愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 目隠しぶどう酒味見会


アルコールにはてんで弱いものの、ワインの産地の近くに住んでいるため、東海岸にいる時よりもワインを飲むことが異常に多い。周囲にもワイン好きの酒飲みが多く、週末になるとワイナリーに行っては味見をしたりすることも多い。といってもワイングラスを片手に「これは胡椒とベリーの風味がかもし出すまったりとした味わいが云々」などとうんちくをかたむけることはまったくなく、ただ自分が好きか嫌いかぐらいしかわからん。そんな感じではあるが、ワイン好きの友人が家で、ブラインド・ワインテースティングの会をするというので行ってみた。つまりは目隠しぶどう酒味見会。


・・といっても、目隠しをして、「ぬぅ、このワインはフランスはボルドーのゼペット爺さんが作った1990年の名品に違いない」などと銘柄を当てる会ではない。ごらんのように、ワインのほうが目隠しされちゃっているのである。ラベルに惑わされることなく、色々味見してみて、自分がどのワインが一番好きか、一番嫌いかを評しあう、ただそれだけのこと。友達の家の近くのワイン屋さんに相談したら、ワカモノたちがこういうことをやろうとしているのはすばらしい!と、ワインをそろえてくれたんだそう。


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今回はシラー。ワイングラスを各自6個持参し、紙袋で目隠しされた、番号しかわからないワインを味見して、どう思うかメモ。一口目と二口目はだいぶ違うし、他のワインを飲んだ後に別のを飲むとまた違うし、みんなが持ってきたつまみを食べてからワインを飲むとまたまた違うし、そうでなくても酒に弱いため酔って来て最後のほうはどうでもよくなってしまった。


それでも「このワインはおばあちゃん家のような味がする」「こっちはダサい80年代ヘビメタのようだ」などとわかったようなわからないような感想が飛び出し、またどのワインが好きか嫌いかも、だいぶばらつきが。人数が多かったのでテーブルを3つぐらい使ったのだけれど、それぞれのテーブルでなんとなく意見が似通っていたのは、やはりおたがいの感想が影響しあっているのか・・・。


さて今回用意されたワインはSyrahばかりで、以下の通り。日本での入手状況はわからないけど、どれもこちらではお手頃な値段で手に入るワインばかり。


Syrah de Fayel 2006 おフランス 12ドル
Red Car Boxcar Syrah 2007 Sonoma Coast カリフォルニア 18.50ドル
Clos Saron Heart of Stone, Sierra Foothills カリフォルニア 38ドル
François Villard “L’appel des Sereines” Syrah VdP des Collines Rhodanienes おフランス 22ドル
Pierre Gonon Saint-Joseph, Rhone Valley おフランス 38ドル
Thompson Syrah Copain Vineyards, Santa Barbara カリフォルニア 44ドル


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面白いことに、私が好きだったトップ3ははからずも全部カリフォルニアのワインだった。おフランスのワインはどれも好きじゃなかった・・・。こちらに引っ越してきてから、飲むワインといったら地元のものばかりで、おフランスのワインは実はほとんど全く飲んだことがなく、おそらく無意識に飲みなれた味に軍配があがったと思われます。面白い!日本ではまだまだワインといえばおフランス、というような品揃えのようだけれど、カリフォルニアもええよ〜〜。


これは主催してくれた友達Kちゃんが飼ってるヘビのキーマ。結構フレンドリーで可愛い。しかしKちゃんはたまに彼を首にひっかけて歩き回って、キーマがつるっとすべってばん!と床に落ちることがあるので心配。笑


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