愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 妊婦は山あり谷あり


【妊娠32週目】

  • さんざんリサーチをした結果、とうとうストローラーを買いました!私の背が低いのと、あまり重いのはいやなのと、街中に住んでいるので小回りがきくのがほしい、でも道はボコボコで坂の多いサンフランシスコなので、車輪がしっかりしていてスムーズに押せるもの・・・と色々条件はあったのですが、サンフランシスコ在住のママ友達のアドバイスなども色々参考にして、結局「Baby Jogger」というところのCity Miniというのを買いました。こんなの


2010-05-29 23.48.14

  • ただし「Baby Jogger」という名前ですが、これはただのブランド名で、このCity Miniのシリーズはジョギングには使えないのだ(笑)でもとても軽量なのにしっかりしているし(お店のおじちゃんが、俺が乗っても大丈夫だよ!とどーんとこのストローラーの上に乗ってみせてくれた。って稲葉の物置か!)小回りもきくし、片手でとっても簡単にたためる。荷物を入れるところもそれなりにある。小さいさんが小さい間は、このようにアダプターを使って上にカーシートを載せて、乗っていただくことになります。
  • 色々なものが揃いつつありますが、その中でも旦那が小さいちゃんのオムツを布にしようと俄然推進派になっており、色々リサーチをしている。育児クラスで、おむつかぶれの写真を見せられたのがかなりショックだった模様。ベイエリアでは、布おむつを毎週配達、そして使用済みのオムツは回収して洗ってくれるサービスがいくつかあり、私の会社でも社員割引があったりする。紙おむつと組み合わせて使うこともできるし、なにより小さいちゃんのおしりに優しいのであれば、それもいいかなあ。ちなみに、新生児が1週間に必要なオムツは約80枚!それだけのオムツが埋め立て地に持っていかれるというのも、すごいことだ。
  • 旦那はこの他にもひとりで父親クラスに参加。講師の人も男の子育ての本を書いているオークランド在住の男の人だったらしくて、お母さんとは別にどう子供と関係を確立するかとか、バイリンガルの子育てのことまで色んなことを話してきたらしい。
  • 仕事で座っている時は気づかないで水をがぶがぶ飲んでいるのだけれど、しばらくして立ち上がると膀胱がぱんぱんになっていることに気づく。トイレに行こうと歩き始めると、小さいがぐいぐい押すので漏れそうになって変な歩き方でトイレに行くことも・・・・トホホ
  • 妊娠も後半になって、だいぶ腹が重くなってきた。寝苦しい・・・とまではいかないけれど、やはりちょっと前とは感覚が違う。ある日、買い物に行くためにバスに15分ぐらい乗り、バスから降りて歩き始めたとたんにお腹の張り具合というか、小さいの重心がいきなり変わっていてものすごくビビった。ほんの15分の間に、小さいがぶおおおお!と大きくなって、下にどん!と下がったような、変な感覚。一瞬だけだったが、私のお腹の上のほうでしゃっくりをしている感覚があったので、ちょっとの間逆子になっていたのかもしれない。あまりの違和感にちょっと心配になったが、歩いていたら楽になってきた。ただし、お腹が急に重くなったのは変わらず。痛いとかじゃないのだけれど、びっくりした。毎日こういったちょっとした変化がある。
  • 小さいの動きかたは、完全に「ぐりぐり、ごりごり」という感じで、お腹の中でエイリアンを飼っている感じ。自分の腹を鏡にうつしてみたら、腕だか足だか何か細長いものが、お腹の皮の下からぬぅーっと出てきて動くのが見えた!!!!この他に最近はしゃっくりをしながら手足をばたばたさせたりするので、お腹の下のほうは定期的にびくびく動き、上のほうではぐりぐりごりごりと、忙しい。またこのぐりぐりが、中からつねってませんか?ひっかいてませんか?という感じで、ちょっと痛い。
