愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

飛ぶサンカン


今学期初めてのレッスン。
ずっとやりたい、と思っていたピエール・サンカンの「ソナチネ」を練習しています。
歳の近いS先生とは、フルートやそれ以外のことも色々おしゃべりしたり楽しいひととき。


1940年代に書かれたこの曲は、3つのパートから構成されていますが、
今日はその一つ目を。
音が飛ぶのでなかなか覚えられず、譜面を追ってばかり。
「1940年代に書かれた曲な割りには、1900年代風のクラシックな現代曲」
なんだそうですが、バッハだ、モーツァルトだ、と
さらにクラシックばかりやってきた身としては、十分ファンキーで嬉しい。
もう少しジャジーな表現をすることが、次回の目標。


低い音から急に高い音に飛ぶ部分は、音がなかなかきれいに出ない。
縦笛でもそうだけれど、高い音を出すには鋭い息、
低い音は柔らかい息を楽器に吹き込む。
この組み合わせを駆使して、滑らかに音を出すのは結構クセモノだったりするのです。
そしてピアノのように鍵盤を押せばどの音も平等に出るのと違って、
フルートには、楽器として「出すのがむずかし目」の音があったりします。
高音のE(ミ)、F#(ファのシャープ)などなど・・・。
正しい速度で息を入れないと、違う音が出てきちゃう。むむむ。
この高音を苦労しないでも出すことのできるよう改良した「Eメカ」と呼ばれる
機能を搭載したフルートもあるんですが(オートマ車みたいな感じ?)、
私のは超基本的な楽器なので、自分の肺活量と唇だけが頼り?です。


My Miyazawa flute


サンカンさんと、私のミヤザワフルートさん。
中学生のときから使っているので、長年お世話になっている楽器です。
高校・大学時代は放置されていた時期もありましたが・・・
最近は毎日のように活躍しています。


銀製で、キーに穴が開いているフレンチスタイルと呼ばれるのもの。
これは、指を正しくキーに乗せ、楽器をきちんと持てるように。
でも最近、フルーティスト、ゴルウェイさんの本を読んでから、
ちょっと思うところあって、右手の3つのキーの穴を
シリコンのプラグでふさいで使っています。