愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れおギリシャ旅㉘ ギリシャ、アテネ観察日記その2

  • 特にクレタ島のレストランでは、色んな曲をボサノバ風にカバーしている音楽が流れている率が高かった。時には宇多田ヒカルの「Come Back To Me 」ボサノバカバーバージョンまで流れてきた。
  • 夜中の12時でも子供が外で元気に走り回る声。公園は日中の暑い時間に行くとほぼ無人。日が暮れて多少涼しくなった7時頃に行くと混雑している。昼間はやっぱり寝ているんだろうか?ギリシャ人の生活パターン結局最後までよくわからず。
  • ギリシャ料理に飽きたのと、体調が悪いこともあり、とうとう我慢ならずに醤油味の米の何かが食べたくなり、クレタ島でとうとう中華料理屋に行った。内装はモダンな炒め物の店、入ったら店員全員ギリシャ人。ソースや具を選ぶとチャーハンにしてくれるというものだったが、ソースのチョイスがテリヤキソースやタバスコ風ソースなどで、普通に醤油がない!甘い照り焼きソースで炒めたチャーハンは激マズで3口でギブアップ。店のテレビ画面には、中国の美味しそうな屋台料理の紹介番組が流れており、それを恨めしく見た。
  • アテネでは子供の要望で寿司屋にも・・。ネタは悪くなかったが、クレタ島のチャーハンもアテネの寿司も何よりも米が生煮えで芯があるのが辛かった。後にアパートのキッチンで自分で米を鍋で炊いてみたが、どんなに頑張っても芯がある米ばかりが炊ける。どうもそういう種類の米だったみたい。多分リゾット用。おにぎりにもできなかった。
  • ギリシャ正教の坊さんは妻帯オッケーのよう。時々、あの黒くてゾローッとした感じの僧衣を着た坊さん(なぜか大抵背が高い)が子連れで歩いているのも見かけた。袈裟着た坊さんがベビーカー押して歩いているような衝撃。
  • 煙草の煙は昔の日本を思い起こさせるほどどこに行ってもモクモクしている。そして、アテネの空港に向かう高速道路沿いには、巨大なJT(日本たばこ!)の看板を掲げたオフィスビルがあった。そうか、こういう形でギリシャに進出しているんだ日本。
  • バイクのノーヘル運転が気になった。朝方など、彼氏のバイクの後ろに乗って髪の毛なびかせて気持ち良さそうに走っているお姉ちゃん、みたいなカップルも見かけたが、こけて頭かち割るなよ・・・と思った。でも事故は一度も目撃はせず(一番ひどかったのは台湾。1週間の滞在で自分の乗った車にバイク当てられたのも含めて大きいのから小さいのまで4件ぐらい見た)。
  • ギリシャのトイレはだいたい「紙を流さないでください」と書いてあり、横に使用済みのトイレットペーパーを入れる小さなゴミ箱がついている。下水道が古くてパイプが細いので、紙をじゃんじゃん流すと詰まってしまうのだそうだ。で使用済みの紙をゴミ箱に入れるのだがあまり清潔な感じはしない。アパートに滞在している間はそれも自分でしょっちゅう片付けないといけなかったので嫌でした。さらにこういうゴミを、外のゴミ収集場所に積み上げるわけだから、衛生面でもどうよ?私たちが来る前にはゴミ収集業者のストがあり、同時に熱波が来たため匂いが大変だったと聞いたが、考えただけでウヘェ。
  • その割に、流さないことを前提としているからか、ギリシャのトイレットペーパーはキッチンペーパーですかという位分厚い。これを間違って流すとさらにタチが悪いことになりそうだし、ゴミにするとかさばるだろうし。建物への落書き問題と並んで、下水道の近代化に取り組んだ方がいいんじゃないか、と思った。
  • ギリシャには蚊がいる。そしてゴキブリもいる。日本のほど大きさやツヤはなく、弱っちい感じではあるが、結構ランダムにそこらへんで死んでいたりする。
  • 時々軽トラックが拡声器で割れるような音でアナウンスをしながら通ることがある。何を言っているかわからず、ちょっと不安を掻立てるトーンだったりすることもあるが、ハニアで聞いたそれは、その日の夜、近くの広場で何か社会問題について話し合いをするイベントの予告だった。夜になると広場にテーブルを起き、小さな卓上ランプを置いた中で3人の人が何か喋っていた。アテネで聞いたそれは、廃品回収のトラックだった。
  • 地中海気候でカラッとしていると思われがちだが、意外と湿気があってベタつく。持ってきた化粧水など保湿系のものは全く不要であった。地中海とエーゲ海は違うのかいな?
