愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

リスボン

出張でリスボンへ。出張なんて、何年ぶり。1人で海外フライトなんて、さらに何年ぶり(多分10年以上ぶり)。

今回はカンファレンスへの参加だったので、カンファレンス会場とAirbnbとの往復しかできず、街を見ることはほとんど全くできなかったけれど、リスボンは建物はすごくひなびた感じの、でもとても美しい街だった。

結構坂が多い上に路面電車が走っていて、ちょっとサンフランシスコを思い出す。

雨がしとしと降る日もあったが、空港に降り立った時の太陽の眩しかったこと。雨続き、4時過ぎると真っ暗で凍えるロンドンと比べると、コートもいらず、思わず小躍りするくらいだった。やはり太陽って大切。

今回行ったのはこちら。ヨーロッパ最大規模のテクノロジーカンファレンスで、期間中7万人も人が来る。いろんな展示ブースがあり、20分刻みのトークセッションがいくつものステージで繰り広げられる。4日間会場を走り回り、ぼちぼち色々な人にあったりベンダーと話をしたり、気になったトークを聞いたり。

トークは興味深いトピックもあったが、何しろ短いのと、hindsight biasみたいなのが相まって、これは新しい!!と驚くようなものがたくさんあったわけではなかったけど、会社の経営にしろ、提供するサービスやテクノロジーにしろ、顧客のニーズだけじゃなくて社会の声を聞け!social equality, inclusion、ダイバーシティ的なキーワードがいっぱい出てきた。あとはやっぱり温暖化云々も。

これがマーケティングブランディングのためだけに言語化されているのでなければいいなと思いつつ、人々の意識はそういうところに向かっているのね、というか、これが今のトレンドかもしれない。数年後にはどうなっているだろう。

自分がやっている仕事も、10年前には存在しなかったような業務だし、この10年間でのビジネスやテクノロジーマーケティングやサービスの形は、過去20−30年間での変化とはまたものすごい違う形で進化しているんだよなあ、と言うことを実感しつつ、その分今ここで熱っぽく語られているコンセプトが絵空事で終わるのか、確固たるものになるのかわからない流動的な世界の中で、踊らされている渦の中にいるような気分にもなる。技術の繁栄のために実は人間が利用されているんじゃないか、的な。

結構大人数で泊まったAirbnbは、オバケの出現を心配する者が出るくらいシャビーで、ベッドが硬くてよく眠れない人続出だったが、まあそれなりによく飲みよく食べよく騒いだ。子供と離れるのが初めてだったので、初日は子供のビデオを見て涙腺が緩むという現象に悩まされたが、お化け屋敷のような宿も、家族から離れているということも、終わりがあることを知っていると、だいたい2日目ぐらいからは慣れるもんですね。