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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

ロンドン2016 ⑪ 子連れもオススメ、ハンプトン・コート・パレス

週末を利用して、ロンドン郊外に足をのばし、ハンプトン・コート・パレスを見に行きました。
 
ワーテルロー駅から、ハンプトン・コート・パレスまで電車が出ています。
所要時間は40分弱。

 
途中、ウィンブルドンも通過したので、とりあえず写真だけ撮ってみた。
ラケット持ってる人はひとりもなし。
 


ハンプトン・コート・パレス駅を出ると、歩いてすぐに宮殿の入り口にたどり着きます。駅にもパレスはこちら、と日本語ででっかいサインが出ていました。うーん観光名所。


ハンプトン・コート・パレス、ここはヘンリー8世の時代から、イギリス王朝の面々がお住いになられておりました宮殿でございます。

もともとは、ヨーク大司教だったおっちゃんが建てたものを、王様のご機嫌とりのためにヘンリー8世にあげちゃった、んだそう。


なにそれ!
 

 
駅を出ると周囲は至って普通の住宅街ですが、宮殿の入り口がその横にどーんと広がっています。
 
当時のロンドンは、居住するにはそれほど理想的な環境ではなく、ロイヤルファミリーは議会などに用事がある時のみ宮殿の横にあるテムズ川から船に乗ったりして、ロンドンまで通っていたようです。

     
 
1800年頃からもうロイヤルファミリーはここには住まず、その後は一般に公開されています。


    

 
チケットは、宮殿のどの部分に入るか(後述)、ツアーに参加するかでお値段が色々変わりますが、今回はネットで事前に予約、チケットブースでピックアップしました。
 
多民族国家のイギリスだから当然といえば当然なのですが、このいかにもイギリス!という場所で働くスタッフの皆さん、中東系のイギリス人なんかも結構いるのが、なんだか不思議な感じです。

     
 
宮殿のコートヤードのような部分に一歩足を踏み入れただけで感じるむぉぉぉぉ!という広さ、空間。
 
よく博物館や歴史の本で見る、中世に描かれた縮尺間違ってません?というようなものすごい広さの宮殿の絵、そのまんま。
 
門から中に入るまでの馬車道みたいなところ、コートヤードなど、何かドロドロした権力を感じるような佇まいです。
 
ドロドロ、ドロドロ・・・

 
それもそのはず・・・ヘンリー8世といえば、奥さんを6回もとっかえひっかえした王様。
 
世継ぎの男子がなかなか生まれなかった最初の奥さんと離婚するために、カトリック教会から決別し、イギリス国教会を作るなど宗教改革までしちゃった王様です。世界史で習った記憶が、うっすらと・・。

   
 
イギリスの子供達は、ヘンリー8世のことを習う時に、6人の奥さんについて、
 
divorced, beheaded, died, divorced, beheaded, survived
 
というふうに唱えて覚えるらしいです。
 
世継ぎ問題や権力争い、そして離婚や処刑を繰り返す、かなりオドロオドロしい王様だったというイメージが(私は)ありますが・・、
 
実際、処刑された王妃の幽霊が出る廊下とか、宮殿の中にはおばけスポットが色々あるらしい。
 
そういえばもう何年も前に、中世の衣装をまとった人物が、防犯カメラに映って、中世の幽霊が出た!とちょっとしたニュースになったの、記憶にありませんか?
 
本当に当時の格好をした人影が、宮殿の通路か何かの扉を閉めるところが映っている白黒画像を見て、ヒ~〜!と思った記憶があるのですが、
 
あれ、ここだったらしいです。後で気がついた。
 
ただし、この宮殿には当時の格好をした役者さんが結構いて、ヘンリー8世の結婚式の再現をしたり、当時のことについて、なりきって説明してくれたりします。ツアーに参加する人も、中世のケープみたいなのを借りて歩いたりと、普段からコスプレ率はそれなりに高い。なので、たまたまそういう人が写り込んでたとしても、おかしくないのかもなぁ。
 
さて見学の一番最初は、やっぱりいちばん気になった、王様の台所に行ってみました。
 

 

ロイヤルファミリーだけでなく、その取り巻き1200人分の食事をいつも作っていたのだとか。考えると、国を治めるだけでなく、それだけの人数を直接毎日食べさせていかないといけないわけだから、王様も楽じゃない。


                                       

 

 

このキッチン、現在も稼働していて、当時の格好をしたスタッフの人が、お料理をしているところが見られます!今回は、直火で肉をぐるぐる回しているだけだったんですが、実際に作った食事は後でスタッフが美味しくいただくんだそうです。

