愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記。

ロンドン2016 ⑩ ロンドンの美味しいもの・パブ編

 

イギリスといえば、やっぱりパブ。
 
日本でパブというとショーパブとかカラオケパブとか
何か違う感じになってるような気もしないではありませんが、
もともとはPublic Houseの略なんだそうです
(そういえばダウントン・アビーでもそう呼んでた)。
 
それこそ何世紀も前の話ですが、当時のイギリス
(そして植民地時代のアメリカも)、
水の質や衛生面で問題があり、
そのまま水を飲むのは危険だったので、
ビールに醸造して飲んでいたんだそうです。
 
水なんて沸かせばいいじゃん!と思いがちですが
以前昔の生活を再現するドキュメンタリーを見た時、
使っていた水が本当に緑色の藻がいっぱいな感じの
池の水だったりしたので、
ああ、これは沸かしたぐらいじゃあかん
・・・と納得。
 
大人だけでなく、
子供も普通にビールを飲んでいたそうです。
もしかして街中の人がほろ酔いだったんでしょうか。
 
ロンドンを歩いていると、
至る所でお目にかかるパブ。
カフェよりも断然数は多いはず。
どんな小さな村にもパブはあって、
中には人口が100人にも満たないのに、
パブが10軒あるとか、
意味のわからないところもあるらしい。
 
昔は「エールハウス」
とも呼ばれていたりしたそうですが、
こういうところで何世紀にも渡って、
皆さん水代わりのビールを飲んでいたんでしょうね。
 
ロンドンの街では、
仕事帰りに一杯やっていく人が多い。
 
天気の良い夏だったからか、
お店の中に座って飲むというよりは、
店の外まではみ出ての立ち飲み。
しかもパブから溢れ出ているお客さんの数が多くて、
そしてみんな一箇所に固まって
わちゃわちゃ喋っているので、
遠くから見てると、変な話ですが一瞬ちょっと
養鶏場を思い出してしまいます。
 
 
これ、店の前のサイドウォークを
占領しちゃってる訳ですが、
一応「この先からは出ないでください」と
線がひいてあったり、目印がしてあったりして、
皆さんそこにぎゅうぎゅうづめで飲んでいます。
 
スーツにネクタイ、なんてサラリーマンスタイル、
あまり見かけないカリフォルニアから来たもんで、
皆さんの服装が黒、紺っぽくてコンサバなのが、
逆になんだか新鮮です。
 
 
イギリス人の酒の飲み方ですが、結構飲む。
他のヨーロッパ人は美味しいおつまみと
楽しいお喋りと一緒に、
ちびちび楽しく飲む傾向にあるのに、
イギリス人はとにかく何も食べずに、ガバガバ飲む。
 
外食が高いから、というのもあるらしいですけど、
うーん、あまり健康的な飲み方じゃないですよね。

 

 

 
金曜日の夜などは、
これ以上にパブに人々が群がって、
時々うちの近所でも酔っ払った人の叫び声が
夜聞こえてくることもありました。
 
私はあんまり飲めないので、
旦那が頼むビールを横からかすめ取る位。
でも実は、パブで出てくるご飯、結構美味しくて、
時々近所のパブにご飯だけ食べに行きました。
 
お店によっては、飲みがメインで、
仕事の後のかきいれ時など、
子供は入れないところもありましたが
(といっても言われたのは1軒だけ)、
特に平日はそれほど混まず、ゆっくりできます。
 
ということで、
私達が滞在していたマリルボーン周辺で食べた、
美味しいパブ料理をご紹介。
 

The Chapel

 
マリルボーンというより、
地下鉄Edgeware駅近く、
チャペルストリートにあるパブ。
ダイニングエリアも広々していて、
バーの前にオープンキッチンあり、
料理に力を入れている感じです。
 
私達が行った時にはかなり空いていてお客は3組、
うち1組は日本人グループでした。
「日本ではなかなか食べられないから」
とリブアイステーキ頼んでた。
 
ブラタとトマトのサラダ(イタリアンですね)、
ハンバーガーと、
イギリスで言うところの「チップス(フレンチフライ)」
 
去年、ふつーのお店で食べたハンバーガーが
とても美味しくて、
イギリスの肉って実は結構美味しいんじゃ
・・と見方を変えました。
ここのも美味しかった。
 
 
ただ、お客が少ないわりに、
料理がなかなか出てこなくてジリジリ。
何度か「まだ?」とチェックを入れていたら、
最後にわざわざシェフがテーブルまで
謝りに来たのにビックリ。
 
なんでも新人が入って、
その指導をしていたら手間取ってしまったと。
お詫びに、新作のチーズケーキをご馳走しますと
持ってきてくれました。
こういうところ、イギリスの人は丁寧だなあ・・。
 
このお店は別の日に通りかかったら、
私達が行った時とは見違えるほど
お客さんがパンパンに入っていて、
音楽がガンガンにかかっていました。
 

Allsop Arms

 
今回一番良かったなぁと思ったお店。
 
イギリスのパブの名前って、
「王様の首」「黒い馬」とか、
独特の名称が多いです。
一番パブの名前で多いのは
「Red Lion(赤い獅子)」だそうですが
何とかArmsっていう名前も多い。
紋章のことらしいです。
 
Baker Streetの駅にも近いここのお店、
内装も新しくてちょっとキレイめ。
スポーツ観戦しているお客さんが結構いましたが、
ダイニングエリアは結構静かで
子供とゆっくりご飯できました。
 
