愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ロックダウン日記1週目

ロックダウン前の週末

ロックダウン前といっても、ほぼそんな感じで日々を過ごす。運動不足解消に、子供と一緒にアプリを使ってヨガ、ニンテンドースイッチJust Dance。リングフィットアドベンチャーが手に入らなかったのは痛恨の極みであった。

スーパーの他にまだ色々な店は開いていたので、本屋に急いで駆け込み、子供に「なるべく分厚い本を2冊」選ばせる。子供がチョイスしたのは、スティーブン・ホーキングの子供向けの宇宙物理学の本と、シャーロックホームズの本。本屋は閑散としていたが、イギリスの本屋チェーンWaterstonesのウェブサイトは、注文が殺到しているというニュースも。

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食べ物の他に、事前に手に入れておいて良かったのは、何よりもプリンター用紙。トナーは十分あったが、これから学校閉鎖で家で色々プリントアウトする必要も増え、絵を描いたりすることも増える。クラフト系の材料も色々あると良いかもしれない。プリンター用紙は近所の文房具屋で最後の1つを入手した。

あと意外と繁盛していたのが、ビタミン剤などを売っている健康食品店。特にビタミンCの棚はきれいさっぱりなくなっていた。皆免疫力をつけなければ!と思うらしい。我が家も子供用のビタミン剤を補充。大人はC、D、Bを随時とっている。あとマヌカハニーを買ってみた。私の前に並んでいたムスリムのおばちゃんもマヌカハニー(結構高い)を3瓶も買っていた。

地元の商店街、いつもほどの混雑はないが、まあまあ人はいる。食料は一通り買ってあるのでスーパーには寄らなかったが、普段行ったことのない、小さなイタリアンの食堂兼雑貨屋のようなところでは、スーパーでは品薄になっているパスタをキロ単位の袋で売っていたので少し買う。

また南アフリカ系の肉屋で、南アフリカのカレーの素などを旦那が購入。個人商店的なところのほうが品ぞろえもまだまだ良く、人もそれほど殺到しないので、これからはそういうところも活用しようと話す。地元経済を助けるという意味でも。

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日曜日はイギリスでは母の日。夫が早くに花屋に行って花束を買って来てくれる。アメリカでもイギリスでも、なぜか花束に白い菊などが入っていて、仏花っぽいのがあったりするのだが、今回はちゃんとしたのを選んできてくれたので合格。子供からはこんなカードをもらった。

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なぜ母の日おめでとうと共にウンコ???!「だってママは良くButt Jokeを言うから、好きなのかと思って」。口は慎もう・・・・。

ジムやパブ、そしてレストランの閉鎖がこの週末に発表された。レストランは、デリバリーやテイクアウェイのみOK。もともと客が入らず苦戦しているようなレストランも家の周りにはいくつかあったので、心配になる。ビジネスをサポートするためにも、週に1度はテイクアウェイをしよう、という話になる。デリバルーというオンラインでデリバリーを頼めるサービスもあるのだけれど、そこ経由だとレストランがコミッションを何割か払わないといけないらしいので、なるべく直接レストランにオーダーする形で。

週末は、近所のイタリアンをテイクアウェイした。夫が注文を受け取りに行ったときは、まだこの日の注文客は我が家だけだったみたい。辛い。ガンバレ・・。

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人気のない住宅街を散歩する。ロンドンでも桜が咲き始めたりしている。

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その他には、家族でゲームをしたり、6年ぐらい前に着手して放置していた刺繍をしたり。夜子供が寝てから、ロンドンの友人達と数人でお酒を飲みながらSkypeで3時間ほど喋り倒す。

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月曜日

ホームスクーリング開始。子供は学校から、勉強におススメの既存のウェブサイトやオンラインゲームなどのリストをもらって来てはいたが、先生がオンラインで授業をするまでには至っていない。ロンドンより1週間ほど早くに学校が閉鎖されたカリフォルニアでも、ほぼ自習のところ、素早く授業の一部をオンラインに切り替えたところと、対応はまちまちだった模様。

近所に住む公立中学校に通う子は、早速オンライン授業が始まったようで、始業時刻と共にログインしたか、課題を済ませたかどうか全部チェックされるので、さぼれないとぼやいていた。

子供の小学校は、先生がツイッターでおすすめアクティビティをつぶやいたり、学校閉鎖前にGoogle Classroomを使うためのログインを配って、授業中に使い方を練習したらしいが、今のところClassroomに参加している子供は約半数。時々先生が、課題とも言えないようなクイズをそこで出したりしているが、子供達の反応もあまり無し。むー。いずれはオンライン授業に移行するのかな。

子供が作った、普段の時間割に合わせて、なんとなくワークシートをやったりするが、カリキュラムがはっきりしないので、少し困る(分数を重点的にやってください、位の連絡があったのみ)。ワークシートの答え合わせをし、色々説明するのに1時間ほどかけてぐったりする。

