愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2021ロックダウン日記第4週

この1ヶ月、とにかくひたすら在宅で仕事、子供はホームスクーリング、週末は寒くても近所をウロウロ散歩し、あとはひたすらネトフリとNintendo Switchを家族でやりまくって過ごした感じ。

今週末のハイライトは、散歩中に車で通りかかった子供の同級生一家と15分ぐらい立ち話したこと(マスクはしてたし距離は取ったよ)。何しろ、家族以外の生身の人間と面と向かっておしゃべりしたのなんて、何週間ぶりだったろうか・・・!

今回のロックダウン、冬ということもあるけれど、それだけ本当にオフラインでの人との交流が無い。仕事で同僚とほぼ毎日話はしているが、それではやはりあまり人とインタラクションした気にはならないのであった・・。

ワクチン

イギリスでは、ケアホームに入っているお年寄りにはワクチン第一回目が既に行き渡ったらしい。アメリカにいる義理父もこの週に第1回目のワクチン接種完了。

とにかくコンテンツを消費しまくっている

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フランスの芸能エージェンシーが舞台のドラマ「Call My Agent(日本語ではエージェント物語)」のシーズン4がNetflixに登場!これが最終シーズンとの話もあり、もうこの物語ともさようならなのかと思うとちょっと悲しかったが睡眠時間を削りまくって2晩で一気に見てしまった。このドラマは毎回フランスの有名俳優が本人役で登場するのも楽しいのだが、このシーズン、シガニーウィーバーやジャンレノも登場。ジャンレノは日本をはじめアジアでも人気!という立ち位置がフランスでも認識されているところがちょっと笑えた。

最後はビタースイートとでもいおうか、終わり方にちょっと不満が残った・・・のだが、翌朝起きて考えてみたら、シーズン1から見てもそれぞれのキャラクターが成長変化していて、それぞれのハッピーな場所を見つけた感じになってるな、それも良かったのかも・・とちょっと納得。しかーし、今Wikipediaを見てみたらシーズン5そして映画化の話まであるというやないかーい!実現するのかどうか、したら滅茶苦茶楽しみだなあ。

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TVerでこれも見てる。クドカンだから当然面白い。西田局長がお元気そうで安心した。

以前仕事で欧州の某ブランドが手掛けているビジネス領域について、各国で毎週どんなことが話題になっているのか定点観測をしばらくしていたことがあったのだけれど、日本はとにかく消費者が自らそういうアクティビティをするというよりも、とにかく趣味でも何でも、色んなことを題材にしたテレビ番組(バラエティ含む)、アニメ、ドラマがとにかく多い、そこから話題になったり火がついてブームになったり、メディアミックス&商品化が始まったり・・と群を抜いて人の行動が全然オーガニックじゃなかったのが非常に興味深かった。ある意味電通に全て仕掛けられている、は正しい気もしてくる(笑)

このドラマはお能が取り上げられているけれど、こういうところからまたお能に興味を持つ人達も出てくるんだろうなあ。Twitter能楽師がドラマの解説しているのを読むのも実際面白い。

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家族で見始めたこれもおフランスのドラマ、アルセーヌ・ルパンにインスパイアされて、無実の罪を被されて死んだお父さんの敵討ちをするプロの泥棒、現代の怪盗紳士の話。とてもカッコいい。全10話、今5話までリリースされているので、みんなでちびりちびりと見ている。こんなに近いのに、おフランスに行けないのが悔しい悲しいコロナのばかばか。

料理や家事の間はPodcast。とにかく何か情報を耳に入れていたいのだが、自分で選ぶのはどうしても時事的なものになってしまうので、色々な人にお勧めを聞いたりしている。これは元同僚が教えてくれたもの。

