愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

必殺セクシーコマンドー

  • 病み上がりから回復したと思ったら、泊り込みで社内の会議があり(世界中から1,000人以上集まった)、明け方4時頃まで飲んだり騒いだりしていたら、また風邪をぶり返してしまった。週末は釈然としないままだらだらと過ごす。
  • サンフランシスコは霧が深くなったりして、晴れているのに寒かったりする、これまた釈然としない天気。と思えば急に暑くなったりするので、体がついていっていない模様。でもバカみたいに元気な旦那は、そんな中でも海に泳ぎに行く。泳ぎ終わった旦那と途中待ち合わせしてランチを食べに行ったが、歩いている途中で彼がぼそっと言った、「俺今コマンドーだ・・」。コマンドー。別に彼が特殊部隊の任務を海で誰かに課せられたわけではない。かっこいい呼び名ではあるが、吉田戦車的に言えば「直接ズボン」。おいパンツはどうしたよ、とつっこみたくなったが、水着だけ持っていって、パンツを忘れたらしい。そうか、今まさに直接ズボンか、とにやにやしながら石焼ビビンバを喰らう週末の昼。
  • 通りがかったホテルにトイレを借りに入ったら、ロビーには角刈り、革ジャンやらミリタリースタイルで決めたごつくて怖そうな姉ちゃんというかおばちゃんたちでわんさか。こ、こわいようと思いながらもロビーにあった案内板を見てみると、おお、「全米革の女王様コンベンション」を開催しているではないですか。実は去年、依頼を受けて、このコンベンションのレセプション会場で、革の女王様たちが朝食を楽しんでいる間、黒いセーター、黒いミニスカートと黒いブーツを履いて、バックグラウンドミュージックとしてフルートを吹いたのだった。あれはおかしな経験だったなぁ。そうか、今年もやっていたのか。去年も感心したのだけれど、コンベンションの運営はいたって真面目。全米から選ばれる革の女王様コンテストもやっていて、女王様に選ばれるには、見た目だけでなくてパブリックスピーキングなどのスキルも審査されるし、セミナーも開催されていて、「快感としての痛みと、虐待との間の線引きの見極め方」などというセミナーが案内板に書かれていた。こういうことに真面目に取り組むところが、何か偉いなあ。でも革の女王様といってもセクシーなSM女王様じゃなくて、ブッチ系のごっついおばちゃんばかりで怖いのだ。
  • 気管支炎になったり鼻水が止まらなかったりで、呼吸器系がやられてしまっていてここのところフルートに全然触れない。なので代わりにピアノばかり弾いている。図書館に行くと、楽譜がそれはそれはたくさんあるので、キャンディーストアの子供のようにごっそり借り出しては、ぽんからきんこんかん、とピアノを弾く。去年ようやく買った(デジタル)ピアノだけれど、20年前にいやいや習ったピアノソナタとか、まったく記憶からは抜け落ちているのに、楽譜を目の前にしてみると、体が勝手に覚えていて驚愕する。やはり子供のころにやったことというのは簡単には抜けないらしい。喜ばしいが、恐ろしくもある。ガーシュインラプソディ・イン・ブルーを全部ピアノでやっちゃうよ、という楽譜があったので借りてみたら、とてもとても格好いい。楽譜を買おうかな。でもとてもとても長いので、最後まで弾けるかはわからない。アメリカ人はこれを聞くとユナイテッド航空を自動的に思い出すらしい。そりゃいかん。下のビデオはバーンスタインさん。指揮もしながらピアノ弾く。モチベーションアップ!!


  • 友人V君の誕生日でボーリングに行く。ボーリングをするときには、リングネームならぬボーリングネームを使ってプレイするのが友人たちの慣わしになっている。今回はバースデーボーイのV君が「俺(ME)」で登録したので、みんなが「俺も(ME TOO)」「俺じゃない(NOT ME)」「俺も違う(ME EITHER)」などの名前を使ったらこういうことに。

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  • とうとう10年もののパスポートが切れてしまう。10年前の今頃、ニューヨークで取り直したパスポート。これが切れるころにはどこで何してるんだろう・・なんて思っていたけれど、10年後、ここでこんなことをしているとは。申請書を出しにいったら、日本に帰る便があと2時間で出てしまうのだけれど、パスポートをなくしたという人がきていた。ハイウェイを車を運転していたら車の後ろのドアが開いていて(?!)それに誰も気づかず、パスポートが入っていたカバンごと道路に落とした、らしい。領事館のおばさんもびっくりしていた。私は頭の中で爆笑。
  • この季節、さんさんとお天気なサウスベイから、ハイウェイに乗って家に帰ると、Daly Cityあたりからものすごく霧が出てくる。サンフランシスコの摩天楼にもぼんやりと霧がかかっていて、怖いところに指輪の始末をしに行くホビットのような気持ちになってしまう。