愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

フードロス救済・福袋的に楽しいToo Good To Go

最近はまってるアプリToo Good To Go

toogoodtogo.org

フードロス・食品ロスが問題になっていますが、レストランやカフェ、スーパーなどで売れ残った食品・賞味期限が切れそうな食材を安く買い取ることができるアプリです。

食品・食材を引き取って欲しいお店をアプリでチェックして、予約、支払い。あとは指定された時間にピックアップしに行きます。

例えばバッキンガム宮殿周辺で、今日・明日ピックアップ可能なお店はこんな感じ。

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もちろん日によって売れ残り状況は違うので、今日は何もありません~というお店もあったりするので、今日はどんなお店が出てるかな?とついチェックしてしまう。

その日に残ったものを買い取るシステムなので、どんなものが買えるのか、パンやケーキ、とかサラダ、とかざっくりした内容は書いてありますが、細かい中身の指定はできません。「サプライズ・バッグ」と呼ばれていて、いわば買ってからのお楽しみ、といった感じで福袋的な要素が強いのも、ちょっとはまってしまう一因かも。

では、今までに我が家が試してみた、Too Good To Goのマジックバッグを公開。主に試してみたのは、パン屋さん。そして、チェーンのコーヒー屋さん。特にスタバやコスタ、Pretといった大型チェーン店も加盟していて、フードロス削減に貢献しています。

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コーヒーチェーンのコスタは、甘いものばっかりだけどいい?といいながら、カウンターや陳列棚にあったアイテムを紙袋にどんどん放りこみ、紙袋二つ分の残り物をくれました。これで3£ (470円)

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おフランス系のベーカリー、Paulはこれで5£。この大きなパン1個のもともとの値段が5£以上なのでかなりお値打ち。パンはクルトンにしたり、冷凍保存して朝食にいただいたりしました。

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福袋は時にハズレかな、という時もある。こちらは、スカンジナビア系カフェから買い取ったもの。ほぼシナモンロールばっかりだった!(苦笑)これも冷凍保存して、コーヒーとともに少しずついただきました。

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あとToo Good To Goでおススメなのは、グロッサリー系。これでたったの4£ですよ奥さん!

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農家から直送だという野菜の売れ残りをゲットしたことも。ちょっとケールはしなっているけれど、ケールチップにしていただきました。

だいたい価格設定は定価の3分の1といったところらしいですが、その日の売れ残り状況によっては、ぜんぜんそれ以上の内容のものをもらう場合も。今まで見たところでは、一番高くてこちらが支払う値段は5£ぐらいです。

カフェやベーカリー、グロッサリーの他にもレストランからの提供もあるけれど、これは取りに行く時間がお店が終わる頃だったりして、夜遅くなったりする場合もあり、ちょっと我が家では使いにくい。でも一人暮らししている人だったらかなり活用できるんじゃないかなあ。ロケーションによっては、結構高級なカフェやケーキ屋さんが参加しているところもあって、いいなぁ・・。

このアプリ、発祥はデンマークらしいですが、イギリスをはじめ、フランスやドイツ、アメリカなど欧米各国でサービスが展開されています。参加しているお店も、大きなチェーンから、地元の小さなピザ屋さんとか、コーナーストアとか色々。2015年に始まったこのビジネス、2020年時点の資料では、加盟店は3万8000、世界で2,900万食分の食品廃棄を防げたそう。スバラシイ!

究極的には、もともとあまりものが無いように食品を提供できればいいんですけれどね、こういう需要予測ってどうやるんだろう、やっぱり難しいのかなあ。

日本でも、フードロス防止、余剰食材を買うことができるアプリ、いくつかあるみたい。ただ見てみると、地元のお店でその日に余ったものをパッと取りに行く、というシステムというよりは、余剰食材、「わけあり」食材を、通販お取り寄せするサイトみたいな感じなところも。結構特に値段を下げることなく普通の食品販売アプリとして使われていたり、本来の目的とは違った使われ方がされているので見極めが難しい、みたいなレビューがあるアプリもあって、ここまできっちりしたものはまだないみたい。