体育は、全英の体操のお兄さん風になりつつある、フィットネス系ユーチューバーのビデオを見ながら。毎朝9時に、子供向けのエクササイズビデオをアップロードしてくれている。

www.youtube.com

その間に会社のミーティングにオンラインで参加(これは以前からのこと)したりするが、なんだか家族全員が在宅初日だからか、頭がフワフワした。

マスクを手作りしてみる。家庭科が大の苦手だった私、家にミシンも無いし、20分でできる!というのを3回ぐらい作り方を間違え、一つ出来上がるのに2時間以上かかってしまった。こういうので根を詰めすぎると逆に病気になりそう。

子供が参加している演劇のクラスも、オンラインで続行。YouTubeにビデオをアップロードしてくれていて、それに合わせて演技ごっこをしてみたり、自分でシナリオを書いてみたり。書いたシナリオは写真を撮って送った。みんな色々工夫している。

スーパーに行った夫曰く、パニック買いはもう落ち着いているようで、お酒以外は大体あったとのこと。

この日の夜に、ロックダウン発令。逆にこれでむやみやたらに外に出なくて済むので、少しホッとすると同時に、重い気持ちにもなる。子供の同級生の一人は発熱。

火曜日

ロックダウン発令のテキストが携帯に来ていた。医者やスーパーの従業員など、エッセンシャルな仕事をしている人以外は公共交通機関を使わない、3人以上で集まらない(家族は別)、一緒に住んでいない友達や家族と会わない、可能な限り在宅仕事に切り替える。買い物、運動などで1日1回ずつ外に出るのは良い。買い物はなるべく一人で。買い物や運動、散歩などをするときはソーシャルディスタンス(2メートル)を守る。

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今まで寒かったロンドン、今週になって急に暖かくなり、それこそ花見日和の天気だった。週末それで公園に人が大挙してやってきたことも、ロックダウンにつながったようで。

子供とスクーターで近所を散策。あまり人気のない住宅街を歩くが、向こうから人が来ても、お互いに道路の反対側に渡るなどして、2メートルの距離を保とうという努力がされている。

仕事をしながら子供の勉強のチェックやアクティビティのセットアップ、ランチの準備に散歩・・と色々するのはなかなか大変。我が家は9歳児一人なのでなんとかなっているが、小さい子が2人かそれ以上の家庭は大変そう。上司も午前中3時間は子供の勉強を見ているので、連絡が取れない(笑)

2人の子持ちの同僚も、この状況でフルで働くのは無理だと、時短で働くことにすると言っていた。クライアントも状況は似た感じのようで、プロジェクトの締切りを伸ばしてもらうなどの交渉も。私も生産性はそれでも普段の7割といったところだった。なにしろ仕事がとぎれとぎれになる。

そういえば会社のミーティング中、これからみんな在宅になるので、色々できる時間ができると思うけど・・と発言したイギリス人上司(50代男)がいたけど、みんなから速攻でツッコミを受けていたwとりあえず仕事は在宅で可能なのはとても助かる。

日本では欧州からの帰国者の陽性反応のニュースが増える。まあ、帰国者はテストしてモニターされるから余計見つかりやすいのでは?とも思ったが、日本での感染の波が海外からの帰国者のせい風になりそうな所が怖いなと思った。

なるべく運動不足にならないように気を付けないといけない。運動不足だとあまり食べる気もしないし、多分ストレスやら色々でちょっと胃酸が逆流したりもしたので、食べすぎはしてないけれど、寝付けないこともある。30日プランクチャレンジのアプリをダウンロードする。

水曜日

同級生の近所の人がコロナに罹患した、今思えば先月ひいた風邪、あれコロナだったのかも・・・などという話もちらほら聞こえてくる。確実に近い。怖。

なるべく買い物に行く回数も減らしたいので、野菜や果物の宅配を注文する。普段はレストランに卸している複数の業者が、一般家庭への宅配を始めてくれている。レストランも閉まっている所も多いし、これはWin-win

既往症もなく「健康」だった若者が亡くなる、というニュースもこのあたりからちらほら報道されはじめる。巨大なコンベンションセンターを、医療施設に変える動きも。中国でも突貫工事で病院作っていたけど、ロンドンでも。それだけ患者が増えることを見越しているんだな。端から端まで1キロはある巨大フロアに並ぶベッドはまるで野戦病院。戦慄。

そんな中、日本では友達や、友達の両親が旅行に行ったり飲み会をしたり、色々している様子が色々伝わってきて、これまた隔世の感あり。あれ、日本ではもう収束したの?大丈夫か心配になる。

そういえばこの数日外がとても静か。我が家は、ロンドンにいくつかある空港の着陸ルート上にあるので、普段は数分おきに頭上に飛行機が飛び、結構騒音があるのだが、ここのところ全く飛行機を見なくなった。フライトレーダーで確認すると、飛行機はすべてロンドン中心地を避け、ロンドン郊外、ウィンザー側から空港にアプローチするルートに変わっている。これ、普段はお天気の悪い時の着陸ルート。フライトの本数自体も随分減っている。しかしこの静寂は、ロックダウンしているんだな・・という心理的効果も感じる。

