愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

卒業式


義理兄の大学院の卒業式に出席するため、バークレーへ。昔夏だけちょこっと住んで学校に通っていたバークレー、キャンパスに戻るのはいつも不思議な気分。当時は遊んでばっかりだったから、もう少しここのリソースを活用して勉強していればよかったかなぁ・・・などと学生生活を終えてだいぶだった今でも、ここに来るとつい反省してしまう。卒業式は、義理兄の所属する大学院のプログラムだけで、さんさんの太陽と緑の中、屋外でこぢんまりと。バークレーらしく、ガウンを着ないで好き勝手な服装で式に参加する学生もちらほら。兄もひねくれてるので帽子だけ被ってガウン無し!卒業生入場もだらだら適当にやってきて、卒業生の答辞はラップでした(笑)。


ゲストスピーカーとしてオライリーメディアのティム・オライリーWeb 2.0について色々話していたけれど、複雑になる一方の機能を、いかにわかりやすい言葉で一般ユーザーに伝えることがどんなに大事かという点がぐっと来た。何でもそうなのだけれど、ずーっとそれに関わっていると、それに慣れすぎてアタリマエになっちゃって、実際にそれを伝えないといけない相手の視点に立たずに、はしょったり、内輪にしかわからない専門用語ばかり並べたものを相手に投げちゃうことって・・・ある。ITしかり、科学しかり、政治しかり、人間関係しかり。


アメリカは今が卒業の季節。世の中の動きを、体系化して語るというアカデミックな世界から暫く離れていたので、少しでもそんな世界に触れられて、自分の置かれている世界を考え直すことが出来て、そしてそこからうまれた新しいアイデアやプロジェクトを手に卒業していく人たちを見ていたら、紫外線を山ほど浴びたけれど、とてもフレッシュな気分になった。


私の大学院の卒業式は、学校のフットボールスタジアムに学部生も院生も全部詰め込んでやったので(記憶が正しければ)、あまりアットホームでも何でもなかったのだけど、金持ちのパパママが「メリデス、やったわね!卒業おめでとう!」みたいなメッセージをお尻につけた小型飛行機をチャーターして、式の間中スタジアムの上空をぶんぶん旋回させてみたり、式の途中で彼女にプロポーズするものありで、かなり騒がしかったかなぁ。卒業式の時、教授は自分の出身校のガウンを着ているのだけれど、偉い先生はなんだか王様のステッキみたいなものをささげ持ったりしていて、なんだかみんな中世のピエロの仮装をしているようで滑稽だった。いずれにせよ、学生時代はもう遠い思い出。また大学に戻りたいかというと、ちょっと遠慮したい感じ。パートタイムなら、どうかな・・・。先生方、ここでも仮装。


Profs


夜はJ君が市内までやって来る。家の近所に、手打ちパスタと手作りピザ、手作りパンを出す家庭イタリア料理屋を発見、炭水化物大会なディナー。さらに、近所のワインショップの奥に、買ったワインをその場で飲める小さなカウンターも発見。ポルトガルのポートワインを買い、チョコレートと一緒に3人でちびりちびりやる。酒屋で酒かってそこのカウンターで缶詰を肴にやるのとあまり変わりはないかも。