愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2017子連れおギリシャ旅⑦ アテネの美味しいもの集その1

旅の前半戦、アテネ滞在中の美味しいもの集です。

しれっと老舗なDexameni

オサレ、高級風なコロナキ地区にある、Dexameni 広場にあるカフェレストラン。アテネ到着初日のディナーはここでいただきました。周囲はマンションが建っていますが、車が入れないようになっており、道の横の掘建小屋のような中にバーとキッチンがあり、お客は外のテーブルに座ります。ご覧の通り、車もこないし子供達はワイワイ走り回り、大人はタバコを吸いビールを飲む。手持ち無沙汰なウェイトレスもタバコ吸いながら注文待ち。

ギリシャの夏は湿気もありセミが鳴き蚊も飛び、なんだかちょっと日本の夏のよう。早速ここで蚊に刺された小さいさん。植え込みには猫もゴロゴロしています。

左上から、タコのグリル(酢であえてある)、クレタ島名物ダコス(硬い大麦パンにトマトやチーズを乗せたもの)、そら豆のピューレにアンチョビとケーパーを乗せたもの、ポークのグリル、ピタパン。小皿で全部出てきて、一皿3〜4.5ユーロ。

ギリシャは観光客向けのところに行くと割高とはいえ他の国の観光地と比べてもずいぶん安い。それがさらに地元の人達が行くところに行くともっともっと安くなる感じで、食費はあんまりかかりませんでした。

さてこのお店、メニューに「幼稚園、バー、老人ホーム」って書いてあります。一体何事かと思えば、実はこのお店、1900年代からある老舗だそうで、開店当時はアテネの知識人が集まる、いわゆる文壇バー的な様相も呈していたそう。

その中で、この店の超常連だったギリシャの有名な作家・詩人アレクサンドロス・パパディアマンティスという人が、冗談でお店にこういうサブタイトル?をつけたのだとか。ってその人誰?という感じですが、アマゾンで見たら彼の作品の日本語翻訳は一冊しかありませんでした。

家賃高騰などにより2009年に一旦閉店、2012年に新しいオーナーのもと再オープンしたそう。でも行くと本当にそんな背景があることなんて微塵も宣伝もしなければ何も感じさせない(そういう店だというのは後から知ったし)ごくごく普通に地元の人達で賑わっている街のタパス屋、という感じです。

坂を降りていくと、公園もあり、子供達が遊びまわっています。食後はここでひと遊び。高級住宅地ですが外国人はあまり見かけず、ギリシャ人の裕福な人達が多いよう。パパが子供を追い回して遊んでいたら、面白がった地元の子供達がキャーキャー行って一緒に喜んでいました。あんまりアジア人のおっさんが面白い顔して追いかけてくることなんてないだろうしね。笑 多少恐怖刺激的な部分もあったかも。

朝ごはんに:Φούρνος Βενέτη (Veneti Bakery)

ギリシャに70件ほどあるパン屋さんチェーン。我が家の地下鉄最寄り駅Megaro Mousikisの入り口目の前に一軒あり。24時間営業なので小腹が空いた時差ぼけの時も便利かも。

気がつかなかったけど道を挟んで日本大使館があるらしいです。

お店の中は、ケーキやクロワッサン、ギリシャのパイ(チーズやほうれん草などが入っている)にマカロンなどが山盛り。イートインスペースに座るとウェイターの人が注文を取りに来てくれるので、そこで食べてもよし、店内で注文して持ち帰るも良し。場所柄外国人ビジネスマン風や観光客の人もよく見かけました。

www.fournosveneti.gr

日本でも多分有名、Old Tavern of Psaras

観光名所、ロマンチックで素敵雰囲気満載のプラカ地区にあるレストラン。ちょっと平地は土産物屋がダーっと並び、階段を登っていくと、見晴らしの良い場所にレストランが並んでいます。

階段の脇にもテーブルを並べてサーブしているお店も多し。

ぼちぼち客引きもいるんですが、昔から一人旅でも二人旅でも子供連れでも、ほとんどそういう人達にほとんどあまり声をかけられない我が家。なので、どこに行っても「地球の歩き方」に報告されているような色々なトラブルが、別世界のことのように思えてしまいます。

何でしょう、何か怖い顔でもして歩いているんでしょうか。いいカモにはならないと思われているのか・・・今回も客引きのおっちゃんに「君たちアメリカから来たでしょう!俺っちは昔フロリダに住んでたぜ!」と言われた程度。そうかやっぱり日本人と思われてないのか・・(苦笑)かくゆうおっちゃんも、80年代のフロリダにいそうな髪型をしておりました。

そんなプラカの階段の頂上にあるお店、ここは日本のガイドブックにも載っているようですが旦那がオススメのシーフードレストラン。アテネの街や夕焼けがみおろせるテラス席に案内してもらいました。

アンチョビにグリークサラダ、ナスの上に豆のピューレを乗っけたもの、そしてちょっと見切れているタラマサラータが絶品でした。日本ではタラモサラダなどと言いますが、別にタラコとジャガイモだからタラモというわけではなく、魚の卵のことをタラマと言うのです。そしてレシピは色々ですが、ジャガイモじゃなくて、白パンを攪拌して作ったりします。このお店のは濃厚クリーミーですごく美味しかった。オススメです。

このレストランより少し階下にある別のレストランの野外席でのギリシャ音楽生演奏を借景(?)に、ここのディナーが一番気持ちよかったです。

ギリシャには、イギリスなどヨーロッパから若者が学生のグループツアーみたいな感じで訪れたり、シングルの人達がある意味お見合いパーティー的なツアーで来ることも多く、道端でそんな集団もよく見かけました。私たちの横のテーブルも、イギリス人の大学生ぐらいの女の子ばかり10人ほどと、引率風のギリシャ人がディナーをしていたり。そんな人達の会話も盗み聞き(笑)したりして楽しむアテネの夜なのでありました。

Home - Psarras Tavern

長くなりそうなので、続きは第二弾で!

marichan.hatenablog.com
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