大統領選挙の結果が出ましたが、あまりの衝撃にまだ言葉が出ないため、通常通り夏休みロンドン日記をとりあえずアップします。
リトル・エンジェル・シアターのワークショップ
ロンドン滞在2週目。1週目から早速サマーキャンプにぶち込まれていた小さいさんであるが、2週目は母娘で楽しくやろうぜ!と色々予定を入れてみた。といいつつ、2週目初日からまた、子供だけのサマーワークショップにねじ込まれてしまった小さいさん。
でも今回はお友達のSちゃんが一緒。以前Sちゃんがパペットシアターのパフォーマンスを見ていたく感激し、そのシアターの人達が子供向けにパペットを作るワークショップを開くというので、一緒に参加できるよう申し込みをしておいてくれたのだった。
主催しているのは、Little Angel Theatreという、イズリントンに専門の劇場も持っているグループ。
実際のショーは私達は見る機会が無かったけれど、操り人形などかなり本格的みたい。もう30年も続いているグループなんだそう。
土曜日や放課後、そして夏休みなどの間に子供達が自分の人形を作って人形劇をやるワークショップがあり、今回は「Fairies and Sprites」というテーマで妖精の人形を作りましょう♥というのに参加してみることに。
Islington Museumという、地元の図書館の地下にちょこっとある小さな郷土史博物館的な場所のミーティングルームに集合。カリフォルニア的感覚でちょっと遅れていったらすでにワークショップが始まっていたけれど、小さいさんは特に臆することもなくすたすた中に入っていった・・・。
お弁当持参で1日がかりのワークショップだったため、私とSちゃんママはその間優雅にランチ。子供達はその間、作りたい妖精をデザインし、紙コップやら毛糸やらを使って人形を作成、最後に親たちの前でその人形を使ったパフォーマンスも披露してくれた。
妖精がダンスパーティーをしていると、意地悪な妖精がやって来て邪魔をするけど最後はみんななかよくなりました、ってなハートウォーミングな話ですw
小さいさんが作成した人形は「ルル」という名前で、世界中に水を撒き散らす妖怪・・じゃなくて妖精だそう。
人形を作ったはいいが、ハッ!これ、アメリカに盛って帰らんとあかんのか!!!
・・・帰国時には子供のバックパックになんとか詰め込んで、ルルさんも無事に帰国、今も子供部屋の本棚に鎮座しています。
イズリントン散策
ワークショップが開かれていたイズリントン・ミュージアム、とても小さなところだけれど、地元の歴史についての興味深い展示がいくつかあった。
イズリントン、19世紀には貧困層がだーっと流入してきた場所だったそうで、特に当時の人々の困窮した生活の様子の紹介が非常に印象的だった。父親が仕事が無くなったと泣きながら帰ってきたとか、一部屋にぎゅうぎゅうになりながら家族が生活する様子など。
またこのエリアはレーニンが住んでいたことがあったとかで、彼の胸像も展示されている。彼が住んでいたアパートも近くにあり、マルクス記念図書館になっているらしい。貧困層労働者階級が多かったこのエリア、社会主義運動があっても驚かないし、マルクスもエンゲルスもロンドンの住人だった(マルクスのお墓もロンドンにある)。
朝子供をドロップして、渋滞にはまってさらに遅れていたSちゃん達を待っている間、周囲をウロウロしてみたけれど、ミュージアム近くにはシティ大学ロンドンの校舎など学校関係のビルもちらほら。あとは小さなお店や住宅が並んでいた。
小さな公園多し、住宅はこちゃっとした感じのもの多し。途中、建物の中から音楽と怒号が聞こえてきたのでふと見ると、かなり本気のバレエスタジオがあり、つい小窓から覗いてしまった。
歩き疲れたので、Exomouth Marketという、良さげなお店が並ぶ小さな小路に入ってすぐにあったカフェで休憩。
お店はココ
フラットホワイトと朝からエクレアをいただいた。
そこらへんに転がっていた新聞を読んで時間を潰す。
また後で書こうかと思うけれどイギリスの新聞はどこか内容が牧歌的で、時々どこかの村の新聞を読んでいるようで微笑ましい。
ネルソン提督の愛人だったエマ・ハミルトンについての記事の下には、どっかの子爵夫人の領地で羊を襲うアナグマが現れて困っているらしい話(貴族・アナグマと交戦中)、イギリスのフィッシュアンドチップス屋で出されるお酢の多くがお酢のカテゴリーに入れることができない「偽酢」であることが判明した・・という話題が。
もう少しこの小路も探索して見たかったが時間切れ。ちょっと小雨も降ってきてひよった。