愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イギリス vs アメリカ① 陳家ブリティッシュ・アクセント化計画?!

イギリスに来て、英語の国から英語の国への引っ越しで、本当に良かった・・と心から思うことが多々あります。これが言葉のわからない外国への海外引っ越しだったら、かかるストレスはどれだけすごかっただろうか・・。

同じ言葉を話す国への引っ越しは、外国に来た、と言うよりは、ただ違う地方に移っただけ、的な感覚もなきにしもあらずです。

とはいえ、やはりイギリス英語とアメリカ英語は違います。アメリカを出るにあたり、たくさんの人に「今度会う時は、ブリティッシュアクセントで話すようになってるのね」とよく言われました(特に子供)。が、滞在2ヶ月にしてその変化はいかに・・・

私:特に変わらず。

面白いもので、アメリカに来てまだ日も浅かった20年ほど前に初めてロンドンに遊びに来たことがあるのですが、その時はなんとなくブリティッシュアクセントに感化されて喋り方が変になっていました。たった1週間の滞在だったのに。でも今はどう頑張っても無理。

関東の人が無理やり変な関西弁をしゃべっているような感じとでも言いましょうか、自分で無理にやると気持ち悪くて口が曲がりそうな感覚におちいります。アメリカに20数年も住んだので、やはり当時と比べるとアメリカの話し方がそれだけ染み付いてしまった、ということなのかもしれません。

ただし、電話をかける時だけは、自分の話し方が変になっていることに気づきます。20をトゥエニーではなくて、トゥエンティとはっきり発音してしまう、質問なのに語尾を下げてしまう、とかその程度ではありますが。相手の話し言葉が直接耳に入ってくるから影響を受けやすいのか、なんなのかは謎です。

子供:意外に変わらず。

イギリスに初めて遊びに来た3年前には、「みんな話し方が変だ、私だけ普通にしゃべってる」なんて言っていた小さいさん。サマーキャンプに通ったり、公園で地元の子と遊んだりする生活な割に、意外にアクセントは変わっていません。

ただし、意識的に話そうと思えば話せるよう。初めてイギリスに遊びに来た5歳の時、別の部屋でブツブツ言いながら一人遊びをしているのを耳をすまして聞いてみたら、なぜかイギリス英語で独り言を言っていてびっくりした記憶もありますが、私達の前では基本、アメリカ英語を通しています。

でも時々ふざけて話すイギリス英語は、声までちょっと変わってびっくりします。そう、イギリス英語は発声法からしてちょっと違う。アメリカ英語は顔の下半分、イギリス英語は顔の上半分を使って話す感じ(?!)とでも言いましょうか。イギリスっぽくしゃべろうとすると、声もちょっとカン高くなります。小さいさんが時々、昔BBCでやっていたジェーン・オースティンのドラマ「高慢と偏見」の真似をして、芝居掛かった喋り方をするのはとても笑えます。

ある日トイレに行く時に"I'll go to the loo" とぽろっと言ったので驚いていると「サマーキャンプとかではちゃんとしたイギリスの言葉(proper British word)を使ってる。そうじゃないとイギリスの子がわからないから」だそうです。アメリカではトイレはbathroomですが、イギリスではtoiletとかlooと言います。そういう言葉のチョイスは考えてやっているようです。

意外とアメリカ英語を維持してはいますが、最近では時々周囲につられてイギリスっぽい発音になっていたり、それが私の前でも無意識に出てくることが、たまーにですが、出てきました。これで学校が始まるとどうなるんだろう。

旦那:変わらないが、時々ぽろっと出てくる変なイギリス英語がうざい。

ネイティブスピーカーの彼でさえ、同僚イギリス人が言っていることが時々よくわからないことがあるそうです。これは発音というより、スラングとか慣用句の場合が多いようですが。で、ポカーンとした顔をしていると、誰かが通訳してくれるらしい。逆も同様で、旦那が言っていることが通じないと、アメリカ文化に詳しいイギリス人が通りがかりに通訳してくれるんだとか(笑)。

まあアメリカ弁丸出しでやっている旦那ですが、例えば子供が「今日ママとアイスクリームを食べた」と報告すると、"oh was it lovely?" と発音も発言もイギリス人風なことを時々口にします。ラブリーって!正直わざとらしくて気持ち悪いのでやめて欲しい・・・。これもまた、関東人の気持ち悪い関西弁のようにもぞもぞします。


さて、最初の2ヶ月経過後はこんな感じ。大人はともかく、子供の言葉の変化がどうなっていくか・・・