木曜日

早速注文した野菜や果物が届く。1箱約2000円で、フルーツなどは50ピースも入っている。卵は30個。卵はスーパーでも品薄になっていたので、とても助かる。意外と日持ちもするし。これからはご近所さんと共同注文もできそう。イギリスのスーパーは、プラスチックの過剰包装が気になることも多かったのだが、久しぶりにこういう形で沢山の野菜果物を手に入れられて、少しカリフォルニアを思い出すとともに、沢山の新鮮な野菜を目の前にしたら、少し心に余裕ができた。キュウリやナスなど、痛みやすいものから先に料理していく。

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今日は旦那が子供の勉強を見てくれているが、それでも仕事の効率は、なんとなく・・・微妙。今この状況で誰も100%のアウトプットを期待していないのが救いっちゃ救い。

この状況の中、色々なメディアが色々なコンテンツを無料開放してくれているが、日本語の勉強と称して、子供とプリキュアの映画をYouTubeで見る。日本語教室にも通っていないので、読み書き話すは9歳児にしては心もとないが、意外と聞き取り理解はしているのがわかり驚く。

この日は夜8時にバルコニーや外に出て、医療関係者に感謝する拍手をしましょう、という呼びかけがあった。スペインなどでもやっていたやつ。我が家もバルコニーに出て拍手。フラットの他のバルコニーはここからはよく見えない作りになっているし、お向かいのフラットのバルコニーも見えにくく、ご近所さん達の姿はあまり見えなかったのだけれど、皆が大きな拍手をする音が鳴り響いた。そこへ、緊急出動していない救急車が通りがかり、ブッブーと挨拶してくれた。

お友達の中にも医療関係者がいるが、私達がぬくぬく家の中で自主隔離している間も、絶望的な状況が迫る中、危険と向き合って働いてくれているのを考えると、拍手なんかで足りるわけがないだろうと思うのだが・・こういうことしかできないのが歯がゆい。でも私達が今できることは本当に家から出ないことなんだよな。

テレビのクイズ番組でも、ソーシャルディスタンス遵守。不自然に離れている(笑)参加者も自宅からビデオチャットで参加していた。

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そしてFacebookプラハから中継されている美しいバイオリンコンサートをストリーミングで聴く。マルティヌーのバイオリンソナタ、マスク付き。音楽関係者もコンサートは開けないし、すごく辛い時期。

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金曜日

首相も陽性。保健相も陽性。そういえば皇太子も陽性。あーあ。

子供、特定の友達とは私の携帯で毎日チャットしたりしているが、普段学校に行かないと顔を合わせることもないクラスメートもいるので、Zoomでクラス全体のチャットタイムをホストしてみた。

20人位が参加、子供達が一度にわーわー言うのでかなりカオスではあったが、みんな顔を見られて嬉しそうだしやって良かった。大体の話題は、「そのカッコいい背景どうやって設定したの?!」だったけれども(笑)

私達の子供の頃と比べて、アメリカでもイギリスでも、子供の活動に親が関与しないといけないことが多い。プレイデートのアレンジも親同士で連絡しないといけないし、ランドセルをホッポリ出して適当に公園に行ったり、気が向いたら友達の家のドアを叩いていたのとは、わけが違う。電話も、昔は名簿を見ておうちに勝手に電話をかけて友達と話したりしていたものだけれど・・。

それに加えてこの隔離。今は色々なコミュニケーションツールはあるけれど、この時代の子供は、何も考えず流れに任せて自分たちの好きなように、好きなだけ遊ぶ、ということができないのは、気の毒に思う。それに親も色々面倒くさいw

私自身はもうスーパーには1週間以上行っていないが、一度に入る人数制限あり、フロアには2メートル離れるように、目印のテープが貼ってある。買い物に行った夫曰く、レジの人の前にも、プラスチックのシールドがあったそうだ。行かないで済むならそれでもあんまり行きたくないんだが。

ロックダウン日記1

イギリスも絶賛、自宅隔離中です。この1ヶ月、あれよあれよという間に、それこそ1日単位で色々な状況が変わり、先週と今週では見える世界も随分変わりました。忘備録としてつらつら書き留めておきます。

1月
2020年は必ずしも良い意味ではなく、色々なことが変わる年になるんじゃないだろうか・・などと思っていたが、1月にイギリスはしれっとBrexitし、コービーブライアントが事故死し、オーストラリアは大火事に見舞われ、イランでごちゃごちゃあり・・・そして中国のコロナのニュースにうわっ、となる。でもイギリスからはまだまだ対岸の火事