 

ちょっと料理のことについて質問しただけだったのに、スタッフの人が延々と宗教革命のことまで話を広げ始めてちょっと困りましたw

 

 

王様の食堂。長テーブルがだぁーーーっとあります。王様が座る上座に座ってみましたが、権力者っていろんな人が近づいて来るだろうし、なんだか豪奢けど色々しんどそう・・というのが平民としての感想でした。

 

 

キッチン・ガーデン。お城での食糧は、畑を作りそこで収穫したものを使っていたそうです。現在、ここで収穫したお野菜や果物は、毎週火曜日に買えるんだって!

 

 
ちょうどお昼時だったので、そんなに悪くない食堂で、ちょっとイギリスっぽいランチを頂きました。
 
 
イギリスのソーセージはつなぎが異様に多くて、あんまり肉肉しくありません。
 
 
こちらはサーモンがどん!と載ったパイ。
 
さて、この宮殿、お庭が広大で走り回れるし、子供を連れてくるのにもなかなかオススメの場所です。
 
別料金がかかりますが、1700年に作られたという迷路があったり(そこまでややこしい迷路じゃなかった・・と思うんだけど)
 
 
 
子供向けの遊び場、Magic Gardenも併設されています。これは宮殿の入場チケットで入れます。
 
ここは結構広くて、水遊び場もあるし巨大滑り台もあるしで、なかなか充実しています。結局かなりな時間をここで過ごしたかも・・・。小さいさんとパパが走り回っている間、私は人口芝生の部分でゴロゴロしてました。
 

                                 

                                 

 

というわけで、宮殿の残りの部分は結構駆け足で見て回りました。

 

中世のおどろおどろしい雰囲気とはうってかわって、17世紀にウィリアム3世が住んだ「アパート」部分は、もう少しほっと安心できるような雰囲気。

 

 

 

関係者が出入りするような場所は広めに作ってありますが、王様の寝室などは、ああ、やっぱり実際に「住む」となるとコレくらいの大きさがホッとするのは、誰も同じなのね・・という感じのつましい大きさでした。・・とはいっても、大抵の人の寝室よりは広いかもですが。

イギリスに来ていつもほぉぉぉ・・と思うのはやはりお庭の美しさ。デザインや可憐なお花、ランドスケープのとりかたなど、真似したくてもできなそうな雰囲気、佇まいと色合いがなんともいえません。

 

やはり霧のような雨が多くふるので、それほど水をやらなくても良く育つんだそうで、似たようなことをしたくてもカラッからで太陽カンカンのカリフォルニアではちょっと無理そうだなあ。

 

 

長い通路にだーっと並ぶこの木のフォルムが美しい。どうやって刈り上げるんだろう。   

 

 

 

芝生エリアには、こんな可愛いグラフィック付きのピクニックチェアーがあって、のんびりゴロゴロできます。

 

その昔このお城で働いていた人達のプロフィールが紹介されていて、なかなか楽しい。中にはモグラ取り係なんていう人もありました。このおっちゃんはこんな頭をしていますが、30年にわたって仕えたこのお城の庭師、ヘンリー・ワイズさん。

 

 

ビクトリア女王。このお庭を一般に開放したそうですが、まあ一般客の様々な振る舞いには閉口させられたようです。

 

 

閉館時間が近づいてきたので最後に立ち寄ったのは、チョコレートキッチン。といっても、そこにはチョコレートはなかった・・。

 

1700年代、ジョージ1世、ジョージ2世に仕えたチョコレート職人が使っていた、チョコレート専用のキッチン。

 

当時はどちらかというと、ココアのような「飲み物」として出されていたそうで、このチョコレート職人Thomas Tosierは宮殿に寝室をもらうなど、ランクの高い使用人として高待遇を得ていたそう。宮殿の外でもチョコレートショップを開いてたんだとか。

 

 

当時のキッチンが2004年に「発見」されたんだそう。タイミングがあえば、当時のチョコレートの作り方の再現をしてくれるんだそうですが、今回は残念・・・。

 

 


もう少し子供が大きくなったら、一緒にお城の歴史ツアーに参加したりするのも楽しそうです。もっともっと色々と掘り下げて見たいなー、と思える場所でした。

 

次回はもっと朝早くに出て、のんびりピクニックしたり、ツアーに参加したり、もっと歴史再現を見てみたいかも。次回があればだけどね。