愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れウィーン旅⑤ウィーンの甘味の園へ

せっかくウィーンに来ているからには、お決まりの「ザッハトルテ」を食べてみようじゃないかと言うことになりました。

ウィーン経験者の友人が、「デメル」や「ホテルザッハ」など、日本で食べられるものもあるし、老舗より美味しいところもある、と色々別のところを紹介してくれたのですが、まず日本に滅多に帰らないし、ザッハトルテをまず食べたことがないので、とりあえずは基本のところを押さえてみようじゃないか、と言うことに。

まずはデメルです。

ここは遅い朝食を食べた店の近くにあり、通りがかったついでに、空いていたのでせっかくだから入ってしまおうと早めのおやつの時間に。ほんの少しだけ待ちましたが、2階の喫茶室のようなところに通してもらいました。待っている間には厨房をのぞくこともできました。

立派なシャンデリアがぶら下がった、ちょっと古い感じの喫茶室での初ザッハトルテ。上のチョコレートは三角で、アプリコットジャムはチョココーティングのすぐ下にあります。思いのほかスポンジがパサっとしていて、ふーん、こんな感じなのね。隣の席には、ずいぶん年配の日本人のご夫婦が来ていました。長時間飛行機に乗って日本から来たんだろうと思うと、すごいなぁ。

続きまして〜、ザッハホテルです。ここはKちゃんNTKおじちゃん夫妻も一緒に、5人でケーキをつつきました。

ザッハトルテデメルかザッハホテル、どちらが元祖かで裁判沙汰になるほどもめた話は有名ですが、こちらは丸いチョコ&スポンジの真ん中にジャムが挟んであります。こちらのケーキのほうがしっとりしていて、個人的にはザッハホテルの優勝!しかし〜、どっちも言うたらチョコレートケーキ。そして甘い。

実は数年前に、本場の味を知らないまま、パパの誕生日に見よう見まねでザッハトルテを作ったことがあったのですが、今回味の「答え合わせ」ができてなかなか満足でした。

でも手作りだと砂糖の調節ができた&友達の家で取れたアプリコットで作った自家製ジャムを使ったりしたせいか、「ママが作ったあの時のザッハトルテのほうが美味しかった」と、ザッハトルテ・バトル、なんと軍配は私に?!やったー優勝!

とはいえ、あの時のジャムはもう無いし、それから2度と作っていないので、あれはもう幻のザッハトルテです。

ザッハホテルでは、アップルシュトゥルーデルも頼みましたが、控えめな甘さといい、こっちの方が気に入ったかもしれません。

これは、また食べたいな〜。

色々なお茶がある中で、「煎茶センパイ」と言う謎メニューも。先輩?千杯?

続きまして〜、こちらも老舗のGerstnerと言うお店にて。歌劇場の隣にあり、窓から劇場がよく見えます。

ここで注文したのは、確か左がリンザートルテ(結構スパイスの効いたパウンドケーキ的なものの上にジャム)、エスターハージートルテ(アーモンドと卵白、バニラクリームやフォンダンのケーキ)。一言、甘い!

ドイツ・オーストリア菓子の本を持っているのですが、フランス系のケーキが軽いスポンジやムースなどを組み合わせる&材料の数が意外と少ないのに対し、ドイツ・ウィーン菓子は結構ドカンとヘビー&意外に組み合わせが複雑で、材料のリストがものすごい長いのがいつも印象的でした。

オーストリアのお菓子、まだまだ知らないものが多い!ただもっと色々試してみたいかというと、かなり甘いので、うーんもういいかな、と言う感じも・・。イギリスで売っているケーキの方が、ずいぶん甘さ控えめです。

このお店は、結構夜遅めに行ったのですが、お店のお姉ちゃんが派手にコップを割ったりしていました。そして食べ終わってお店を出ようとした時、今度は棚に紅茶だかクッキーだかの缶を陳列しようとしてこれまた派手にドンガラガッシャーンと床に落としていました。どんだけおっちょこちょいw

ウィーンのお菓子は甘い!ならもうその辺でやめとけばよかったのに、お友達にお勧めしてもらったお店を試したい・・・と、最終日にOberlaaと言う店でケーキをテイクアウト。マンゴームースのケーキと、トッペンシュトゥルーデルと言うチーズが入ったシュトゥルーデルを買いました。

ここのお店はもっとモダンな感じで、すごく仏頂面のおばちゃんが対応してくれました。ここのケーキは他店と比べて甘さ控えめで美味しかった!!

しかし、ここまでしてこんなにケーキを食べる必要があったのか。多分なかったかもしれない。旅行中、その他にもウィーンのヘヴィな食べ物も色々いただいたので、もちろん肥えて帰ってきました。そして3ヶ月たった今も、まだ回復しきっていません・・・(ガーン)。

おまけ:街で見かけたバウムクーヘンの看板。知ってるのとちょっと違う!どっちかというとチムニーケーキ風。