武漢のロックダウンはこの頃だったか。上海にいる同僚は、上海郊外の実家に春節で帰ったまま上海に戻れず、ずっと実家待機で外に出られなくなっていた。

2月
香港を出発してあちこち寄港拒否され、最後にカンボジアで客を下したクルーズ船にアメリカ人の知り合いや、お友達の義両親など複数が乗っていた。心配したお友達のために連絡をとったりやりとりする。今香港にいまーす、というFBのポストを見てなぜこの時期に?と思ったらあれよあれよと船に乗りこんな状況に。日本やアメリカのニュースも見て、見えないウィルスへの恐怖や、ウィルスをきっかけに色々見えてくる人間の嫌な面に、どんどん気分が重くなる。

会社までは徒歩50分で行ける距離。運動がてら朝は徒歩通勤、帰りは電車かバス通勤、というパターンが定着している。ある日出社したら貧血を起こして気持ち悪くなってしまい、バスであわてて帰宅。ここでアジア人がしんどそうにしてたら、疑われる・・・!とドギマギした。でもまだその程度。

シンガポールで感染して、無症状のままフランスのスキーリゾートに滞在していた患者がブライトン在住、そこでも感染者が出たというニュース。ブライトンから週に1回通勤してくる同僚がいて、軽く身構える。この頃は確かロンドンではまだ感染者出てなかった。

もう面倒になったので、この時期からあまり出社せずほぼ在宅勤務。

日本では父が参加する予定の大規模イベントがキャンセルになる。今の日本のことを考えると、かなり早めの賢明な判断だったのではないか。母からはコロナにはお湯を飲めという例のチェーンメールが送られてきてガックリ来る。

アメリカでは今年インフルエンザの死者も多かったようだが、アメリカの友人達の間でもずいぶん流行っていた。熱がぶり返したり咳が長引くなど、症状がまぎらわしいが、テストしたらちゃんとインフル陽性になっていたので、インフルはインフルで別にちゃんと流行っていた様子。子供が通っていたアメリカの小学校のFBでも、子供発熱、のポスト多数。

そういえばイギリスではインフルが流行っている話はきかず、子供のクラスの出席率もほぼ100%。イギリスは学校でインフルの予防接種がある(アメリカではない)のが功を奏しているのだろうか。アメリカの友人達も、子供からインフルを移されたケースも良く聞いたので、私もあわてて今更ながら薬局で予防注射を打ってもらう。

ロンドンではちょっと雪が降った。

ミラノにいるイタリア人友人達、スーパーにものが無い、とFBでうったえはじめる。でもまだロックダウンにはなっていなかったので、そんな中で旅行に行ってきた~なんてポストがあったりして混乱する。

ロンドンでは2月も後半になると、マスクをする人が少しだけ出てきた。といっても見るのは1日に片手で数える程度。アジア人だけでなく、白人の人も時々いる。中にはガスマスクみたいなすごいのを付けている人も一度だけ見かけた。

イギリスは特に咳をするときに肘ではなく手で覆う人がまだ多く、電車の中ではそれこそこぶしを口の前に持って行くだけの者、指を大きく開いたパーでカバーするものも多い。そういう人達を見るたびにアジア人の私が彼らを凝視wというか、この時期公共機関で咳してるのイギリス人ばっかりだった。

この頃から、コロナに関するアジア人差別の話題も出始める。我が家は特に経験無し。一方、被害が広がり始めたイタリアからの観光客と鉢合わせたり、イタリア語が聴こえてくると軽く身構えてしまって、まあこういうことなんだよな・・とも思ってしまった。

そういえば2月は、フランスやイタリアにスキー旅行に行く人も結構いた。ちょうどベイエリアからタホにスキーに行く感覚。今イギリスで広がっているのは、中国からというより、ここらへんからの感染がばーっと広がったんだろうなと思う。

学校でイタリアにスキー旅行に行く所もあり、どこの学校がスキー旅行に行った云々という情報が保護者のWhatsappグループにも流れてきたが、それに対して他の親のうち1人は黙って保健省のサイトのリンクを貼り、1人は黙って手洗いや予防方法をわかりやすくイラストでまとめたページをシェア、以上。だった。さすがkeep calm and carry onだ。

まだ出歩いてお友達とご飯食べたりもしていたこの頃。遠い昔のようだ。

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3月

1-2週目
だんだんヨーロッパの状況がやばくなってきて、アメリカはイギリス以外のEUからの外国人を入国禁止に。翌日にはイギリスも禁止リストに入った。アメリカ人やGCホルダーはまだ大丈夫というけれど、ドギマギする。アメリカに行ったとしても2週間隔離だろう。アメリカからこちらに遊びに来ることになっていた友達一家も、最後までちょっと迷っていたようだけれど(!)、当然ロンドン行きはキャンセルに。

ヨーロッパの各国の状況が酷くなってきているので、春休みの旅行のチケット、日本里帰りのチケットをどうするかで周囲が阿鼻叫喚な状況になったのもこの頃。フライトはどんどんキャンセルされていき、スペイン各地行きの飛行機数機が、飛行途中でUターンしてロンドンに戻ってきた、などというニュースも。我が家は特に予定を立てていなかったので助かった。