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自分のお父さん(60歳、イギリス人)が書いた素人官能小説を、毎回1章ずつ朗読し、茶々を入れるというポッドキャスト!官能小説の主人公はロンドン中心部にある「鍋やかん商会」の販売部に就職したベリンダ・・・とその設定からもうツッコミどころ満載。そして職場には床も含めてすべてが皮でできた秘密の部屋があったりと、鍋やかんを売ってるはずなのだが破廉恥業務がてんこ盛りという・・とにかく自分のお父さんが想像を膨らませて素人ならでは?の面白文章を繰り広げるので、困惑と爆笑の連続。決して子供に聞かせることはできないが、ついブハーッと笑ってしまう。聞く場合は一番最初からをお勧めします。とりあえず今2章目まで聴いた。お父さんの書いた本はアマゾンでも売っている

とにかく平日は仕事して、ご飯作って、夜は疲れてダラダラ動画三昧の一週間。特にこの週はなぜか子供と一緒にYouTubeモーツァルトの音楽をBGMに鼻の脂をひたすらピンセットで取るビデオとか、面白い間取りの部屋をひたすら紹介するビデオをただただじーっと見る時間も長かった・・・。このロックダウン、自分の世界が小さいスクリーンの中でどんどん狭くなっている気がする。ふと我に返り、あれ、私今ロンドンに住んでるんだよね?と思うなど・・・。

だからこそちょっと人と会って話せたことが大きなハイライトになってしまう。春よ早く来い!

2021ロックダウン日記第3週

お天気が悪いこともあり、今までにも増して超絶ロックダウン中、結局仕事のある平日は、今週もほとんど外にも出ず。

初雪!!

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毎日の単調な生活を打ち破る、雪!!!ここのところ、天気予報では雪が降る降る詐欺が続いていたのだけれど、日曜日になって、とうとう今年初めての雪が降った!

午前中にかなりぼたっとした雪が降り始め、みるみるうちに外が白くなっていく。朝ごはんも食べずに家族で外に飛び出し、雪を浴びながらウロウロしたり、雪だるまを作ったり。

ちょうど2年前のこの頃、ロンドンで生まれて初めての雪を経験した小さいさん。思えば去年は雪、降らなかったっけな?

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雪深い場所で学生時代を過ごしたので、当時は雪にありがたみなどなーんにも感じなかったが、やはり年に数回降るか降らないかの雪のスペシャル感は半端ない。とはいえ数時間で雪はやみ、あっという間に道路はグチャグチャになってしまった。

ロックダウン中のつかの間のお楽しみ。

子供の学校

オンライン授業、Year6(日本で言うと小学校5年生、でもイギリスではこの年が小学校最終学年)では既に方程式を習い始めている。算数がそれほど得意というわけではない小さいさんだが、なぜか方程式はパズルみたいで解くのが楽しいらしい。翌週からは、習得度別に学年内でグループ分けをして、別々にオンライン授業をすることになるそうだ。ちゃんと見てくれていて有難い。

歴史の授業ではちょうど第二次大戦をやっていて、ロックダウンになっていなければ、皆で「疎開児童」の服装で登校する日があるはずだった。そう、イギリスもドイツから「ブリッツ」と呼ばれる空襲があったので、日本同様子供達は田舎に疎開したのだった。

ふと子供に、私の祖父母の戦争体験を聞かれたので、シベリア抑留の話などをしたのだが、「うちの場合は枢軸国で~」みたいな感じでGoogle Classroomにそれをだーっと書き込んでクラスメートにシェアしていたので、お、おおぅ・・とちょっとヒヤッとした。なんでヒヤッとしたのか自分でも微妙なのだが(苦笑)

でも授業を横から聞いていたら、先生が戦争というのは、必ずしも映画のように善悪だけでは片付けられないことがある、と戦争に至るまでの色々な過程もちゃんと説明していて感心した。世界大戦については、アメリカ、欧州、日本と、習う土地で当然ながら視点が変わるのはとても興味深い。クラスメートのバックグラウンドも色々だし、我が家は日中どっちもだし、歴史の見え方は色々。子供達は家族から話を聞いたり(ウェールズ人の同級生は、疎開した祖父母から話を聞き、ウェールズ人だというので結構差別された話などを書き込んでいた)、自分で資料を調べたり。子供もネヴィル・チェンバレンの演説の音声ファイルを見つけてきて聞いたりしていた。

就任式

この日までは大丈夫かと、少しヒヤヒヤしながら待っていた大統領就任式。カレンダーを見てみると、1月に入って最初の水曜日に議会乱入があり、翌週にはトランプ弾劾2回目があり、そして3週目には就任式・・と水曜日に必ず何かが起きている!

