愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

超てきとうマルタきほんじょうほう

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マルタ島は、シシリア島の南、チュニジアの北にある地中海の小さな島国です。ロンドンからは、飛行機で4時間位。昔はフェニキア人が住み、その後ローマ帝国だ、アラブだトルコだ海賊だといろんな人達にとっかえひっかえ征服されてきた、お気の毒な場所でもある。


ルネッサンスの時代、ここに聖ヨハネ騎士団といって、ヨーロッパ中の貴族のぼんぼんによる、十字軍バックアップ基地みたいなのがここに作られて、それ以来、めちゃくちゃカトリックの国です。飛行機の中でもらった新聞にも、「私達のようなキリスト教国で、輸血の血が足りてないなんて、問題です!」なんて書いてありました。


その後もオスマントルコに囲まれたり、ナポレオンにもやられちゃったりしていたのですが、第二次大戦後独立するまでは、しばらくイギリス領。おかげで今でも公用語は英語(と現地語のマルタ語)です。文化はめちゃくちゃカトリック、「マルタはヨーロッパの一部です」なんてわざわざ機内誌の記事にしちゃう位、また最近拡大EUに加盟するなど完全にヨーロッパ圏ですが、言葉だけは、昔の名残でアラブ系なんだそうで。アラブ語のベースにラテン語の語彙や英語のエッセンスなどがごちゃまぜになったのが、今も話されているマルタ語。例えば「ウェルカム」は「メルハバ」といいますが、これって確かトルコ語でこんにちはだったのでは?でもありがとうは「グラッツィ」だったりします。


なぜこんなところでバカンスをするかというと、ただ単に泳ぎたかったからなのですが、中学生の時にマルタ人の子と「海外文通」してたことがあったので、昔からなんとなく気になる国ではあった、というのもありました。小さい国(淡路島くらい)だし、文通相手、探せば見つかるかなーと思ったのだけれど、うろ覚えで覚えていた彼女のラストネーム「Camilleri」はマルタで言うところの陳さんであった・・・!あまりに多すぎてガックリ。あまり探すあても気力も無かったのでそれであきらめマシタ。また今度ネ。