スペインやポルトガルもロックダウン、各国の同僚達が自宅勤務。自分のアパートのバルコニーから、階下にあるスーパーに入るのに間隔あけて並ぶ人達の様子がシェアされてきた。

色んな形で各国の状況を追っていたせいか、夫との間で外出に関する意識の差が出てきたのにもストレスがたまる。3月初頭はまだトイレットペーパーもハンドサニタイザーも、店頭に普通に並んでいたし、イギリスでの危機感はまだまだだった。

3週目
意識的に買い物を多めにし始める。スーパーでもパスタやトイレットペーパーが品薄になり始め、そこだけ棚がすっからかんになっていて変な笑いが起きる。「買う前によく考えて」のサインがそんな棚には貼ってあるが、それを見て何が特に品薄か気づいてしまう罠。

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そのうちどんどん他の棚も空になりはじめたが、写真撮るのはやめた。ここらへんは日本でも必要以上に報道されていた気がする。ほぼ何も残っていないスーパーで、買えるものを買っていた感じ。それでも野菜コーナーではマッシュルームは売れ残っていたり、パスタコーナーではラザニア用のシートは売れ残っていたりと、売れてないものが逆に気になったw

スーパーの品薄問題は、絶対的に品物が足りないというよりは、皆が店に殺到して爆買い→流通は普段以上に頑張っておりしょっちゅう配送トラックも来ていた→従業員も忙しすぎて、それを棚に並べるのが追い付ていない、という状況もあり、店に行く時間によっては結構揃っていることもあった。私の周囲のイギリス人は、とにかく買いだめをする人達に対して憤慨する声のほうが多かった。

同僚がコロナ風の症状を発症。私はずっと在宅だったので、1ヶ月ぐらい会っていなかったのだけど、普段は机並べて座っていて、小さな子供からもらってきた風邪をうつされたこともあったので、在宅にしておいて良かった・・・。普段から、結構子連れで人混みの中に出かけてる様子がインスタに出ていたので、うーん大丈夫なのかな?とちょっと思っていたのだった。

サンフランシスコでもロックダウン、学校も休校。こっちもそうなるかな、と思ったら最初は「集団免疫云々」の方針を打ち立て、成り行きに任せる風なスタンスだったイギリス政府。

買いだめ(というと語弊があるが・・)なんてしなくてもいい!と言っていた夫であったが、スーパーのオンラインデリバリーの配達予約も向こう3週間いっぱいでできない、という状況に気が付き焦ったようで、とりあえず米と、数ロールしか家に残っていなかったトイレットペーパーはアマゾンで確保した。

そうこうしているうちに、夫の会社も在宅勤務になる。最初はチームを2つにわけ、交代制で出社とか言っていたがあっという間に全員在宅になった。私と旦那、それぞれリビングとベッドルームで仕事。

子供の学校はまだあったが、アフタースクールには行かず早めにピックアップ。

アメリカでも、大人は用心して早くから自宅隔離してたけれど、子供が(コロナじゃない)別の酷い風邪もらってきて一家ダウン、なんて友人もいたし、子供が媒介になり家庭に入ってくる病気は多い。コロナは子供の症状は軽いというけれど、子供経由で入ってくることも多そう。早く学校も閉まらないかな、と思い始める。火曜日に今週いっぱいで学校閉鎖の噂が流れ、水曜日には、金曜日で学校閉めます、との発表があった。

学校閉鎖は、まず午前中にウェールズスコットランドでの閉鎖が発表され、その日のうちにイングランドも追従する形で発表された。予防対策という意味の他に、教職員でも病欠者が増え、学校維持が大変になってきたという理由もあったらしい。子供のクラスの友達でも、お年寄りと同居していたりする家庭など、すでに学校を休み早めに自主隔離しているところもあった。

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同僚達から送られてきた学校閉鎖ニュースへの反応w

ピアノのレッスンは早速Skypeに切り替え。ジムなども閉まり始める(夫が行き続けていたのでほっとする)。地下鉄も駅が一部閉まり、間引き運転が始まる。これも学校と同じで、スタッフの病欠が増え人手不足という理由もあるらしい。戦慄。

そんな中でも世の中では、スプリングブレークだとバカ騒ぎしているフロリダの若者とかいて、隔世の感。

ロックダウンの発表はなかったが、ロックダウンの前提での生活を始める。料理はある材料を最低限の量作って食べる。子供は学校で勧められたオンラインラーニングゲームを早速始める。夜はロンドンの友人達と、Skypeを使ってバーチャル飲み会。真夜中まで喋り倒して、スッキリした。

こうやって見ると、3月の3週目(3月16日以降)からうわーーーっと物事が変わっていった感じがする。これ、まだ先週の話なんだよな。もうずっと前のような気がする。他にも色々あったと思うけど、思い出したらまた書きます。

バレンタイン2020

ハッピー伴天連タイン。

冷たい雨風が身に染みる日が続くロンドン。
コロナウィルスの騒ぎは、ここにはどれだけ浸透しているのか?

