愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

最後のサイゴン


だんだん日も暮れてきたサイゴンの街。この日のうちに、ベトナムを離れることになるので、なんだか名残惜しく、旦那とウロウロ、ウロウロ。

bikes bikes bikes...


大通りの真ん中は、公園になっている。そこでみんなが思い思いに運動したり、夕涼みしたり。公園の中の小さな一本道を、暗くなってからおばちゃん達が一生懸命歩いたり、ジョギングする青年がいたり。そしてなぜか流行っているのが、バトミントンの羽みたいなのを、足でけってパスするゲーム。結構暗くなってからも思い思いの時間にやってきて、運動する人達。そして公園のベンチで赤ちゃんを寝かしつけるお母さん。


これは体操中


P1091065


この日はなにやら縁起の良い日(大安みたいなもの?)だとかで、結婚式やらなにやらいろいろあった模様。ひときわ目立ってどーん!と立っている高級ホテルの中庭から、銅鑼や太鼓がしゃんしゃん鳴り響き、サイゴンの喧騒にはあまり似合わないくらいに着飾った人達がホテルの中へ入っていく。経済が発展すると、こうやって格差も生まれてくるんだな。


でも何よりも目を引いたのは、日が暮れると公園にわらわらと集まってくる、カップルたち。大通りの上下線を挟んだ真ん中にある、そんなに広いとは言えない公園と歩道の境目に、等間隔にスクーターを止め、いちゃいちゃするのであります。そこに物売りが来たりするので、スクーターの上でご飯を食べたりする。時には男の子同士、女の子同士の集団もいたりするけれど、私たちのような歩行者が横をがんがんに通っていても、スクーターの上は二人だけの世界。うーん、何かいいなぁ。ちょっと気になる男の子のバイクとかスクーターの後ろに乗せてもらって、夏の夜風を切って走るのって、滅茶苦茶ロマンチックなんですけどー!!私も若いうちにやってみたかったよ。(気になる男の子ではなく、台湾で友人の兄のバイクのケツに乗り、必要以上に密着を強いられた経験しかない・・・笑)


私たちが泊まっていたホテルは、開発著しく、外国人も多くたむろっている大通り・ファングーラオ通りと、これまた外国人観光客をターゲットにしたようなお店の多いドンコイ通りの間にあり、最後にもう一度その界隈にあるビアホイに座ってぼーっとした。ヨーロッパ訛りの英語を話し、自分はコンピューターの仕事をしているんだ云々と話している、干物のような感じの白人のおっさん。ちょっとおしゃれなキャップをかぶり、ちゃんとした英語を話し、そんな干物の話に相槌をうちつつ、時に大声でビアホイの姉ちゃんにベトナム語で注文を入れる、ちょいワルオヤジ風のベトナムのおっさん。

DSC08372


道端では、妙に若い姉ちゃんと、妙に年老いた白人のおっさんのカップルもたくさん見た。そしてなぜかそれにくっついてくるベトナム人のおっさん。小さなベトナム人の子供を二人引き連れて、喫茶店に入っていった白人のおっさん(と、そこにくっついてくるちっちゃいベトナムのおっさん)も・・・。ううむ・・・。確証が無いから、こういった人達がどういう関係なのかはわからないが、・・・。


ビアホイは家族経営で、店の前で売り物のつまみや何やら焼いてるところに、店の子供がもう夜も遅いのにわーわーと駆けまわって遊んでいる。シャッターの前では、店の若旦那が、上半身裸、デカパン一丁でつっ立って、突き出た腹をなでさすっている(若いのに)。


大通りの間は、本当に人二人通れるかといった狭い狭い通りになっていて、東京の下町以上に下町っぽい感じで、それこそみんなが顔を突きつけあうように住んでいる。たたきのような、タイル張りのリビングは外に開け放たれ、応接セットとテレビをおいて、みんながテレビを見ていたり、近所の子供たちが集まって宿題をしていたり、狭いながらも立派なコンピューターがあってインターネットをしているおじさんがいたり、家の前まで物売りが来て、野菜を吟味しているおばさんがいたり。そして狭い路地に長テーブルと長椅子を出して、子供たちが大集合で誕生日パーティーをやっているのにも遭遇した。本当に一歩入ると違う世界。こんなところも、いずれは開発が進むと消えていってしまうんだろうか。


P1091078


小さな路地にも、昼間は屋台が来て、いつでも美味しいご飯が食べられます。


P1081050


日本に帰る飛行機が出発するのは、真夜中過ぎ。しかも乗り継ぎあり。空港に行くまでにまだまだ時間があったので、近くのホテルのスパ、9時から予約して、マッサージとフェイシャルをお願いした。これが大正解。旅行の間にスパに行くのもいいけど、遅くのフライトまでのんびり時間をつぶせるし、普段は乾燥しまくってたまらんフライト中も、お肌の調子が絶好調で大変良かったです。フライト前のスパ、お勧め。帰国は、上海経由で。陳家、初中国!!