愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ヴェローナ7:スーパー金持ちマッフェイさん家

ヴェローナ3日目。この街がすっかり気に入ってしまった。

大きな川もあり(水の近くにいつも住みたい)、お天気も良く(洗濯を干したらすぐ乾く)、太陽の日差しも程よく(じめじめのロンドンから来たから余計)、街並みは美しいがごみごみしていない。

川を渡れば旧市街だが、川をまた渡り返すと立派なアパート群、その一階に入るスーパーやカフェ、なんだか様相は違うのに日本の街中の住宅街をもっと広くしたような感覚もあって、懐かしい感じの居心地の良さもある。

泊まったAirBnBは川沿いのそんなアパートの一角だったが、中も新しく改装されていてとても快適だった。ロビーはちょっと古めかしいのだが、すごく不思議なことに義理両親の家と同じ匂いがした。義理両親の家の匂いは、中華米というかジャスミンライスみたで、料理のせいだと思ってたんだけど、あれは古い家の匂いなのだろうか???

前日中に入りそびれた教会を見学した後は、エルベ広場にあるパラッツォ・マッフェイ博物館に行った。ヴェローナの銀行家、スーパー金持ちマッフェイさんのお屋敷だった場所だそう。

前回も地元のお金持ちのお屋敷のアートコレクションを見たが、ここのは比べ物にならないほど良かった。また宗教画ばっかりだったら嫌だなと思いながら入ると、ものすごくセンスよく古いものと近現代のものをアレンジして置いてある。

なんならピカソなども普通に置いてある。

フォンタナ。子供の時にこの黄色いバージョンの写真を見て、アートって良く判らない、と言語化せずに思った記憶がある。

昔のヴェローナ。道が舗装されてないのと人々の服装が変わったのと、道端に寝転がらないだけで、街並みや橋や山の様子は昔から変わっていないんじゃないだろうか

そこらへんをウロウロしている学芸員さんたちのファッションもなんだか素敵だったので、素敵な袖ですねなどと思わず褒めてしまった

ちょっとだけ日本の浮世絵もあった、北斎の他に気になったのがこれ、説明では歌川国貞とあるが署名は豊国となっていて「???」あとで調べたけど浮世絵師も何代目とか襲名があったり名前を変えたりしていたらしい?ややこしい!ちなみにこれと同じものがヤフオクで4000円ぐらいで売られていた。

インスタ映えのコーナーもしっかりある。動くアートのインスタレーションもある。なんだかとても良くて楽しい。

エレベーターに乗って屋上に行くと、エルベ広場を望むことができる。なんでもこの屋敷は神殿跡に建てられたのだそうで、それにちなんでこういうギリシャ神話の神様の像が飾られているのだそう。

4年生位の時ギリシャ神話にドはまりした子供、神様の様相をちょっと見ただけですぐに誰でどの話かわかるので、いつもどれが誰かを解説してくれる。ついでにローマ数字も読めるので、色々なところに彫ってある年代なんかも読んでくれて便利である。

ちょうどお昼時だった広場、近隣の建物から食器の音がしたり、美味しそうな匂いや話し声が聞こえたりする。昔のスーパー金持ちは、こんなプライムロケーションに住んで、下々の者が行きかう姿を窓から見ていたのだろうかなあ。どんな風景だったんだろう。