ナチョスとかパスタとか
ちょっとイギリスっぽくないものもありますが、
スコッチエッグやフィッシュ&チップスといった
伝統的なメニューも色々。
 
20代前半で行ったロンドンでは、
観光客向けの店で、
シナシナになった美味しくない
フィッシュ&チップスを食べて
イギリス飯マズイ!!
などと言っていましたが、
ちゃんとしたお店に行けば、
カラッとした揚げたてが食べられます。
 
 
小魚のフライとか(左)
ソーセージロール(右)とか、
こういうのがあるのも嬉しい。
 
 
どのパブに行っても、サラダも充実しているので、
揚げ物や肉ばかりに走らずにすむのも
嬉しいところです。
 
 
さて、今日日のロンドン、
大体飲食サービス業に従事しているのは、
他のEU諸国から来た非イギリス人のことが多いです。
 
カフェのバリスタなんかはイタリア人率高し、
レストランなんかは東欧の人も多し。
仕事はテキパキするけれど、
まあ、さっぱりした対応のことが多いです。
 
一方今回のウェイトレスのお姉さんは、
地方から来たと思われるイギリス人。
このお姉さんも新入りなのか・・・、
フォークやナイフを忘れたり、
ちょっと手際悪し、でした。
ただし、フォークが無いんだけど・・
などと指摘すると、
申し訳ありません・・・!みたいな感じで、
すごく謝られました。
 
なんというか、この丁寧さ?謝り具合が、
日本を思い出させる!
同じ英語を話す国の人なのにここまで違うと、
新鮮すぎました。
これでちゃんと仕事してくれればいいんですけどね(苦笑)
なんとなくイギリス人の仕事具合、
のんびりしている感じもします。
 

The Duke of Wellington (closed)

 
ここは去年行ったお店。
マリルボーンのClawford Streetにあったのですが、
残念ながら店舗のリース更新ができなかったそうで、
今年5月に閉店してしまいました。
 
それでも紹介してしまいましたが、
載せたかったのはこれ、「サンデーロースト」
イギリスの伝統的な、日曜日のディナーです。
 
起源は色々あるようですが、
キリスト教の国では、
日曜に教会に行った後でご馳走を食べる伝統あり、
イギリスでは教会に行く前に
お肉をオーブンにかけておき、
家に帰ってから皆で分け合ったとか、
カトリックやアングリアン教会では、
金曜日はお肉を食べず
お魚を食べる伝統があり、
その代わり日曜日にはドーン!と
お肉がオッケーなので、
ローストしたお肉をいただくとか、
中世、農奴へのご褒美として
日曜には肉を食べさせたとか。
 
どちらにしても、ローストしたお肉、
そして一緒にローストした付け合せのお野菜、
マッシュしたポテトや、
肉汁がたっぷりかかった
ヨークシャープディングなど。
 
特に都市に住んでるイギリス人が、
今でもおうちできっちり
サンデーローストをやっているかと言われれば
そうでもないみたいですが、
 
日曜日にパブに行くと、
お店の特製のサンデーローストが食べられます。
 
 
いい感じに焼けたローストビーフ、
そして、左手にどーんと鎮座するのは
ヨークシャープディング。
 
シュー生地っぽいものを型に入れて焼いたものです。
もっと固めの生地を絞り出せば
シュークリームの外側になるし、
小さめの型だとポップオーバーになるし、
スキレットに入れてオーブンで焼けば、
ダッチベイビー。
 
どちらにしてもオーブンに入れると
プクーっと膨らみ、
サクサクのが出来上がります。
このヨークシャープディングの真ん中に
ざばっと入ってるのが、
ローストビーフの肉汁!
 
隣の席では、近所で一人暮らし風のおじいちゃんが、
新聞片手にサンデーローストを食べていました。
 

The Heron

 
最近のことなのかよくわかりませんが、
パブの中には伝統的なイギリス料理ではなく、
タイ料理を出す店をちらちら見かけました。
 
どちらかというとパディントンに近いこのお店は、
旦那が地元のタイ人が行く店だと聞いてきて、
試してみることに。
 
お店の佇まいがちょっと不思議で、
日本でいうところの
マンションの1階部分がパブになっています。
入り口も大通りに面しておらず、
ちょっと通りがかったぐらいでは、
入ろうとは思わないかも。
 
1階部分はものすごーーーく古臭い感じのパブ、
そして地階に降りていくと、
タイ料理屋になっています。
パブでは、地元のくたびれた感じのおっさんたちが、
しーん・・と静かにビールを飲んでおり、
ちょっと寂れた感じなのですが、
 
 
地下はいきなり小さなタイ料理屋。
内装の写真がありませんが、
タイ語が飛び交う不思議な空間になっていました。
 
ここでタイビールを頼んでもよし、
上に行ってイギリスのビールを頼み、
持って降りてきても良し。
 
 
子供も一緒だったので、
あまり辛いものは頼みませんでしたが、
お約束のパッタイや、豚の皮を揚げたものなど。
 
 

途中、チャイニーズアメリカンの集団がやって来て、
さらにここはどこ?状態に。
シンガポールにいる彼女と上手く行っていない
などという会話をこっそり盗み聞きしながら、
なぜかケイティ・ペリーのMVが流れる
スクリーンを見ながら、
異文化異空間パブで、
冷たいビールにタイ料理を堪能したのでした。