愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

アラメダを、ブラタモリ② アラメダで、勝鬨橋開け!

タイトルでピンときた方。そうですこれはこち亀の懐かしいエピソードですw

サンフランシスコ近郊に浮かぶ我が島へようこそ。そう、ここは島なので、陸に向かうには橋を渡る必要があります。島にかかっている橋は4本。3本がオークランドへ、1本はアラメダの別島ベイファームへと続いています。今回はこのうち、オークランドとアラメダを結ぶ橋3本を巡りますよ。

ブラブラ歩きに付き合ってくれたのは、同じくブラタモリ好きのMちゃん。これ実は歩いたのずいぶん前なのですが、今頃の登場です。その時撮った写真と、普段からふらふらしてる時に撮りためた写真で今回はご紹介します。

最初に向かったのはこちら。

どーん。

フルーツベール橋です。遠くからでもよく見えるこの巨大な構造は、さて何でしょう。車や人が通る部分は、茶色の橋部分なんですが・・。


ヒントは、橋を渡ったすぐ隣にあるショッピングモールの敷地内にありました。

お、廃線になった線路ですねえ。

そう、地図の橋の名前を見てもわかるように、この橋、以前鉄道が走っていた頃の名残なんです。車が走っている茶色い橋は、ミラー・スウィニー橋と言う別の名前がついていますが、地元の人もあまり気づいていないかも。全部まとめてフルーツベール橋と呼んでいます。

その昔、アラメダにも数多くの鉄道路線が走っていました。この路線もそんな一つで、対岸にあるオークランドの埠頭まで続いていたそうです。

この橋は、1951年に建てられた2代目。その頃には、サザン・パシフィック鉄道がこの路線を経営。主に貨物路線として使われていたそうです。

ちょっと衛星写真で見てみましょう。

地図を左右に動かさないといけないかもしれませんが、Tilden Wayという道路の上の方に、線路がうっすら残っているのが見えるかな?そして途中で消えて無くなります。複線が途中で単線になってその後分岐して、これは一体どういうレイアウトなのかよくわかりませんが、そこまで線路のこと語れるほどよく知らないや・・

アラメダやオークランドには、こんな昔の路線跡が残っていたり、その上から道路の舗装をしてしまったりしているところが時々あります。実はこの間パパがそんな線路跡で自転車のタイヤが滑り、思い切り転んで怪我をしてしまいました(涙)。

さて実際の線路を見てみます。あ、これは・・・

ブラタモリで紹介されていた、犬釘じゃないか!!

激写するMちゃん。ツボが同じで嬉しいw

最近は草ぼうぼうで放置され気味なのですが、綺麗な時はこんな感じでした。

この敷地、今でもサザン・パシフィック鉄道の所有地のようですが、全く管理されておらず、本来は線路も取り除かないといけないのに何もしていないらしい。そして最近では、橋と線路の人目につかないところにホームレスキャンプができたりして、ちょっと問題になってはおります。

この鉄道橋、橋を上げっぱなしの状態になっています。

これ、昇開橋と言って、橋桁の部分がそのまま直角に上に上がるのが特徴。ちょっと近くに寄ってみましょう。

ほら、この部分。見上げてみると、線路が残っているのが見えるかな?!

橋桁は水面から約20メートルほど上げられたままとなっています。災害など何か起きて物資を運んだりする必要が出てきた時のために、この橋は使われなくなった今も、こうやって残してあるんだとか。

オークランド近辺を舞台にしたノアール小説集を読んだ時にも、この橋が舞台の話がありました。自殺しようとこの高い橋桁の上に登った女の人を、この橋の番人が止めようと、上に登ってジリジリ話し合いをする、と言う話。

marichan.hatenablog.com

そう、この橋にはちゃんと番人がいるんですよ。というのも、アラメダにかかる橋は、この鉄道橋をのぞいて全部跳開橋。そう、勝鬨橋と同じはね橋で、今も船が通るたびに橋が開く構造になっているのです。

これは小さいヨットが通るので、片方だけ上がってます。

では、もう一つの橋、パークストリートの橋を見てみましょう。

こちらは、緑色の橋。フルーツベール橋方面から見ております。歩いて五分ぐらい先にあります。

こちらも2代目。1935年に作られました。開通記念式では、向こう岸のオークランド出身の花婿と、こっち側のアラメダ出身の花嫁の結婚式も合わせてやったそうです。

この橋は上がるとこんな感じになります。


結構高〜く上がるんですねぇ。橋を上げてもらうには、船はラジオを使うか、汽笛を鳴らすんだそう。橋のふもとのポストみたいなところに人がいて、上げてもらえます。

そういえばこの間は、このモーターが壊れて橋が上がりっぱなしになってしまい、一時通行止めになっていたりしましたw

島から出ようとすると、時々橋が上がっていて足止めを食らうのは、アラメダの風物詩。

船がどの方角から来るかで、あ、あっちの橋が次閉まるな・・などと計算するのですが、大抵は時すでに遅し。まあ足止めと言っても五分ぐらいのことですが、時々何台も船が通ることもあります。

こちらも上がって閉まる様子をビデオに撮ってみました。

ずんずん開いていく様子。通っていくヨットのマストも見えます。

通り過ぎると、ずんずん今度は降りていきます。

最後には、踏切の柵みたいなのが上がって、終了〜。

多分橋好きの人にはグッとくる?そうでもないか?w

続きまして、三つ目の橋は、ハイストリート橋。


端っこにあるせいか・・あまり思い入れの無い橋なので、遠くからぼやけた写真だけでご勘弁をw

こちらも船が通る時には、パークストリートの橋同様、ググッと上がります。

島ならではのこの3つの橋は、島の東側に集中しています。西側には、片側二車線の地下トンネルがあり、オークランドの中華街の方に繋がっています。

アラメダとオークランドをつなぐ橋とトンネル。そしてその間にあるのは、エスチュアリー。日本語でなんと訳せば良いのだろう?海水と淡水が混ざった、河でも無い湾でも無い、河口的な細長い場所になっています。

次回は、このエスチュアリーについてご紹介。題して、「アラメダは島だけど島じゃなかった?」

ちなみに私とMちゃんは、橋を見た後、パークストリート橋の近くにある美味しいパン屋さん、Crispian Bakeryで遅い朝ごはんをいただきました。

こちらはブションベーカリーで働いていた職人さんが開いたお店、ちょっとお高めなんですが、バゲットやクロワッサンが美味しいお店です。

www.crispianbakery.com


・・・とちょっと島の美味しいもの情報も挟んどいたで!