愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

本番迫る


第九の本番に向けて、ここのところ毎晩リハーサルです。学校のスペースを借りての練習は、暖房も切れているしかなり寒い!寒いから管楽器のチューニングも大変です。ダウンジャケットを着たまま演奏したりして、これぞ本当に貧乏オケって感じ!ちょっとセロ弾きのゴーシュとかが出てきそうです。


合唱の人たちもリハーサルに参加、第九の4楽章はやはり合唱が入るとどーん!と格好よくなります。最初は心配していたオケの音も、練習を重ねるうちによくなってきたし(慣れただけ?!笑)、シンフォニーとはいえ、これはロックのノリで気持ちいい〜!


ソロの人たちはプロの方々なのですが、もうさすがという感じ。練習だから本気は出してないのかもしれないけど、もう声量が違う!音程が完璧!(アタリマエか・・・)第九のほかにモーツァルト魔笛の曲もいくつかやるのですが、ソプラノの有名な夜の女王のアリア(すごい難しいやつ)をソプラノのお姉さんが完璧に歌うので、練習中から毎回拍手喝さいです。演奏しながらみんなうるうるなみだ目になっちゃったぐらい。オーケストラは楽器で両手がふさがっているから、(のだめで黒木君がコンサートでオーボエ協奏曲をやったときみたいに)足をどんどん踏み鳴らして拍手の代わりにするのですが、このときばかりは本当の拍手、拍手。


本番2日前には(いまさらになって)木管、弦などに別れてセクション練習。マエストロはあーんまり細かい指示は出さないので、オーボエパートリーダーが中心となって、フレーズごとにどう表現していくか決めていきました。しかーし、楽団員が指揮者にたてつくというのは本当にあるんですね〜。いまさらになって、マエストロの指揮のテンポが速すぎるだ、毎回振り方が違うから混乱するだと不満を口にするものも。特に魔笛とか、「自分の聞きなれているレコードとテンポが違う!」というのが頭にあるみたい。リーダーは「いやこれはいろんなテンポで録音されてるからね〜」なんてバシっと言っていましたが。


リハーサルも毎晩となるとだんだん疲れてきて(やはり毎晩10時まで寒い中での有酸素運動はキツイです)最後のほうはほげらーとしてしまいました。昔もっと真面目にフルートやっていたときは、オーケストラの団員になりたい!なんて思っていたこともありますが、実際やってみると、コンサートは夜なわけだし、結構体力的にキツイ〜。仕事帰りにやっているからなのかな。


とりあえずこんな感じで年は暮れていきます。今年1年の終わりを好きなフルート吹いて締めくくり、また新年もフルート吹いて始められるならそれもいいか。お正月のないアメリカですので、愉快的陳家は2日から平日営業ですが、皆様良いお年を!!