愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2022日本里帰り日記⑮:家紋・井戸

2022年4月、母娘で日本に6年ぶりの里帰り日記、まだ書き終わっていない。

京都では、子供の希望で家紋の染付もした。これも子供がYouTubeで見つけてきたところで、英語をしゃべるYouTuberが染付体験するビデオを見て、自分もやってみたくなったらしい。

www.black-silk.com

昔から色褪せたり汚れたりした着物は、真っ黒に染め直すことで、再生利用されてきたらしい。本当に昔はものを大事に使っていたんだよなあ、その技術でもって、最近では古くなったジャケットやジーンズも黒く染めて、かっこよくまた着られるようにする、というようなこともやっているそう。まさにサステイナブル

ここでは黒く染めた生地で作った小物に、ステンシルの要領で家紋を刷毛を使ってつけていく方法を教えてもらった。

この家紋というものにも子供はいたく興味をもったらしい。ヨーロッパのお貴族などにも紋章があるが、まさか自分の家にもそういう感じのものがあるとは思ってもみなかったみたい。まあ、とはいっても普段家紋を見たり使ったりする機会なんて、墓石で、ぐらいなものだけれども・・

家紋じゃなくても、誕生日によって違う花紋を選んだり、星座をモチーフにしたデザインなどからも選べる。色も、様々なトーンの銀色や、シルバーが入った紫など選択肢は色々。ステンシルをずらしてしまうといけないので、均一にキレイに色をのせ、一気にムラなくやるのになかなか緊張した。

紋付の場合は、お米を潰してディスク状にしたものを生地にくっつけ、そこだけ染まらないようにして、その後白く丸く残った部分に家紋を絵付けするような方法もあるんだそう。

このお店の敷地内には、千利休の時代からの井戸というのがあって、そこのお水も飲ませてもらった。

古井戸の跡

今は蛇口からいただけます。持っていたペットボトルに詰めて持ち帰らせてもらった。飲んでみると実際まろやかな感じがある・・。このお店がある地理的なこととこの井戸の年代から、千利休がお茶を淹れるときに使った井戸がどこかははっきりわからないけど、水脈は同じだからここのと同じ水を使ったと言える、知らんけど!とのことでした(笑

宿に帰って、宿のおばちゃんに千利休の井戸水飲ませてもらった、やっぱり味が違った!という話をしたら「へぇぇ、まあそう言われるとそういう風に思えてくるのかもしれまへんなあ」と結構辛辣なことを言うので笑ってしまった。