最近はたまたまですが、会社にはいかず在宅で仕事する日も多く(そこらへんがめちゃくちゃフレキシブルな職場なので助かる)、バスや電車に乗らず、50分ぐらい歩いて通勤してみたりする日もあったりして、なるべく人混みは避けるようにはしています。

サンフランシスコではここ数年山火事が多発して、大気汚染が酷い時期があり、皆さんマスクをつけることに抵抗が多少は減った気がしますが、ここロンドンではまだまだ。同僚も、「マスクをつけてる人を見ると何か病気かとギョッとする」だそう。週末出かけたときには、それでも5人ほどマスクしてる人を見かけました。3人は東アジア人、1人は多分ネパール人、1人は白人。でもそういえば2週間ぐらい前に地下鉄の駅で、ガスマスクみたいなものすごい装備を付けてる白人のお兄ちゃんを見かけたなあ・・。あれはコロナ対策だったんだろうか。

どちらにしろ、みんな咳やくしゃみをする時は手じゃなくて肘で覆え!(これもイギリスでは全然浸透してない)っていうかまずトイレから出たら手を洗え!(昨日も洗わずそのまま出た人目撃)ってもうそこからどうにかしてくれという感じです(苦笑)

さてバレンタイン。もう素敵なレストランを予約して夜お出かけするのも面倒くさい年頃になってしまいました。そこで、今年のバレンタインは、せっかく寄付されたのに、クルーズの乗客に配られることがなかったという崎陽軒シウマイ弁当の話を読んでから、頭から離れなくなっていたシューマイにしました。

シウマイ弁当も良いですが、崎陽軒のウェブサイトに出ていた「中華弁当」のほうが個人的には美味しそう・・・!

海外暮らしでは、こういうものもなかなか既製品では手に入らないので、もう適当に作ってしまえ。ということで、家に少し残っていたワンタンの皮に、適当に豚肉などを包んで蒸し器で蒸しました。

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ちょっと余裕があったのでチョコレートケーキも焼いてみました。しかし気がつけば冷蔵庫にバターが一かけらしか残ってない!でもこういうケーキって、サラダ油やオリーブオイルを使うのもあるよな・・・っていうか、バター無しでもいけないかな?ということで、こちらのレシピをお借りして作ってみました。

www.gemomoge.net


バター無くても無問題!パサつくこともなく、普通に美味しくできました。バターの存在意義はなんだったのだ?!笑。盛り付けは子供がしてくれました。アイスクリームが固くて、スクープではなくスクレープ(削った感じ)になってます(笑)

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アメリカでもイギリスでも、バレンタインはどちらかというと男性側があれこれする日。今年もパパによるお花とチョコレートのお土産がありました。お花、こちらでは菊とか普通に入っているのも多くて、仏花か!というのを買ってくることも多く(特にスーパーで売ってるやつ)、昔は花を買うならこの店のみでお願いします、などと指定したりしていましたが、今年は合格!

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子供はというと、アメリカにいた時は、「バレンタイン」と呼ばれる小さなカードやお菓子を友達と交換するイベントが学校でありましたが、学校をあげてのアクティビティはイギリスでは無し。ただし、男女関係なく、気になる子に匿名でバレンタインカードをあげる風習はあるそうで、クラスでは4人だけ、そんなカードを誰かから受け取ったんだそうです。

そのうち2人は、どうも相思相愛だったようで、クラス初のカップル誕生だとか。といっても、誰もその2人をからかったりはせず、静かに見守っているんだそうで、随分大人だなぁ。って、日本でいったらまだ小4なんですけどねぇ。

アメリカでのバレンタインの様子は、こちら。

marichan.hatenablog.com

ニース旅⑦ ニース色々覚え書き

ニースの旅、その他色々細かいことを。

  • 本当は電車に乗って、カンヌやモナコにも行ってみたかったけれど、パリほど酷くは無いものの、ストライキの影響で電車の運行が不定期だったので諦めた。Airbnbのホストのおばちゃんは、カンヌはちょっとビーチはあるけど、他に特に見るものは何もないから行かなくてもいいわよ、だそう。


  • 隣町のアンティーブには足を伸ばした。ニースはやはり都会な感じだが、こちらはもっと鄙びていい感じの海沿いの街。確かフィッツジェラルドの小説もここら辺が舞台になっていなかったか。ピカソが住んだ海沿いのお城、今は美術館になっているものの、残念ながら休館日。寒くてごちゃごちゃしたロンドンからニースにやってきて、それだけでも癒されると思ったけれど、さらにもっと落ち着いた場所に来て、さらにホッとした感。年を取るとだんだん、こぢんまりした所のほうが良くなるのかな。