  • この週の金曜日、同僚が会社でサプライズのベビーシャワーをやってくれた。本当はなんとなく在宅で仕事をしていたい気分だったのだが、サプライズパーティーをしてくれるというのを知っていたのでやむなく出社(笑)今のチームはチャイニーズのチームメイトが多いのだけれど、中国語で相談してるのがなんとなく聞こえたのと、私のカレンダーには偽のミーティングをスケジュールしていたのに、自分たちのカレンダーにはしっかり「サプライズパーティー」と書いているのを見てしまったのだった。ははは・・・。でも2種類もケーキを用意してくれて、嬉しかった。テンションも血糖値もあがる。
  • 友達の家にあるプールで、妊婦になって初めて泳いでみた。同僚が、胸にすごいパッドが入っていて、お腹の部分が大きくなっている妊婦用の水着を貸してくれていたので、試してみる。水に入ると、水着がお腹を締め付けるので、ちょっと気持ち悪い。妊婦用の水着じゃなくて、これだったら普通にビキニとかセパレートの水着を着たほうがいいかも。でも水の中に入ると体が軽くなってきもちいい!!!ただし、プールサイドからあがると、本当に宇宙から帰還した宇宙飛行士みたいにどかん!と重力がお腹に来て重かった。
  • さて、楽しく妊婦生活を送ってはいますが、そんな楽しい気分も今週はここまで。やっぱり妊娠って、体の中でものすごい変化が起きているわけで、それに伴ないココロと体のバランスがぐわっと崩れることだってあるのです・・・。しかもそれは突如としてやってくる。その日も、美味しい晩御飯を食べながら、いい一日の終わりを迎えようとしていたのですが・・・それこそ「白米とその等級の大事さ」という些細な会話での旦那のある一言にカチンと来た、と思ったら気がついたらもう涙がぶわーっと出て制御不可能に・・・・。旦那もホルモンで頭がおかしくなっている妊婦と同じ土俵にたつ必要はないと思うのだけれど、そこらへんがわからなかったようで、議論はヒートアップ、私大号泣。今思えばなぜそこまで・・と思うのだけれど、口論は単なるきっかけで、何か変なスイッチが入ってしまった模様。そこから3日間ぐらい、夜には悪夢にうなされて気がつくと枕が涙でびっしょり、とか、朝起き上がっただけで重力で涙が出るとか、胸がぎゅーっと締め付けられるように痛くなったり、軽くめまいがしたり、自分のでかくなるばかりの腹を見ては勝手に涙が出たり・・・とかなり荒んだ精神状態に。
  • 自分でもホルモンなんだろうなぁとはわかってはいたが、今こんなんだったら、それこそ出産後にマタニティブルーとかになるんじゃないかと少し心配に。これは軽い鬱の症状なのか?ともびびる。でも自分の性格からすると、長期間落ち込む・・・というのは無理だろうな、という思いもあったので、おそらく時間がたてばどうにかなるかな、とも。困ったのは、なんで涙が勝手に出てくるのかよくわからなかったところ。まあ妊娠後期になって、体も少ししんどくなってきたし、でも仕事も相変わらず忙しいし、産休のためのめんどくさい手続きやら、小さいのための準備の他にも、周囲に気を使わないといけないことも色々あって、なんだか考えないといけないこと、決めないといけないことが多かったのも原因かも。そういう時に、もうすぐ親になるんだからしっかりしなさい、なんてお言葉もいただいたが、思い切りへこんでいる時に叱咤激励や正論を言われるのはよけいへこむというのもよくわかった(笑)
  • 母になるっていうのは、本当に自分も色々試行錯誤して山あり谷あり。自分でも思いがけなく感情が大爆発してしまってびっくりしたけれど、谷にたまたまひっかかってしまったということなでしょう・・・でもそういうことも経験して、乗り越えたりやり過ごしたりするしかないんでしょうな。いやーでもしんどかった。旦那はこりゃ大変なことになった、と甲斐甲斐しくご飯を作ってくれたり、足のマッサージをしてくれたりと色々してくれました。それはよかった(笑)