  • ギリシャでも妖怪ウォッチ、「ヨカーイウォッチ」放送されてた。ジバニャンじゃなくて、ディバニャン。アメリカでやっている「忍者ウォリアーズ」(日本のSASUKEのアメリカ版)のギリシャ版もやっていた。東京ぐらいの人口の国でも、その国の言葉でコンテンツ作ってるんだなーと当然だけど思った。
  • Oxfam というイギリスの街角でよく見かける小さい古着屋、アメリカのGoodwillみたいな慈善団体なのだがもともとは戦後、ギリシャの飢饉救済のために始まったんだそうな。昔から色々大変だったのだなギリシャ
  • アジア系の観光客は絶対的に少なかった。そのためか小さいちゃん大人気。どこに行っても色々おまけをくれたり親切にしてくれた。
  • 子供、びっくりするぐらい真っ黒に焼けた。前髪も伸びてきて下手するとちょっと難民風に。アメリカに帰ってきてからようやくたっぷりのお湯で洗い流したら、実は汚れだった部分も多かったようで、色はワントーン明るくなった(苦笑)
  • ちょうどシリアなどからの難民問題で揺れている時期だったが、トルコが去年何億ユーロか出さないとうちの難民ギリシャに放出するぞと脅したため、EUが頑張ってお金を出して流出を食い止めている状態だったみたい。レスボス島やテッサロニキなど国境沿いにキャンプがあるらしく、そういうところで支援をしているエイドワーカーが週末にアテネに戻ってきてバーで飲んでたりする。
  • ちょうど滞在中にコス島で地震があり、知り合いに心配されたりした。トルコの対岸にある島で、トルコでも被害が大きかったみたい。
  • ヨーロッパというか大陸って不思議だ。国境線引きしてあるけど地図をみるとこれだけ島もあって、これだけいろんな地域と隣接していて、皆が皆ギリシャ人と言うけど絶対蓋を開けたらアラブだイタリアだバルカンだトルコだ、人的にはごちゃまぜなはずなのに、いがみ合ったり線引いたりしている。
  • 人口的には東京と変わらないギリシャ。東京規模の経済が破綻したら救済はやっぱり難しいんだろうか。と言ってもここはほんとに農業と観光しかないのかな、優秀な人はどんどん国外へ出て行ってるみたい。食べ物一つとっても、隣接するトルコと比べても似てるのにトルコは帝国の残香があるがギリシャは過去の貧困と飢餓がやはり多少反映するし、今も楽そうではない。なんだか色々頑張れ、と思ってしまったギリシャ
  • しかし最近はコストが安いというので、コールセンターがギリシャに設置されてアウトソース先になったりしているらしい。なんと日本語対応もあるらしい。海外で働いてみたい!と言う夢を持つ日本人がギリシャに行って、日本の時差に合わせて変な時間に安いコストで働いてるのかなと思うとそれもどうよと思うが、ヘェェ、と驚いた。日系企業がわざわざ使うことはなさそうだけれど、シリコンバレーの会社でヨーロッパのオペレーション拠点をダブリンに置いているところは使うのかも。日本にも進出したけど、そこでのオペレーション管理をどうしていいかわからなかったり日本で人材がない場合は(業務的には日本でも出来る内容だけれど、それに合わせて英語で本社とやりとり出来る人材が絶対的に少ない。本当に英語が使える層が日本は薄く感じるので、経済機会のためにももう少し国内で頑張って欲しいところ)、ダブリンに丸投げするところもあるので、こういうのを使うのかもしれない。
  • オレガノ味にちょっと疲れたなーと思ったギリシャでしたが、ご当地ポテトチップスのフレーバーもこの通り!ジャジャーン!

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If you say the air in Japan smells like soy sauce, I definitely smelled oregano everywhere in Greece (with a hint of cigarettes). Thank you Greece, it was an interesting trip. Wish you'll survive, come up with a way to keep the country going....#greece #greece🇬🇷

でも色々興味深かったです、ギリシャ。次はもう少し他の島を回ってみたい。あとテッサロニキにも行ってみたい。機会があればね。