  • アンティーブでは街をウロウロしたり、あまりに天気が良かったので、これまたビーチでひたすら太陽を浴びたり。目の前では他所のおじちゃんも寝転がりながら読書中。ニースにも沢山来ていると思うけれど、アンティーブでは特にイタリア語が良く聞こえてきた。駅の案内もフランス語とイタリア語で書いてあったり、ランチに入ったお店では、店主のおじちゃんがフランス語とイタリア語ごちゃまぜで話しかけてきたり。
  • うまく説明できないし、こんなことを言うと色々誤解もあるかもしれないが、ヨーロッパの中で実はフランスは自分の中であんまり住みたいと思える場所ではない。と言っても、文化とか言葉とか、興味がある部分も多々あるんですが・・特にパリはいつも冬に来るせいか、都会すぎるからか、住んで色々経験すると辛そうなイメージが自分の中で何となくある。でも今回もう少し南のほうに初めてやってきて、ここらへんはなぜか好きになった。自分の中では相性がなかなか良い、イタリアに近いからだったりするのかも・・・。


  • ラビオリ専門店がいくつかあった。そこで買ったラビオリを茹でて、ビーフシチューと一緒に自炊ディナー。ラビオリは頼むと、必要な数をここからカッターで切って売ってくれた。ビーフシチューとラビオリを一緒に食べるのがここら辺の食べ方だとか。そんなところもちょっとイタリアっぽい。


  • アンティーブの往復に乗った電車。ホームに電車が入ってくる時になる音楽は、なぜかTRFの「マスカーレード♬」と全く同じの3音。時々機関銃を持った鉄道警察みたいな人達が乗り込んで来る。アフリカ系の乗客一人になぜかターゲットをしぼり、尋問していた。駅の電光掲示板には、イタリア各都市が行き先に表示されていたりして、ああ、出来るものならそんな遠くにも行ってみたい。
  • やはり過去にテロ事件もあり、クリスマスマーケットも、ヨーロッパ各国でテロの標的になったりすることもあり、年末の雑踏にはそうでなくても警戒中の軍人さんが結構ウロウロしていた。一度は、私達と歩く方角がたまたま同じだったようで、気が付くと15分ぐらい、周囲を数人の機関銃をぶら下げた軍人5人ぐらいに囲まれる形でずっと歩く羽目に。ああいう軍人さんって、手を機関銃に添えて、ちゃっちゃと歩くわけではなく、周囲を見回しながら結構独特のペースでゆっくり目に歩く。まあ安心ちゃ安心だけれどやはり銃口が近くにあるとドキドキしますね。
  • ニース市内を走るトラムはとても便利。チケットは乗り場の機械で買い、社内の機械に通して印字する。意外と皆さん正直にちゃんとチケットを買って機械に通していた。お年寄りが乗ってくると席を譲ると同時に、お年寄りが持っているチケットを機械に通してあげる光景も。駅名のアナウンスは、はっきりくっきり聞こえるように、ということは全く意識しておらず、駅によって子供の声だったり、異次元シンセサイザーみたいな音楽と一緒にささやくような声で言ったりするのが不思議といえば不思議だった。


  • ニースにはナポレオンも何度か滞在していたとかで、彼が逗留していた建物がある場所はボナパルト通り、になっている。こちらはポケストップにもなっています(笑)。軍人として彼がここに来た当時は、まだここはイタリアだったそう。


  • 騙し絵になっている窓。窓はホンモノだけれど、窓枠の白い装飾部分はよーく見ると・・・・絵!


  • この建物に至っては、壁一面、窓から何から全部絵!


  • ニース美術館、こじんまりしているが思いのほか良かった。丘のほうにあり、あまり人の出入りもない。お屋敷を美術館にしたところで、この近辺に滞在して活躍したアーティストの作品が展示されている。フランス語で少し説明がある程度で、ああこれは見たことある絵だな、程度の浅い知識で見るしかなかったが、中でもインパクトがあったのは、ギュスターヴ=アドルフ・モッサ。ニース生まれで、この美術館のキュレーターをしていたこともある人だそうだが、1900年代初頭に描かれたイラストレーションは、現代のアート系のアニメのイラストかと一瞬思った位だった。

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  • 美術館の中庭のベンチでのんびり日向ぼっこ。隣のベンチに座っていたアジア人女性、私達がベンチでのんびりしていた間30分以上、片時も携帯をはなさず、セルフィを撮っているのか、ずっと携帯で自分の顔ばかり見つめていた。謎だ。全部フランス語だしわかんないつまんなかったーと言って美術館から出てきたアメリカ人女子も、いかにもアートを楽しんできました然のセルフィーはしっかり撮って帰って行った。ううむ。


