愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

好きなことを一生懸命、続けてうまくなるということ


今日は会社にジョン・レジェンドという歌手の人が来て、1時間ほどピアノ1本での弾き語りをしてくれました。至近距離で聞く彼の歌は、ジャズっぽくありソウルフルであり、そして詩がとても素敵(英文科卒なんですー、なんて自分でいってた)。「オーディナリー・ピープル」という歌しか私は知らなかったのだけれど(泣ける〜↓)、他の歌も良かった。



歌の合間に質問コーナーみたいな感じで、みんなの質問にも色々答えてくれたのだけれど、彼は歌手になる前は、マネジメント・コンサルタントとしてボストン・コンサルティングで3年ほど働いていたんだそうだ。コンサルタントとしてもうまくやっていて、会社がビジネススクールに行かせてあげる、といってくれたのだけれど、やっぱり小さいときからの夢で、音楽が好きだ〜!と仕事をやめたんだそう。ありとあらゆるレコード会社にデモテープを送って、アルバムを出すまでに5年かかったんだって。


彼がアドバイスとして言っていたのは、やっぱり人生の中で、自分が好きだ!と思えることを続けること、でもやっぱりうまくなくちゃ意味がない(ここをさらっといったのが何ともいえない感じだった!)から、努力はものすごく続けること、そして何よりも人との出会いと「コラボレーション」が大事で、そこから色々なことを学んだり、経験をどんどんつんでいく、ということ。こうやって書くとすーごい当たり前のことに聞こえるのだけれど、聞いたときにはものすごーくそれが染み入った。家で一人でこつこつ練習することも大事、そしてそこから培ったものを持って、お互いに良い影響を与え合える人たちといっしょに何かやることで、自分も高められ、良いものが生まれていく。最近音楽に限らず、自分のやっている色々なことが独りよがりなんじゃないかなー、という気がしていたのと、彼の話し方が、あー、スターになっても本当に音楽が好きなんだ〜!という素直な気持ちが出ていたような気がして、心に響いたのでした。


それにしても、アメリカの会社で働くようになって思うのは、みんな仕事だけじゃなく、結構プロ並みの隠れた才能を持っている人たちがなんと多いことか、ということ。飛び入りで彼とデュエットした私の部署の男の子もだし、ものすごいジャズピアノを弾く人とか、スポーツでも何でもすごく極めていたり、ものすごいポテンシャルを秘めている人が多い。たまにそういうのを見るのはだらだら生活してしまっている自分にとっては、すごい刺激になる。


Once Again

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