愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 結婚式当日(長いよ・・・)


結婚式本番。式は4時からだけど、準備やら写真撮影やらで、朝9時過ぎにホテルに集合。しかもこの日は、サンフランシスコからイーストベイをつなぐベイブリッジがメンテナンスのために閉鎖されるというので、友人Lちゃんを途中でピックアップして、車でゴールデンゲートブリッジを渡り遠回りしてイーストベイへ。


JKカップルのルームメイトであるLちゃんは今回の結婚式を取り仕切ることになっているのだけれど、階上のカップルが夜中まで盛り上がっており3時間睡眠だったそうな・・・我が家でも、隣人が昨夜男を連れ込み盛り上がっていていたのだが、リハーサルディナーで私達もかなり出来上がっていたので、窓からわーわー色々コメントをつけて静まっていただいた(笑)でもみんななんとなくグロッキーになりながら新郎新婦が泊まっているイーストベイのホテルへ。


ホテルの床でグロッキーの図
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さすがに結婚式当日になると、女の子たちは可愛いドレスを着てお化粧をすることに集中しないといけないので、私達が会議室を借り切って準備している間に男どもが食べ物を調達したり、お花を取りに行ったり。ホテルの人たちも全面協力してくれて、ホテルの備品を色々貸してくれたり。ヘアやメイクアップの人たちが入れ替わりやってきて、花嫁1名、ブライズメイド2名と、結婚式取り仕切り係(日本語では何と呼ぶのだろう・・)の髪をカールしたり、アップにしたり、顔に色々塗りたくったり。


メイクをしている途中で、Kちゃんのおじいちゃんが、彼女のひいおばあちゃん2人が大昔に一緒に作ったというキルトをプレゼントに持ってきて、実際にひいおばあちゃんの記憶があるお姉ちゃんがそれを見て大号泣。こらこら、式の前ですよ・・。


フォトグラファーもやってきて、写真を撮り始める。実はフォトグラファーは、私の「元」義理の姉。プロの写真家なのだけど、旦那の兄と離婚したあともなんとなく仲良くしていて、今回の写真も私達が紹介してやってもらうことになった。兄も使いっ走りみたいな感じで、レンズを届けに会場にやってきた。今回のウェディング、陳家大活躍(笑)。


その後は車で会場に向かい、友人達がテーブルセッティングをし、ケータリングの人が食べ物の準備をし、ケーキ屋がケーキを配達し、お花屋さんがバージンロードに花をまき、DJが音響のセッティングをしているのをよそ目に写真撮影。女の子ばかりでセクシーショットを撮ってみたり、男どもは「ブロークバック・ウェディング」をテーマに(?)男同士でキスしようとしたり滅茶苦茶やっていたので、沢山のおバカウェディング写真ができあがることでしょう。


屋外ウェディングな上にこの日はとても暑くて、そんな時に分厚いドレスを着てハイヒールを履いてコルセットまでして、頭も結っているので重いし痛いし、途中でちょっとぶち切れるかと思いましたがなんとか持ちこたえる。しかし一番重たいドレスを着ているのは花嫁で、一度ドレスを着ちゃうと、トイレに行くのがなかなか大変なのだ。そしてウェディングベールは、私が3年前の自分の式のときにつけた長ーいもの。あまりに長くて、緊張した父親が思い切り踏んづけるというハプニングもあった(笑)。これは私が勝手に自分の伝統にしているのだけれど、仲の良い友達が結婚するとき、希望があれば私がつけたこのウェディングベールを貸してあげることにしている。なにせ2万円もしたのに一度しか使わないのはもったいないし、結婚式のときには、何か借り物を身につける、という伝統もあるし、なにより友達同士でこういうものをシェアできるのもいいかな、と思って。Kちゃんの前には、私のブライズメイドをやってくれたマイミクのShirukoがこのベールをつけて嫁に行った。次ご希望の人があったらお申し出ください。なかなか綺麗ですよ。


しかしこのベールも一度つけると取るのが大変。するとさらに大変になるのがトイレ!私のときは、たいちょうの奥さんMちゃんなどに、ペチコートを脱がせてもらってトイレに行ったが、今回Kちゃんの場合は、ウェディングドレスをすべて脱いで素っ裸になったところに、私がベールを持ち上げて一緒にトイレの個室に入り、用を足すという有様であった(笑)前日の偽日焼けといい、花嫁は体張って色々大変なのですよ。でも友人が目の前で素っ裸で運子しようが何しようが、私は全然気にしません。それくらいオープンな仲ってことで。


前置きが長くなってしまったけれど、式そのものはとてもよかった。ヘビメタ大好きなKちゃんらしく、音楽はクラシックではなく、弦楽四重奏によるGuns N’ Rosesの「Sweet Child o'Mine」で入場。式を取り仕切るのは、友人でルームメイトでもあるLちゃん。Lちゃんが二人を結婚させるというので、友人の間では、80年代に青春時代を送ったアメリカ人が大好きな映画「プリンセス・ブライド」に出てくる、すっとぼけたしゃべり方で結婚式をする司祭のものまねを、ぜひ!という要望が強かったのだけれど、Lちゃんしっかり、「Meewaage is what we bwing us heeere toooodaaay.」とやってくれて、会場は大爆笑。


自分の結婚式では泣かなかった割に、人の結婚式ではすぐ泣いてしまうのだけれど、本当に幸せそうな二人をみていると、涙がつつつつーっと。さらに二人が自分で用意した誓いの言葉が、本当に形だけのものではなく、すごく正直で、お互いのことを本当によくわかっているんだなぁ、と、とても愛情にあふれた言葉だったので、聞いていて涙をこらえるのが大変でしたよ。Kちゃんも嬉しいので顔がぐちゃぐちゃになっていて「化粧が剥げるから泣くな!」と頭で念じていたらしい・・笑。最後は「友人、そして最高のルームメイトとして、二人をここに夫婦とします。Kちゃん、新郎にキスしてよろしい!」とLちゃんが宣言して、これまた弦楽四重奏版のU2の曲で退場。


私のブーケ。

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披露宴も、屋外にテーブルを置いて、屋内にバッフェを設置するスタイル。レッドソックスファンの二人なので、テーブルも番号ではなくて選手の名前。テーマカラーも全部赤。そしてバーで出されるビールは全部二人の手作り(しかも4種類)。結婚式のお土産も、手作りビール。この後はとにかく飲んで食べて、おバカなゲームをして、踊りまくる本当に楽しい結婚式だった。式が終わった後も、ウェディングドレスのままバーになだれ込み夜中まで飲みまくった。今は終わってほっとしているけれど、ちょっと寂しい気分。でも、私をブライズメイドにしてくれてありがとう!(そして旦那をグルームスマンにしてくれてありがとう!)一緒に楽しい経験を沢山できる、本当に暖かくて良い仲間に囲まれて幸せだなぁ、と思えた今年の夏でした。おしまい。


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