  • もう少しいたかったよな、と思いつつも、大晦日の日にニースを後にして、ロンドンへ。帰りの飛行機には、大晦日の夜に思い立ってロンドン行きのチケットを取ったという若者2人が後ろに乗り合わせてきた。乗ってきた時から既に随分酔っ払っていて、フライト中も歌を歌い続けたりと大騒ぎ。ロンドンで年越しをした後とんぼ返りするつもりらしいが、ロンドンに着いてもどこに行くかは決めておらず、クレジットカードは持っておらず現金は手持ちの300ユーロ、しかも携帯の充電はすでに切れつつあるらしい。それでも飛行機の中で頼むと高くつくジャックダニエルの小瓶を一人2本ずつ注文し、空港からロンドンに行く電車のチケットも買い、着陸後は極寒のロンドンに向かって薄着、手ぶらのまま、うおーとものすごい勢いで走り去っていった。この後どんな冒険をしたのか、無事にその後ニースに帰れたのか、気になってしょうがないが知る由もない。

ニース旅⑥クロワッサン

料理を作る過程が複雑であればあるほど、その国の文化の度合いが高い・・・のかはわからないけれど、少なくとも時間をかけた料理をするには、色々余裕は必要。

通っていたキリスト教系の高校で読まされた聖書の中に「種なしのパン」が出てきたのをふと思い出す。イーストを入れず、粉と水だけで作る平たいパン。奴隷から解放されたユダヤ人が、エジプトを脱出する時に、イーストを入れてのんびり生地を醗酵させる余裕など無いので、とにかく大急ぎで作った、というのが妙に印象に残っている。

家でもイーストを入れたり入れなかったりして色々なパンを焼くことがあるけれど、クロワッサンだけはどうしても手間がかかりすぎて敷居が高い。とても自分ではできそうになかったので、フランスにいる間に、フランス人に教えを乞うことにした。

クロワッサンは、醗酵した生地にバターを折り込み、何層にも折りたたむ。作り方はパイ生地と似ているけれど、バターを織り込む生地にイーストが入る。

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どーんと用意された業務用バター。

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これを適量とり、薄く伸ばしてシート状にする。冷蔵庫に入れ、少し固めてから、伸ばしたパン生地の上におき、封筒のように生地で包み込む。

バターが包まれた生地は少し伸ばし、向きを変えて折りたたみ、冷蔵庫で少し休ませてまた折りたたみ、を繰り返して層を作る。

あとは長方形や三角形に生地を切って成形し、ちょっと醗酵させてからオーブンへ。

こう書くとずいぶん簡単に感じるな、あとは慣れの問題なのかもしれない。レシピによっては生地を寝かせたり冷やしたりで2−3日はかかるものもある。このクロワッサンも、最初の生地は先生が前日に用意してくれていた。

家でもその後二度作ってみたが、一度目は家にあったイーストが死んでいて膨らまず、硬いパリパリのものができてしまった。二度目は家にあった強力粉と新しく買ったイーストを使ってみたら、必要以上に生地が膨らんでしまい、外はパリッと美味しいのだが、中は層にはなっているけれどふわっとした、クロワッサンとはなんとなく別モノの、不思議なパンができてしまった。

三度目の正直はあるかもしれないが、やはり色々余裕がないとなかなかそんな手間もかけられない。ちょっと近所のベーカリーに行って200円も出せばちゃんとプロが作った美味しいクロワッサンが手に入ると思うと、なかなかまた手が出ない。聖書の中のユダヤの民のごとく、仕事から帰って慌てて粉と水をガーッと混ぜて、フラットブレッド様のものや、春巻きの皮様のものを作るのが精一杯、毎日がエクソダスである。

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さてこのパン教室は、フランス人のお宅にお邪魔して教えてもらった。ワシントンから来たという別家族も参加して、先生の大学生の息子もアシスタントに入りワイワイとおしゃべりをするのもなかなか楽しかった。

息子さんはフランスの大学1年生なのだが、流暢な英語でフランスの教育制度から税制度、政党政治、ニースの歴史や文化のことまで、なんでも聞くと打てば響くように、本当によどみなく色々と答えてくれたのにもいたく感銘を受けた。

なんでも法律を勉強しているそうだが、フランスでは医学生と法学生は国立大学に行くので、学費がほぼ無料らしい。しかし勉強は厳しく、競争も激しく、どんどん脱落していくんだそうだ。そのしっかりした話し方からして、彼もずいぶん優秀そう。ついでにクロワッサンの作り方も知ってるわけか、すごいな。

教室では1人9個分のクロワッサンが焼けたが、家族3人で参加したのでものすごい数できてしまった。紙袋に入れて持ち帰ったが、全部食べきれるわけもなく、バターが滲み出て袋はものすごいことになった。

自作してバターの量が半端ないことも良くわかり、あまりしょっちゅう食べるべきものではないことも良くわかった。家で作るとやはりある程度の量ができてしまうので、やはりしばらくは店に行って買い求めた方が色々良さげではある。

そういえば前回パリを訪れた時は、巨大マカロンを作ってみた。その様子は料理ブログのほうに

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