ロンドンでは夕方のちょうど良い時間に始まったので、家族全員で中継を見た。

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コンピューターで見たけれど、イギリスのテレビでも普通に中継してたみたい。それもすごいな。

レディーガガが国歌を歌ったところでは、夫だけでなく子供もちょっとうるっときていた模様。思えば4年前・・選挙直後、我が家の周囲でもトランプサポーターによって胸にずどーんと深く傷がつく直接的な出来事があり、世の中一晩にしてこんなに変わってしまうんだ・・と絶望的な気持ちになったものだった。でもあの時あれだけ手のひら返すように変わったのだから、また同じくらいの勢いで色々壊されてしまったものが修復改善されれば良いなとは思う・・・。

今週見たもの

気がつけばK-POPにドはまりしている子供。気がつけば耳から覚えただけのはずなのにちゃんと韓国語で歌詞を覚えていたり、なんならちょっとした韓国語のフレーズさえ覚え始めた・・。その情熱を日本語学習にもあててくれ・・・、まあそれだけコンテンツが魅力的だということでしょうが・・・。

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ネトフリにあったBlackPinkのドキュメンタリーをなぜか家族で見た。やはり頂点に立つ人たちの裏での努力はものすごいんだよ、ということを子供もわかってくれると良いのだが。私ももうちょっと色々頑張ろう、とも思ってしまった(笑)

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これも子供がネトフリで見つけてきて見始めたのだが、面白くて家族で一日2話ずつ見ている。字幕で見ても、英語の吹き替えで見ても面白い。夫もでかい声だしてガハガハ笑っている。こういうテンポは日本のアニメならではかもしれない。実写版の映画も見てみたい。

ちなみに子供が仲良くしている同級生(イギリス人女子)は今ハイキューにはまっているらしい。アメリカ人男子のお気に入りはマイヒーローアカデミア。NARUTOは普通に人気のようで、「ナルト走り」を校庭ですることもあるそうな。

今週の食に走る

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時間がある時にちょっと作り置き。鳥のレバーが1パック100円ちょっとと超絶安いので、生姜で煮つけた。うますぎる。

週末あまりにもすることがなくて、あてどなく何キロも歩くこともある。今週はあてどなく歩いたら行きついた店でケーキを調達。

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とにかく出かけなくなったので、今まで交通費に結構お金がかかっていたのだなということに気付く。出先でお金を使うことも無いし、外食もしないし、出かける用事もないから服も去年から買っていない。そうなると、ちょっと奮発してこういうのを買うのが唯一の楽しみになってしまう。まあ体重管理はしっかりしましょう。

