愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

アメリカのオレオレ詐欺

IRS(アメリカの国税庁)のふりをして、
税金を滞納している、
今すぐ対応しないと地元の警察が逮捕しに行きます、
という詐欺電話をかけていたグループが
逮捕、検挙されたというニュースがありました。

Dozens Charged With Scamming 15,000 Victims Through Fake IRS Calls

この電話の被害者は1万5千人、
被害総額は3億ドルだそう。
1ドル100円としても、300億円!

日本のオレオレ詐欺同様、
被害者が銀行のATMから現金を引き出し、
送金するところまで、
電話でつきっきりだったりしたらしい。

実はこの電話、
私のところにもこの2年ほど
一定の時期になると
かかってきておりました。

見たことがない番号は取らないので、
いつも留守電にメッセージが残っていましたが
結構しつこく何度もかかってくる。

IRSの捜査部門のものだ、
あなたの名前で逮捕礼状が出ている、
これ以上問題が起きる前に、
この番号に電話するように。

番号はニューヨークからが多かった。

しかしIRSが何にしろ、
いきなり電話してくることは、
ありえません。

さらに、
「ルーシー・ロランド」という
明らかに白人風の名前のIRS職員が

思い切りインド訛りで電話してくる
こともないでしょう。

逮捕されたのは、
インドを拠点にした一味だそうで
コールセンターは5箇所もあったそう。

番号はコーリングカードとかで
いくらでも隠せますしね。

でも隠せないのは、インド訛り・・

第一、言葉の使い回しからして、

「This message is intended for Mari-chan」
って普通電話で言わんやろ!

(インド人の英語の使い方は
やっぱりイギリスに似ているところもあり
古めかしかったり、アメリカ英語とはやっぱり違う)

IRSのウェブサイトに行くと、
やはり税金関連の詐欺は多いようで、
何かあってもIRSでは電話ではなく、
普通はまず書面で連絡していること、
もし詐欺があった場合、
それを報告するホットラインが
開設されています。

そうしたら相手も知恵をつけたのか
今年来た詐欺電話の一部は、
インド訛りを隠すためか、
ロボット音声のメッセージ。

しかも、発信先で表示される番号が、
例のIRSのホットラインの番号に。

さらにメッセージでは、
「書面で連絡したが返事がなかった」
などと言ってやがる!

だまされないぞバカヤロー!

でも自分はシロと分かっていても、
礼状が出ているとか言われると
ものすごいドキッとしますね。

中には移民局に通報すると
脅された移民の人もいたらしく、
やはりお年寄りなど、
随分騙された人がいたみたい。

今回私は1ミリも騙されませんでしたが
それは普段私が使ってない番号に
メッセージが残っていたため。

なぜか、大昔に取得した
Google Voiceの番号にかかってきてた・・

その番号を使ったことがあるのは、
求人サイトMonster.comだけ
なんですけどね・・・・
おいこらモンスタードットコム!

Google Voiceの番号なので、
コンピューターにかかってきて
えらい迷惑でした。

かかってくるのを切ると、
その後5回ぐらい連続でかかってくる。

最後には電話をとって
インド音楽でもかけようか・・
何かいたずらをしかけようか・・
とちょっとワクワクしてたんですが
待ち構えるとかかってこない(笑)

ちゃんと英語しゃべれるんだし、
もっとまっとうな仕事につきなよ・・
と言いたくもなりましたが、
とりあえず捕まって良かった。
2年かかったけど。