愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記。

40代、バイオリンを1年習ってみた。

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ふと思い立って、1年ちょっと前に急にバイオリンの稽古をすることにしてみた。

きっかけは色々あって、

  • フルート吹きだけど、地元の市民オーケストラでフルートの空きがほとんど無い(2-3人だし、アマチュアのオケでもプロが居座っていたりする)
  • 一方弦楽器はいつも空きがあって、かなりホゲラーッとした音の人たちもたくさんいる。時々弾いてるフリしてる人もいる。オーケストラに入りたいなら弦の方がハードル低そう
  • フルートコンチェルトはバイオリンコンチェルトを焼き直したものが結構あって(ハチャトリアンとか)演奏するたびにバイオリンだったらこういう音や表現ができるのにとか、気持ちがバイオリン寄りになりがちなので実際バイオリンでやってみたらどんなもんだろうかと思った(そこまでの腕前になればだが)

あと、その頃お友達がオススメくれたPeakという本を読んだのも、やってみようと思ったきっかけだった。実は半分読んだところでええいわかった、やってみよう、と本は投げ出したのだけれど、要はスポーツでも音楽でも、練習時間が多ければ多いほど良いというわけではなくて、しっかり目的を持った練習を集中してすることが大事、ということが語られている(ちょっとはしょりすぎだけど)。

Peak: Secrets from the New Science of Expertise

Peak: Secrets from the New Science of Expertise

超一流になるのは才能か努力か?

超一流になるのは才能か努力か?


ダラダラ練習すれば良いってものではないことは、一応長年のフルート修行を通じてこれはもうイヤーーーーというほどよくわかった事。

何も考えずに音階練習をしたり、曲をさらうにしても、自分がキレイに弾けるところばかりついつい気持ちよくなって弾いちゃったりって事はよくあること。音階をやるにしても、今日はこの2音をスムーズにつなげるようにしようとか、このテンポで早くできるようにしようとか、そしてそれが自分の演奏する曲にどういう利益をもたらすかとか、考えることでおのずと練習メニューはより戦略的なものになる。たとえ15分の練習でも、考えてやる練習はすごく効果的。そして何より明確な目標を設定することの大切さ。

昔聴講した巨匠ジェームス・ゴルウェイさんのマスタークラスで、彼が言っていたこととまさにドンピシャであった。やっぱり一流の人は、こういうのを自然にやっているということなんだな。

marichan.hatenablog.com

昔よりはものの道理がわかっている大人になった今、全くやったことのない楽器を0から始めるとどういうことになるのか、ということも興味があった。


で、実践してみた。

楽器はレンタルで、地元のバイオリン教室に、週に1回、30分のレッスンに通うこと約1年。

とりあえず、今のところここら辺。正直に恥を忍んで公開します。音注意!w

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今までに習ったのは、ファーストポジションでの全音階、そして少しずつシフティング。これはピアノやフルートなど鍵盤を叩いたりキーを押せば一つの音が出る世界(フルートの場合はオクターブや倍音はあるけど)とは全く違う概念。弦って一つの音が一箇所だけから出るわけではなくて、違う弦でも押さえる場所によって、出る音が重複する。曲に合わせて、どの指使いでどの弦を押さえるか考えないといけない。

そしてもちろん、ギターのように印がついているわけでもないので、押さえるところをちょっとでも間違えるとそれで音程が酷いことになる。オーケストラでフルートは第2バイオリンの後ろの方に座ることが多いのだけれど、いつもバイオリンのホゲラ〜っとした音、ピッチの定まらない音を聞いて隣に座っているオーボエの人と白目をむいたりしていたのだが、今はもう、申し訳ありません、という気持ちである。何これ難しい。

さらにご覧の通り、私は手が小さめでピアノでもオクターブがやっと届くぐらい。なので小指がなかなか伸びず、高音を押さえるのも苦戦。ただ面白いことに、バイオリンをやるようになってから、ピアノ、左手だけオクターブを超えて、Cから次のDまで届くようになった!ストレッチ効果が思わぬところに!!

でも一番苦戦しているのは、弦を押さえる左手よりも弓を持つ右手。エア・バイオリンをやるとわかると思うのだけれど、バイオリンの格好いいところはやはり弓使い。手首を柔らかく動かして演奏するところを想像すると思うけれど、これが難しい。弓を持つ手、ビデオでもわかる通り手首がガチガチ。これはなんども先生に教えてもらっても、弓を落とさずに手首を柔らかくする感覚がうまくつかめない。その割に、演奏する曲はどんどん難しくなっていく気がして今ちょっと戸惑っている。この曲も本当はもっともっと早くなる。

2年目に立てている目標は、ビブラートがかけられるようになることと、この弓を持つ手をガチガチにしないこと、そして弓をまっすぐに弾くこと。そしてやりたい曲をいくつか。そして5年後に市民オーケストラでフルート持ち替えバイオリンのポジションをゲットできたら良いなぁ・・と思っている。


・・んだけれど、実際の所この半年はだんだん練習時間が取れなくなり、レッスン当日に慌てて30分ぐらい練習して行く、という泥縄状態が続き、ものの道理もののあはれもわかる大人になったはずが、何でもコツコツやらない小学生の時の自分に戻ってしまった感がありありになっている。で、ちょうど先生が産休に入るのと、私も仕事やら何やら色々立て込み始めたので、考えた末、2月で一度レッスンをストップして、夏以降また落ち着いたらレッスンを再開することにした。

本当はPeakで読んだことを実践実験する目的もあったのだけれど、だんだんなーなーになってしまったので、夏以降はちゃんとdeliberate practiceに協力してくれる先生を探すのと、自分でももう一回計画を練り直すつもり。なーなーになってきた理由には、やはり初心者レベルのバイオリンより、自分の自由がきくフルート吹くのがまた楽しくなってきちゃった、というのもあるのだけれど・・w

また進捗状況は定期的にアップデートします。どうなりますやら。