2021ロックダウン日記第2週

ロックダウン2週目が過ぎた。毎日大したことをしておらずあっという間に過ぎている気がするのに、振り返ればまだ2週目ということにも驚く。

ロックダウンの日常

ロックダウンになって、特に変わらず生活をしている・・と前にも書いたが、いつもと変わらない普段の生活がどういうものかというと、

  • 7時半~8時頃起床、でもだいたい私と子供はギリギリ8時過ぎ、パパが用意した朝食を食べる
  • 9時から子供は勉強、大人は仕事→昼は冷蔵庫の残り物を台所に並べておき、適当に立食パーティー、子供は少し休憩時間でマリオやスプラトゥーンやらやる
  • 仕事の合間に洗濯、ルンバを走らせて掃除。洗濯はパパがやっていることが多い
  • 午後も仕事、子供は3時まで授業や課題
  • 時間がある時は、ちょっと気分転換に徒歩30秒の所にあるカフェにコーヒー買いに行く
  • 大人は5-6時まで引き続き仕事。子供の課題の進捗をみたり、答え合わせもする。仕事、私は7時過ぎになることも
  • その間に子供は本読んだりYouTube見たりピアノ練習したり、追加の課題をやったり友達とチャットしたり
  • 手の空いたほうが晩御飯作る。パパはジョギングに行くこともある
  • 作らなかったほうが皿の片づけをする。終わるともう一日座ってただけなのにぐったりして、もう何もしたくなくなる。
  • フランス語だけは3分でも毎日続けている。それが終わると元気があればダンスのゲームをしてみたり、映画を見たり本を読んだりすることもあるが、平日はもうベッドに倒れこんでダラダラネットをしてしまう。目には悪い
  • あまり動かないので子供もすぐには寝付けず、どうしても夜型になってしまう。私も2時ぐらいまで寝れない日が多い。パパは30秒ぐらいですぐ寝落ちる。

特に2週目は雨が多く寒かったのもあり、平日は一歩も外にでることがなかった・・・。人に会ったのは、クリスマス前に同じビルに住むご近所さんと、ビルの入り口でそれぞれ持ち寄ったワイン飲みながら40分ぐらいおしゃべりしたのが最後・・(寒かった)。仕事でオンラインで人と話すことはあるが、あまりそれはカウントに入らない(苦笑)みんなビデオを切ってるので顔を見ることも無いし。

なんだかんだいって去年からずっとこんな感じの生活。普通に出勤して、結構外で飲み食いも普通にしている他の国の人の話を聞いているとあまりにも別世界すぎる。

運動不足

冬のロックダウンはとにかく外に出る機会が限られてしまう。4時を回ると寒さはさらに増し、暗くなるし、ここのところ冷たい雨ばかり降るので余計。仕事でわーっとなると、ちょっとラジオ体操さえする余裕がなくなる。多分まずなくなるのは心の余裕。

今年はストレッチと縄跳びは毎日するように心がけ、できれば一日一度はわーっと汗をかきたい。エア縄跳びは今までもたまにしていたが、実際に縄を飛ぶと滅茶苦茶疲れてびっくりする。ついでに飛ぶ衝撃でおしっこちびりそうになるという別の現象にも驚く(笑)昔は二重飛びだハヤブサだ余裕でやってたのに・・・

あとはK-POPにはまる子供と、あれこれビデオを見てはダンスを練習している(笑)Steezy という色んなダンスを教えてくれるオンラインサービスがあって、面白いのでそれを使っている。他にもYouTubeチュートリアルも沢山。とりあえずBTSのDynamiteのサビの動きは覚えた・・・。あとはスイッチのゲームJust Danceをたまにやっているが、とにかく子供の覚えの速さには舌を巻く。

www.steezy.co

見たドラマ・映画

去年のロックダウン中、家族でマーベルの映画を全部見た。もうこの先の話は無いのかーとちょっと悲しくなったりもしたが、ディズニーが色々スピンオフの映画やドラマシリーズをリリースしている。個人的にはロキのドラマが楽しみ。

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この週リリースされたのは、ワンダとビジョンのスピンオフドラマ。もう死んじゃったはずのビジョンとワンダが人間界で夫婦として生活を始めて一話目は奥様は魔女っぽいコメディになっているのだが、これからどんどんダークになりそうな気配・・。

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マーベルの他にDCユニバースの映画もいくつか見た。新しいワンダーウーマンは、映画館が去年からずーーーーっと閉まっているイギリスではオンライン配信で。これは、悪役が完全にトランプ・・・。思えば彼も80年代の産物。しかしこの悪役ほどの良心のかけらも持っていないのではないかと思うと現実世界のほうが恐ろしくもある。

