アテネ後半戦、美味しかったもの集、食べたもの集です。
パイが美味しい
街角でフラッと入ったベーカリーで、出来立てでもないパイを買ってもなぜか美味しい。ギリシャのパイはいわゆるバターの入ったようなパイ生地ではなくて、フィロと呼ばれる薄手の生地がメイン。でもアメリカで売っているほどは薄くなく、もっと質実剛健な味、食感。パリッ、ではなく、バリッ。でもそれが何かたまらなく美味しい。今でもギリシャのパイは時々食べたいなあと思い出す。
コロナキ地区、勾配の激しいところにあるベーカリーで、お店の外にあるハイチェアに座ってチーズやほうれん草のパイで朝ごはん。お店のおばさんがわざわざ出てきて、子供におまけのクッキーまでくれた。
シンタグマ広場近く、Greco's Project
シンタグマ広場に近いビルに入っているレストラン。スブラキなどを出す店です。
と言いつつ頼んだのは、ムサカ(ナスやひき肉、ベシャメルソースが入ったオーブン焼き)。ムハハハハ、人間が虫けらのようだ!(違
そしてまたまた、クレタ島のダコス。
二階席もあり、街の雑踏を見下ろしながらの風景は、レストランの感じも街の感じも、やっぱり日本を思い出す。きっとアメリカ以外の世の中は以外と似通っているのかもしれない。
コロナキ、リカヴィドスの丘近く、To Omorfo(ト・オモルフォ)
日本語のガイドブックや旅サイトでもよく紹介されていたお店。リカヴィドスの丘の近くにあったので、夕飯に寄ってみた。
この店は、その日に作ったお惣菜をケースに入れて並べてあるので、それを見て注文する。ウェイターのにいちゃんが料理の説明をしてくれるのをふむふむと聞いていると、キッチンから料理人のおじさんも登場。料理人のおじさんは英語が喋れないが、にいちゃんがおすすめの料理をあれこれ教えてくれる間に、関係ないタイミングで「タジキー」「スパナコピター」と自分のオススメをボソボソ横からぶち込んでくるのでおかしかった。
タジキもスパナコピタも食べ飽きた感があったので、ここでは白身魚のトマトソースがけを注文。注文してる間でも横から「タラマサラター」とか言ってくる。ウェイターのにいちゃんが「違うから。ウルサイヨ」的に軽く突っ込んでいた(爆笑)。
子供はやはりパスタに目がくらんだ。学校給食のような感じのミートソース。
旦那はここでも肉。実はギリシャで一番美味しいと思ったのは、芋。他が美味しくないという意味ではなくて、付け合わせで出てくるジャガイモが、どこで食べてもとても美味しかった。写真ではそうも見えないのだけれど、中はホクホクしているのに、外がいつもしっかりカリッとしている。料理の仕方がうまい。芋に関してはどこで食べてもそんな感じだった。
住宅地にあるこの店、おかずをテイクアウトしていく仕事帰りの地元の人もちらほら。そんなお客さんはずいぶん長い間、お店の人と話し込んでいたりして(また例の料理人のおじちゃんも奥から出てくる)一体何を話しているんだろう、ギリシャ語がわからないのがもどかしい。
小さいさんぐらいの年齢の子連れの親子もやってきて、子供は食事中お互いちらちら気にしあっていた。子供って、まるで散歩ですれ違う時の犬みたい。同じくらいの子供がいると、お互いじーっと牽制しないながら確認しあっている。
たいていのギリシャ料理店は無料のちょっとしたデザートがついてくることが多い。それが例えば切ったスイカだったりということもあるけれど、ここはスイカも有料。全体的に割高感はあり。