愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

日本に行って来ました⑪ メモリアル

広島といえば・・・やはりここになるかと。4歳児はまだ早いすぎるよな、わかるかな・・・ということで、資料館は行きませんでしたが、雨の最終日、平和記念公園へ。

雨の中、修学旅行生の集団が。


アメリカと日本が昔戦争をしていて、ここにアメリカが大きな爆弾を落としたんだよ、そして街がみんな焼けて沢山の人が死んだんだよ、ということは説明しましたが、「私達はその時アメリカにいたから大丈夫だったの?」との返事が。うーん、時間軸からして間違ってるよ。

平和主義で私の子供時代とくらべても本当に無邪気で天真爛漫な娘。まだ人間の残酷な側面をそこまで詳しく見せなくても、いいかな・・と思ってしまう。できるだけ長い間、頭の中はるんるんでお花畑な幸せな子供時代を過ごして欲しいと思うけれど、きな臭い世の中な昨今、いずれは私の子供時代よりも早く、嫌でも色んなことを見聞きすることになるんだろうか。親が色々教えていかないといけない複雑なことはこれから沢山、でも今はちょっと、ほんのちょっと見せるだけ。

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この像のまわりにはガラスケースに入った折り鶴が山ほど。やはり関西近畿地方の学校からのものが多かった。関東の学校はなかなかここまで修学旅行には行かないよね。

 

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雨の中、子供達が戦争は良くないという意趣の結構ポップな歌を歌っていました。外国人観光客もそれなりに来ていて子供達の歌やらよびかけ(これは独特だなぁ)を聞いていました。それを見ていたうちのバーバが突然うるうるとし始めてちょっと意外でした。

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広島長崎も被爆地という日本のある意味オンリーワンな場所として、思い入れを込めて教えられてきたけれど、世界中には歴史や背景は違うけれど色々な「悲劇の場所」があり、そこに強い思いを寄せる人達がいるということを目の当たりにしてきたせいだろか、ある意味広島もそんな場所のひとつ的な、ちょっと傍観者的観光客的な心持ちもちょっと持ちつつ、ぼーっと子供達の歌をきいていたら、普段こういうことで感動(?)したりするのを見たことが無い自分の母親が、いきなりこの場所で鼻をずるずる言わせ始めたのに妙に驚いてしまったのでした。

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この建物のほぼ垂直上で原爆は爆発したらしい。中にいた人達は一瞬にして亡くなったと思うと凄惨。70年たって、まだ崩れたレンガがゴロゴロと地面にそのままの姿で残されているのが、一番ぐっと来ました。これは、残しておかねばならん。

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