愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

丘の上からこんにちわ


メモリアルデー・ウィークエンドのお天気が、夏のお天気の始まりと言うらしいけれど、そうするとサンフランシスコの夏はなんともみぢめに寒いものになるのかもしれない。だからたまに車を借りて隣町に逃亡することにする。橋を渡ってしまえばお日様はカンカンの別世界。住宅街をちょっと抜けたところに、すぐにそれこそホビットが生息していそうな、スコットランドの原住民が襲ってきそうな丘や山に囲まれた別世界がある。森の中の泥道を数マイル、ガラガラヘビに気をつけながら頂上まで登っていくと、サンフランシスコ・ベイや霧の中にぼわーんと浮かぶサンフランシスコ、オークランドまで一望できる絶景!


森に生えている木は、幹が乾燥して皮がべろーんと裂けるチーズのようにどんどんはがれていく種類のもの。きっと原住民はこの皮を家の屋根を葺くのに使ったんじゃないだろうかと勝手に想像。それほど太く丈夫な木ではない上に、みしみしと皮が剥れていくので、人気の無い森の中にざぁぁぁっと風が吹くと、まるでお化け屋敷できしんだドアが開くような、ぎぃぃぃぃ・・・・という音、そして木の手押し車を引くようなカラカラカラカラ・・・という不思議な音が響く。ちょっとブレア・ウィッチ・プロジェクトを思い出してびびる。でも飛行機や車や人工の音が全部消えて、鳥の声と、植物の音だけなのは、ちょっと怖いけどなんだか嬉しい感じ。