトル。

ソースで模様を描いたり、コントロールがしやすく便利だけれど、底にソースが固まってなかなか出てこないことが何度も何度も!

毎回ボトルの底を叩きまくり、ようやくできたと思うとまたボトルを元の場所にしまい、またソースが底に溜まるの繰り返し・・。これは時間が押している時かなりイラッとして、ついFワードが口をついたw

まだまだ知らないハーブの世界。

料理やデザートに添えられているハーブ類、アメリカでは聞いたことのないもの、見たことの無いようなものも多かった。ちょっと口に入れるとすごく良い匂いがしたり、適度な酸味があったり。メモ取る時間なくて残念。

Kitchen Awareness大事

厨房で役に立ちたければ、周囲の流れや他のシェフの状況を俯瞰的に見ることができる意識がとっても大事。これを、ビル・ビュッフォードさんはkitchen awareness と呼んでいた。これって日本語だと気配り、だろうか。

状況に合わせて手を貸したりすることは厨房だけじゃなくていろんな面で大事なのは当然だけれど、限られた時間で物理的にわーっと物事を作り上げていく時には観察力、理解力に加えて瞬時の判断力、瞬発力も必要だなと思った。

何より体力勝負

とにかく長時間、熱いキッチンで立ちっぱなし、動き回りっぱなしの肉体労働。体力無いとやっていけない。シェフの人達が若いのも当然か。結構体を鍛えているシェフも多い。

今回は、旅の後半にこの予定を入れてしまったのが、一番の後悔。もっと体力のある前半に行って、ディナーシフトまで働きたかった。あああ今でもとても悔しい!

まだまだ男の世界?

このレストランのシェフはペイストリーシェフのひとり除いて全部男性。なのでやっぱり雰囲気は野郎の世界。後は洗い場に、多分ポルトガルかスペイン人のおばちゃんと、髪を編み込みにした、歴史映画でそれこそメイド役で出てきそうな感じの無口な女の子がいるのみ。

みんなが口汚くヤイヤイ色んなことを言うのを「あーハイハイ」みたいな感じで飄々と受け流していた。うむ。

でもみんないい人

みんな口は悪いが(って思ったほどでもなかったけど)根はいい人ばかり。特に厨房が忙しい雰囲気になってきた時にも驚かずに対応していたら、受け入れてくれたかなという感じもあった。「後ろどけ!」と最初に叫んだ時に「おおっ、いいねぇ」と実際言われたw

色々親切に教えてくれたり水を持ってきてくれたり、ちょっと時間がある時にはオレ日本で働いてみたい、なんて話をしたり。今もSNSで繋がってる人も。

包丁大事にしよう

レストラン備え付けの包丁はよく切れなかったが、みなさんマイ包丁はとても大事にして手入れも怠らない。備え付けの包丁も、私が使い終わった後他の器具と一緒に流しに突っ込もうとしたら怒られた。私もアメリカに戻ってから、包丁をもう少し大事に扱うようになりました。

料理への情熱と、アドレナリン

最後にスーシェフにどうだった、と聞かれて「期待していたよりもあんまりyellingがなかった」と言ったら「昔は怒鳴る人もいたけど、怒鳴ったところで物事が良くなるわけでもないからね、最近はあんまりそういうのはない」とのことだった。って、さっきちょっとふざけてたシェフ二人に黙りやがれ!とか胴間声で叫んでたじゃんwでもマルコピエールホワイトみたいに気に入らないからとチーズを壁に投げつけたり、というのはないのでしょうw

そしてお客さんが着始めてから、厨房の中に流れ始めたプレッシャーと独特の空気。みんなで一丸となって時間と戦いながら美味しいものを用意していく中で、出てくるアドレナリンがたまらんかった。という話をしたらニヤッと笑って、だからやめられないんだよね、だって。

仕事が終わってもとにかく興奮が冷めやらず、体は疲れているのに眠れなかった。翌朝も疲れすぎて昼まで起き上がれなかったけれど、頭の中では、またあの興奮を味わいたい・・・とあの厨房に戻りたい気分でいっぱいに。

毎日ジェットコースターに乗るみたいな感じだろうか。感覚としては、学生時代から今までやってきた、音楽や演劇で舞台に立った時の感覚にも似ていた。

シェフの中にはドラッグに走ってしまう人も実は結構いたりするけれど、これだけ長時間体を酷使したり精神が興奮したりすると、実際それをうまく管理するのは大変かもしれない。日本ではどうなんでしょう??

思えば料理はアメリカに来てから好きになってやるようになったし、学生時代のバイトでも飲食の経験が少ない。配膳とか厨房というのは、若いうちの仕事経験としては一番身近にあるものだとは思うけれど、学生時代に入ったバイト先(ディズニーランド近くのホテル)では、どっちかというとレトルトが多用されていたり、衛生面でもえぇ・・っということもあったりして、どちらかというとすっかり飲食業に幻滅してしまいその後近寄らずに過ごしてしまった。

なのでこうやって、純粋に料理に情熱を傾ける人達がいる場所があるということを知ったのは、ずっとずっと後のこと。もうちょっと早くに知っていればなあ、今更素人がプロの厨房に入ってワーキャー言うのとは別の世界が見えていたかもしれない。そこは自分が食わず嫌いで過ごしたことを反省。

でもこの歳になってもこういう経験ができたのは本当によかった。あと、英語も若いうちに勉強しておいて良かったw

https://www.instagram.com/p/BJFL8GFgyMN/
What a great "chef's experience"! Lots of heat and pressure, adrenalin rush and tunnel vision while chopping, mixing sauces and plating.. everything was exactly what I was looking for! (Well I was expecting more shouting and yelling but ppl were really nice there 😊). Lunch shift was exhausting enough but they'll keep on going until 1am. Much respect to all the chefs out there who creates all the beautiful and yummy things. #lortolan #chefs

このレストラン、厨房体験の他にも、普通のお料理教室もあります。レディングに行かれるお料理好きなかたにおすすめ!