日本のフォーマットに泣く

今週は仕事で、日本のITツールベンダーを使おうかと色々な会社に問合せを入れてみたのだが、ウェブサイトにある「お問合せフォーム」への入力で挫折することが何度かありガックリ。住所や電話番号を入れるのに、都道府県しか選択肢がなかったり、電話番号のフォーマットが違うとはじかれたり。コメント欄さえ無いと、ダミーの情報を入れて、後から正しい情報を知らせるということもできず、資料請求さえ出来ないのであった。チーン。

日本でも緊急事態宣言とのことで、アーティストやお笑いのライブがオンライン配信に切り替わったりしているようで、おお、海外からも視聴できる!と張り切ったものの、チケットぴあの会員登録でこれまたひっかかる。日本の電話番号しか使えない+会員登録やチケット買うときにその番号から電話しないといけないそうな。親も巻き込んでみたがうまくいかずガックリ、涙を飲んだ。配信自体はチケットさえあれば海外から見れたりするみたいなのに、入口で閉ざされてしまいこれは残念・・。仕事でも、趣味でもちょっと独自のフォーマットとフローに泣かされた週であった(涙)

去年ハライチのライブをオンライン配信で見たときは、ローソンチケット+Zaikoというストリーミングプラットフォームで海外からも問題なく買えた+見れた。このZaikoというプラットフォームはUIが多言語でも提供されていて(日中韓英西)、フローもどちらかというと海外のものに近く、ものすごくすっきりしていて感心した。調べてみたら、日本の会社っぽいけど、ファウンダーがイギリス人だった。こういうのどんどん広まってほしい。

zaiko.io

今週の「食に走る」

「なんてこったパンナコッタ」と言って笑っている子供であるが、思えばパンナコッタを実際に食べたことが無いので食べてみたい、ということで一緒に作ってみた。ついでに週末あまりにつまらなかったので、スコーンやサンドイッチも作り、おうちでアフタヌーンティー

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(イチゴのタルトだけお店で買ってきた)毎日適当な部屋着で過ごしているので、この時はちょっとちゃんとした服を着て、クラシック音楽をかけ、ゆーーーっくりお茶を飲みながら家族で話しながらゆーーーーっくり食べた。たまにはこういう気分転換も悪くないですね。作るの疲れたけど。

ロックダウン日記再び

1週間でこんなに目まぐるしく色々なことがワチャワチャした2021年のはじまり。学校はどうせ始まらなさそうだよな・・とは思ってはいたものの、1月4日月曜日、学校がはじまるはずの前日夜にロックダウンの発表があり、翌日から早速オンラインでの授業が始まるなど、急転直下もいいところ。

イギリスでは一日の感染者が5万人、それがさらに6万人になり医療を圧迫。アメリカではジョージア州のやり直し選挙で民主党が勝利したかと思えば、バイデンを次期大統領に指名するための手続き中にそれを阻止しようと議会乱入暴動が起き(実際に彼らが投票箱を奪い票を焼いてしまったり、議員や議長や副大統領を襲っていたらどうなったかと思うと恐ろしい)、テック企業がどどどっとオレンジ野郎関連のアカウントを閉鎖、プラットフォーム自体が締め出されるという事態にもなり(個人的にはテック企業の動きの影響が一番気になっている)、10歳児にも「ママ、25th amendment(憲法修正25条)って何?」と聞かれるまでになり、週の後半はとにかく一体どうなるのだと気がつけばニュースにくぎ付けになりっぱなしの一週間であった。

一方医療崩壊が近いのではないか、変異種が拡散してこの世の終わりみたいなところに住んでいるのではないか、と外からは見えるかもしれないロンドンではあるが、日々の生活は特に変わり映えすることもなく過ぎていっている。

オンライン授業

前回のロックダウンでは、Google Classroomにアップロードされたプリントを印刷し、親がまるつけをしたり、どこかオンラインサービスから引っ張ってきたアクティビティをなんとなくやる・・という形で進んでいた在宅授業。今回のロックダウン、学校閉鎖は、学校関係者には何も通達もなくいきなり始まったらしいが、それでもやはり前回よりは事前の準備が進んでいたようで、午前中はZoomで授業、午後は出された課題を黙々とやる、という形になっている。

