愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れおギリシャ旅⑮クレタ島で農場体験!

ギリシャの中でもなかなか羽振りの良いクレタ島は、農業もしっかりやっている。アテネのスーパーでも「クレタ島のオレンジだけを絞っちゃいました」的なオレンジジュースを売っていたりもする。

クレタ料理、というくくりもあるくらいなので、料理も色々とバラエティに富んでいる。

せっかくクレタ島に行くので、ちょっとそこらへんも覗き見したいなと思っていた。そして行ってみたのが、アグレコ・ファームと呼ばれる農場。

ここでは子供向けの農業体験やお料理教室もあるというので、かなり暑い日だったが、ハイウェイを1時間ほど走って行ってみた。

レティムノという街の近くにある。アデルという歌手と同じ名前の集落を通り抜けて山の上に到着すると、こんな感じなところへ。

なんとなく写真で見返すと、カリフォルニアのワインカントリーっぽい。

入り口を上がったところにお食事処があり、

見下ろすとジュディオングが歌っていた通りの風が吹いてくる。

小さな教会まで。なんだここは!

子連れのロシア人、ドイツ人、イタリア人などの一家と一緒に、ここでみんなでちょっと収穫をしたり、料理をしたり、ヤギの乳絞りをしたりの、農業体験である。

伝統的なギリシャの農場の体になっていて、粉ひき小屋があったり、

こんなパン焼き釜がある。ハニアに着いた時、人の動きがなんだか宮崎駿のアニメのように感じたと書いたけれど、だってこんな格好している人がパンを釜で焼いていたり、オート三輪で荷物運んでたりしたら、やっぱりそう思うでしょ?!

案内してくれるお姉さんがものすごいギリシャ訛りの英語で色々説明してくれる。すでに準備してあるパン種を子供達が一人ずつ、釜の中へ。

子供達が何かするたびに「オレア、オレア」と言いまくるお姉さん。挨拶以外で初めて耳についたこのギリシャ語は、ナイス、ぐらいの意味らしい。

続きまして〜、大人のためのお料理教室。先ほどのお食事処で用意されていたのは・・・あ、またか!夏の料理らしい、野菜の米詰めオーブン料理。これ、アテネでも作ったよなあ!

しかしみてください、この宝石のような野菜の美しさを。今回はいつもの野菜(ナス、ズッキーニ、ピーマン)の他に、ズッキーニの花にも米を詰めた。

やはりここでも、モコ何とかさんみたいに、オリーブオイルをドバーー。詰められた野菜は、オーブンで1時間ほど焼くとのことで、どこかに持ち去られていった。

このお料理、イェミスタという。最近食べ物のことばかり別ブログに書いていたら、お声をかけていただき、リミアというサイトにレシピをちょこちょこ掲載させていただいているのだが、イェミスタのレシピもこちらに書いたのでよかったら見てちょー

limia.jp



子供達はその間にピザ作り。
自分のピザも釜に入れさせてもらう。

ピザを入れる前に釜から取り出した焼きたてパン!これまた、宮崎アニメに出てきそうな漫画のような素朴なパン。

これにオリーブオイルをビチャっとつけていただくのが、最高に美味。


もぎたてきゅうり。



ワインも作っている。


なんか知らんが、動物もいっぱいいる。クリクリという、クレタ島のヤギもいる。


ロバもいる。

そしてヤギの乳搾り。みんなぎゅーぎゅーやってもなかなか出てこない。ここは私に任せなさい、と私がやったらドバーっと出た。乳搾りの経験あるの?と聞かれたが

「自分の乳を搾乳してましたからね」

だいたい子供におっぱいあげてたお母さんならできるはずw

このヤギの乳を鍋で煮て、お酢を入れ、固まったところをすくうとまあ新鮮もいいところのチーズになる。

このあとはお食事タイム。

クレタ料理、ダコス。こちらも、レシピをこちらに掲載しております。

limia.jp

なんか出てきたすごい量の茹で野菜とゆで卵。これで3人分・・・ゆで卵の味が、妙に野生的なのが印象的。

そしてこれがオーブンから出てきたイェミスタ。ドーン!!ってかこれ、私たちがつめた量より多くないですか・・こんなに無理です。

右にあるのはフェタチーズの塊。にオリーブオイル、オレガノがかかってる。アメリカだったら、これくらいのスライスで6ドルはするぞ。

そのあとでてきた、チキンをトマトで煮込んだものと、芋。これで一人分。もう、もう食べられまへん・・・勘弁して・・・・・!!

最後はデザート。左にある揚げ餃子みたいなのは、チーズパイ。子供達を集めて、チーズを詰めて目の前で揚げてくれた。けど無理。スイカをちょっとかじったのみ。

農場では、ギリシャを旅行しているニューヨークから来た一家に遭遇した。旦那さんはギリシャ系のオーストラリア人らしく、仕事でスペインからここら辺を一年の予定でぐるぐる回ってるらしい。なにその仕事いいな。

英語が話せる子供にようやく会えたので、子供がしばらく一緒に走り回って遊べたのがよかった。

ワインやらウーゾやらは底なしで飲み放題(飲まなかったけど)。なので多くの人々は泊まっているホテルからバスで来たようだった。

それにしても、恐ろしいほど食べきれない量の食べ物が出てきて、経済危機だなんだと言っているギリシャで、金にものを言わせた観光客みたいな気分になってちょっと申し訳ない気持ちになってしまった。

しかし最後に入った建物の中にあったのは、ここのオーナー?らしき人が地元の有力者やら、ギリシャ正教会のお偉いさんやら、さらにはプーチンと写っている写真。

旦那曰く、ここの農場はギリシャの高級ホテルチェーン、GRECOTELの一部なんだそうだ。この写真に写ってるオーナーは、言うたらギリシャのドナルドトランプだね、だと。

なんだか地元の人達が頑張ってやっている的なところだと思ってたら・・!

(実はそういう感じのところを私がもう一件予約していたのだが、諸事情でのちに泣く泣くキャンセルすることに)

ここはもう、安心して食べ残すことにしました(苦笑)

最後はコンポストや動物の餌になってることを願う。

帰りのアテネの空港でも、ここのファームのオリーブオイルとかガンガンに売っていた。

びっくりする量の食べ物が出てくるけど、とにかく子供向けに色々やってくれるので、子連れにはとてもおすすめ。

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