愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

質実剛健、部隊チゲ

朝晩の冷え込みが激しい今日この頃、不定期に集まっている友人達との女子会はここのところ焼肉、そして今回は鍋と、おしゃれとは逆の方向に行っています。でもがっつり食べて喋り倒すのが目的なので、どうしても質実剛健系に走りがちかも。

オークランドテレグラフ・アベニュー沿いは昔から韓国街道、韓国系のスーパーやカラオケラウンジ、ビリヤード場、そして焼肉屋やスンドゥブという豆腐チゲの店、いろんな系統のお店がだーっとならんでおります。

今回行ったのはDaol Tofuというお店。この界隈でも最近できた新しいところだそう。店名にTofuがついていますが豆腐専門店というわけではなく、プルコギやビビンバなど、一般的なメニューが色々ありました。

でも今回の目玉はこれ。友達が頼んでおいてくれた、お店オススメの鍋。

https://www.instagram.com/p/BctuMdAAP72/

上にチーズどーん!

鍋の中でぐつぐつ煮えているのは、ソーセージ、スパム、酸っぱめのキムチ、トッポッキ、ラーメンなどなど。ちょっとジャンクっぽい感じもするこのお料理の名前はズバリ、

「プデチゲ」

漢字になおすと、

「部隊チゲ」

英語では、military stew とも呼ばれているようです。軍隊シチュー。ふーむふむ。

これをマッコリとともにいただきました。

兵隊さんが食べていたのか?とも思われましたが、どうも朝鮮戦争前後、食糧が不足していた時代に、駐韓米軍の余剰物資を色々かき集めて作ったのが始まりだとか。このスライスチーズとか、いかにもです。諸説色々あるようではありますが、この料理が名物な地域は、やはり米軍基地があったりする場所のようです。

スパムが入っているところも、さもありなん。沖縄でもゴーヤチャンプルーにスパム入れたりしますよね。

結構スパムとか、アメリカ本土にいたら「うーんあんまり普段食には食べたくないな」というような保存食を料理に使う地域って、やはりこういうものが米軍経由で、余剰物資や救援物資として入ってきた歴史があるんでしょう、世界のスパム料理とかちょっと調べてみたいかも(一番消費が多いのはハワイのようですが)。

そういえば留学生だった時、住んでいた寮は1ユニットを4人でシェアする形になっていました。そこで友達になったアメリカ人の女の子のルームメイトの一人が韓国系アメリカ人だったのですが、その友人いわく、「彼女いい人なんだけど・・・スパムをすごく食べるんだよね・・」ってぼそっと言ったのを思い出しました。そこネックなのか!(笑)

この鍋、見た目は真っ赤ですが、キムチは酸っぱめだったせいか、そこまでヒーヒー辛くはありませんでした。この他にもシーフードがゴロゴロ入ったパジョン(日本ではチヂミといいますねぇ、なぜ違うんだろう)がかなり美味しかった、さらにチャプチェまで頼んで、かなり腹にたまるディナーでした。

パンチャン(無料で最初に出てくるおかず)も美味しかった!そしてパンチャンって、やはり作り置き系メニューだからか、日本のおせち料理に出てきそうなものがぼちぼち入ってますね、なますっぽいものとか、田作りみたいなものとか。そこらへんの共通項も気になるところです。

結構空いているし、お店の中も音楽や焼肉の換気扇の音も無く静かなので、みんなで閉店までずーっとワイワイ喋って過ごしました。でもやはり10時過ぎると眠くなる・・・w

また別のメニュー試しに行ってみたいかも。

Daol Tofu
4301 Telegraph Ave, Oakland
510-601-6001
M-Th, 11am-10pm; F-Su, 11am-11pm