朝9時にチェックイン、そのまま算数の授業があり、一度Zoomを切って課題をやる。その後11時ごろにまたログインし、答え合わせをしたり、英語の授業がある。午後は2時ごろにチェックインがある日が何日かある。なんだかんだ言って毎日友達の顔が見えるのは子供にとってもあまり孤立感が無くて良い。課題が多いので、普段よりも机に向かっている時間が長い感じもする。親がつきっきりで見る必要が無いのが本当にありがたい。金曜日には先生からチェックインの電話もかかってきた。

子供の学校は入学から卒業まで、クラス替えが一度もないのだが、4年生ぐらいまでは先生の言うことを良く聞いていた子供達も、5-6年生になると授業中収拾がつかなくなるような日も出て来たらしい。だいたい問題行動を起こす子は決まっているのだが、そうでなくてもおしゃべりがしたい年頃、自分の小学生の頃のことを考えてもわからなくはない。オンライン授業になってそれがどうなるのかなあと興味深くみていたが、今のところはいい感じで進んでいるようではある。しかしやはり、先生がシェアしているスライドにオンラインで落書きをして、いつもの子が怒られたりしているのを目撃(苦笑)。授業は録画されているので、それを親に見せるよ!と怒られていた。

習い事はもうピアノは1年近くオンライン。テニスはコートが閉まってしまったため、半額返金された。外は寒いし、運動がしにくいのが春のロックダウンと少し違うところ。

寒い中を歩く

北のほうでは雪が降るような寒い日々だが、毎日少しでも外に出て歩こうと子供を連れだす。しかしこれで午後2時過ぎ。暗くて寒い。

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他に行く所も無いので、元気な人は皆外をウロウロ散歩しており、なるべく人気のないところ、ないところを歩こうとするが、

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そうするとドロドロになる(苦笑)
こんな寒い中でも半そで短パンでジョギングしているイギリス人もいる。止まると冷えて死ぬな。

食に走る

寒い時の引きこもり生活は、どうしても食べることばかりを考えてしまう。それくらいしか楽しみが、無い・・!

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七草がゆ。実家でもやらなかった慣習なので、生まれて初めて食べた。もちろんお約束の七草など手に入るはずもないので、パセリ、パクチー、タイバジル、チャイブ、ほうれん草、ルッコラ、クレソンで七草と代えさせていただいた。餅は余計だった。子供の頃大好きだった餅も、今はあまり食指が伸びずに去年の切り餅さえ冷凍庫に残っている。

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ガレットデロワも焼いた。この季節になると色々なパティセリーが美味しそうなのを売り出しているのだけれど、でかくて高くて甘いものをあまり食べない我が家にはもったい無いので、少し違うが冷凍パイシートを使って小さいものを作成。中身はアーモンドプードル、バター、砂糖、卵。意外と簡単。フェーヴは入っていない。焼いたら満足して、小さいものなのにまだ4分の1ぐらい残っている。

テレビばかり見る

今週家族で見たもの。

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Swear words、そういえばFワードにしろ何にしろ、イギリス人が普段の生活でお気軽に、まるで息をするように使うのには驚いている(その分その言葉に対する重みが無いともいえるのだが)。その点についてはアメリカのほうが厳しいかもしれない。子供も10歳になり、どちらかというとこういう言葉を完全に遮断するというよりは、普段使いを奨励することは当然無いにしろ、どうしても必要な時には一番効果的にガツンと使えるようにはなって欲しいというか、正しい使い方は知っておいて欲しいという思いはある。このNetflixのドキュメンタリーは英語に色々あるSwear wordsを一つ一つ取り上げて、その歴史的背景やニュアンス、使い方なんかをニコラスケイジのナビゲーションで楽しく学べる非常に面白いもの。子供が見るべきかは子供の個性による。我が家の場合は、親より子供のほうが真面目な部分があり(苦笑)こういう言葉をAbuseすることについては、あまり心配していない。

