愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

【ロンドンの美味しいもの】米がなければ、パイをお食べ

気がつけば、日本食をあんまり作っていない今日この頃。アジア食材屋に足を運んだのも、この4ヶ月で3回ぐらいかもしれません。

で、何を食べているかと言うと、イモとかパイとかばっかり食べています。

だって、美味しいんだもの!!

夏は暑い日が続いたロンドンですが、気温がぐっと下がる日などは、やはり濃い目のビールに、パイといったちょっと重めのご飯が、やはりホッとしてしまいます。

イギリスのパイ、種類は色々ありますが、例えばこんな感じ。どーん!

パブに行くと出てくるのが、こんな感じのパイ。中はステーキ&エール。ステーキをエールビールなどで煮込んだビーフシチュー的なものが入っていて、グレイビーがかかっています。

パイの皮は、層になっているものではなくて、もっと素朴なショートクラスト的なもの。このサクサクがたまらない。

その昔、それこそテューダー朝の時代など、こういうパイは、中身を保存するために作られたそうで、パイ皮はあくまで保存容器。パイ皮は食べられなかったとか。

これはテューダー朝時代のキッチンを再現したところに置いてあった模型。一番左のグレーっぽい茶色っぽいのがそれです。

スーパーにもポークパイと言う、加工肉のような感じのポークがギッチギチに入っているパイが売られています。かなり重いですが、少しずつナイフでそいで食べる、これも元は保存食だったそうです。

今は皮も美味しいから本当に危険。

さらにどーん!とこちらは、お祭りの屋台で見つけたポルトガルのパイ。trouxinhaなんちゃら・・と言うそうで、trouxinhaは「小さい包」みたいな意味らしい。十分小さくはないんですが、中にはお肉やらぎっちり詰まっています。

こうやって持ち運びもできるパイは、昔は労働者のお昼ご飯でもあったそうです。腹持ちも良いし、カロリーも十分とれるし、安い。

そんな庶民的なパイですが、ちょっと高級風なものを出すところにも行ってみました。

Putney Piesと言うお店。

中には「ビーフブルギニョン」、ブルゴーニュビーフシチューが入っています。うーん深い味わい・・・って実はちょっと煮込み過ぎたのか、塩辛かったのですが・・

このお店、テムズ川にかかるパトニー橋の近くにあり、川辺にも席があります。そしてここのオーナーは昔スティングのマネージャーだったそう。それもあってか地下にはライブハウスも完備です。

スーパーでも冷凍ではなくて冷蔵コーナーにフレッシュなパイシートが色々売っていたので、それを使ってコーニッシュパスティも家で作ってみました。

見た目はちょっとエンパナーダみたいですが、コーンウォール地方発祥のハンドパイ的なもので、中には牛肉の細切れ、そしてジャガイモやスウィードと呼ばれるスウェーデンから来たカブ系のお野菜の細切れ、タイムなどが入っています。特にこのスウィードと言うカブが、料理するとおいもみたいにホクホクして美味しい!

このコーニッシュパスティは駅の構内でもよく売られています。

・・というわけで、米も味噌も手に入る環境にはありますが、あまりそれらを消費することなく、意外と地元の食べ物を美味しくいただいている今日この頃。カロリーはちょっと心配になりますが・・・

でも意外とアメリカと比べると量は少なめ(レストランでも、スーパーでの買い物も)、そして何よりアメリカにいる頃と比べるとずいぶん歩くようになったので、痩せはしなくても太りもしていない模様です。

何せ、1日の「平均」歩数が1万5000歩かそれ以上!!車もないし、買い物も何もかも全て徒歩。電車に乗るのだって、駅まで歩きますしね。ずいぶん生活パターンも変わりました。

でもこれから冬、そしてホリデーシーズンに向けてまた美味しいものが出てきそうなので、色々気をつけなければ!