あ、でもこういうのにちょっと行って、「ミシュランスターのレストランで修行」とか経歴に書いちゃだめですよ!経歴詐称はダメ、ゼッタイ!w

ロンドン2016 ㉟ 素人がミシュランスターレストランの厨房に立ってみた、その3

marichan.hatenablog.com

メインの料理もだいぶ落ち着いてきて、厨房がだいぶ落ち着いてきた矢先、ペイストリーセクションに呼び戻されたわたくし。

メインの厨房と別になっているペイストリーセクションは、流れる時間もメインのところとは少し違っていた。

デザートは最後の最後なので、みんなが落ち着く時間になると急に忙しくなる!

デザート担当は、名前を忘れてしまったパンも担当しているにいちゃんと、紅一点のお姉ちゃんのふたり。

火を使って暑い暑いメインの厨房に比べて、冷たいデザートも扱うこの厨房は涼しめで、流れる空気ものんびりしている。

私が盛り付け方を教えてもらったのは、私も前回お客として訪れた時にいただいた、こちらの「パフェ」など。

ご覧の通り、色々なアイテムが乗っているこのパフェ。

この写真では見えないけれど、まずパレットナイフでキャラメルソースをお皿に塗りつけて広げ、その上にクッキーみたいなのの粉になったのを散らす。

丸いのが「パフェ」で、生クリームなどを冷やし固めたものだけれど、アイスクリームというわけでもない不思議なもの。これをポン、と置き、チェリーのシャーベットはスプーン2本を使って形を整えながらスクープして置く。

チェリーソースをポン、ポン、と水玉状において、2種類のクッキーの砕いたものも並べ、私が一生懸命種を取ったチェリーも置く。

最後に、チョコレートのクラッカーを適当な形に割って、パフェにブスブス刺して安定させて出来上がり。

実に一皿に9アイテムが載っている!!

冷たいデザートだし、注文がきてからこの材料をいちいち出したりしまったりして盛り付けないといけない。

こういうキッチンのオーガナイズの方法は、そのシェフの個性が出るみたいなのだけれど、このキッチンも盛り付けに必要なアイテムがあちこちにとっ散らかって置いてあって難儀した。

散らかっている訳ではないんだけれど、お皿に載せるクラム、クラッカー、クッキーの割ったやつ、全部置いてある場所が別々、それもキッチンの右側と左側に置いてあったりして意味不明。

それで結構おしゃべりしながらのんびり盛り付けるので、時間がかかる。そういえば先週デザートでてくるまで結構待ったのを思い出した。

頼んだデザートが出てくる前に、デザートの前菜みたいなのも出てくるのでそれで時間に余裕がある、というのもあるとは思うけど・・。

という訳で、デザート盛り付け、全て終わったのは夕方4時。ハァ〜さすがに疲れました。

実はこの後、ディナーシフトもやっていく?と聞かれて、やる気満々だったのだけれど、終わって腰を下ろしたらもうぐったり。

この後さらに夜9時ぐらいまで働いて、そこからタクシーのって電車乗ってロンドン戻るのか・・と思ったらもう無理です〜、ということになってお仕事はこれでおしまい。

レストランはディナーが終わってもディープクリーニングもあるから、夜中の2時まで何かしらあるそう。翌日のパンの仕込みは夜10時からだって。

メインの厨房も、ランチが終わったら休憩という訳でもなく、チキンストックを作ったりといろいろ仕込み中。

ペイストリーの方ではお姉ちゃんがパンの兄ちゃんに「夜も長いし今のうちに外の空気を吸っておいで」と気遣ってたのが印象的。

この後、そういえば仕事中存在をすっかり忘れていたヘッドシェフ(そういえばいたっけ・・?!w)と、スーシェフと色々おしゃべりして、タクシー呼んでもらって帰路についたのでありました。

すごく疲れて、翌日は午後まで起き上がれなかったけれど、めちゃくちゃ楽しい経験だった。まさか自分が入れると思っていなかった、ハイエンドなレストランの厨房。シェフたちも、レストランのスタッフの皆さんもみんな優しくしてくれて、このまま翌日も戻って働きたい・・と思ったほどw いや、実際に働くとなると現実はそんなに甘くないのはわかっているけれど。

でも美味しいものを作る、という一つの目標に向かって、限られた時間の中でみんなが一丸となって働くことへの充実感というのがすごかった。仕事中に出たアドレナリンを鎮めるのがすごく大変だったのでした。

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加工したら変なことになった、なんだこのセルフィーww

次回はレストランネタ最終回。実際に厨房に入ってみて気づいたこと面白かったことなどを。