劇場版 ダウントン・アビー (字幕版)

劇場版 ダウントン・アビー (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Prime Video

劇場で公開された時に見逃していたもの。話としては、おまけ番外編みたいな感じで、懐かしキャラが大集合!的な感じ。実際にダウントンアビーのロケが行われてたこのお城に、このドラマと同じ時代に王様が訪れたことがあるのを読んだことがある。コロナが収束したらハイクレアキャッスルには絶対行きたい。
marichan.hatenablog.com

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娘を持つお母さん達がこれを一緒に見たけど良かった!とあちこちで称賛していたので、子供と見てみた。シャーロックとマイクロフトに実は妹がいて、行方不明になったお母さんを探すという話。子供向けのミステリー本が映画のもとになっているらしい。しかし、ポワロだ何だと、どっちかというとハードコア?に推理小説を読んでいる小さいさんにとっては、あまり面白くなかった模様。プロットは面白い部分もあったが、とにかくキャラクターが嫌だと何度も言っていた(苦笑)。最近ガールズパワー的に、女の子が「男の子顔負け」の活躍をする的な話や、子供探偵が活躍する話をあまり好まない子供。何かそこに、「子供向け」「女の子向け」作品作りました!的な意図を見透かして嫌になるみたい。興味深い。

2021年

2021年あけましておめでとうございます。

クリスマス・お正月休みにこんなに家にがっつりいたのは初めてかもしれません。2020年などは旅先から戻る途中、電車の中で新年を迎えるグダグダっぷりでしたが、今年は近所の人達がばんばん打ち上げる花火を見つつ、家族全員あつ森にログインしてゲーム内でカウントダウンしつつ、2021年を迎えました。もう現実世界よりも楽しく優しいバーチャルの世界に癒されている陳家(苦笑)。

去年はお雑煮だけだったおせちも、今年はあるもので、出来るものだけでも作りました。

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アメリカにいたときも毎年お友達の家でおせち持ち寄りパーティーに参加していたので、一人でこれだけ品数作ったのは初めてかもしれない。きんとんはほぼ子供の作品。なます作りも手伝ってもらいました。個人的には伊達巻が上手く作れたのが満足。

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関西出身の我が家ですが雑煮はなぜかこれ。そこに我が家のルーツの謎があるみたいですが、謎なままです。

そんな冬休みも、

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はいまたまたロックダウンー。

ということで今週から子供はまた在宅学習になってしまいました(涙)。今回のロックダウンは前回より学校も準備が整っており、午前中はZoomでライブ授業があります。子供も友達の顔が見れるだけでも前より全然良いし、少なくとも午前中は親が時間を管理したり勉強を見る必要が無いので助かる・・。でも小学校も最終学年だし、友達と会って普通に学校生活が送れないのは本当に可哀想。思えば9月からたった3か月間でも学校に楽しく通えていたのは本当に大きかったです・・。

1日5-6万人の感染者が出ているイギリスですが、ロンドンでは30人に一人感染している計算になるらしい。周りで陽性の人が出たので念のため検査してみたら陽性だった、でも症状は全く無いのでびっくり・・なんていう人も周囲ではちらほら出てきており、こりゃー自分だって普通に生活してるけれど、実はもう知らない間に感染しているかなんてわからんな、と思う次第。うつってる可能性もうつしてる可能性もゼロではない・・。人によって出る症状が違いすぎるから、みんなが同じ意識でいるのも難しい。なんてウィルスだ。

去年1年は本当に失われた1年というか、あまり身動きも取れず人とも会えず。仕事ばかり忙しく、それなりに達成したこともあったけれど、私達ロンドンで何してるんだろう?と思ってしまうことも時々ありました。それを踏まえ、ここに挙げる今年1年の目標は、とにかくストレスをためないこと、につきる。他にも色々やりたいことやるべきことはありますが、それはまあ粛々とやることにします。

今年もよろしくお願いします。