愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

1年ぶりの日本雑感。

去年も書きましたが今年もまた、日本雑感。


  • 海外に住んでいると、やはり急な帰国をするにもチケットの手配やら何やらで大変。今回は、航空会社に勤めるお友達に頼んでスタンドバイチケットでの帰国となりました。家族から連絡が来て帰らなきゃ!と思った時にちょうど家の前をお友達が犬の散歩で通りかかる・・という何ともいえないタイミングでお願いすることができた。
  • アメリカから持っていった服、日本で開けると途端に薄汚く見える罠。もしかして、蛍光灯文化だから、蛍光灯の下のほうがモノがはっきり見えるからだろうか?一応黒いワンピースも持っていったのですが・・スカートが短すぎるやらノースリーブだと云々やらで却下。
  • 日本の喪服は独特ですね。あの材質、全てを覆い隠す、コンサバの頂点のような感じ。海外在住の方でも喪服は日本で調達したほうが良さそうです。
  • 実際日本に着いてみると葬儀の色々があるのでバタバタ、感傷に浸る感じもなく全てが淡々と進む感じ。死化粧をしたおばあちゃんの顔を見た時も、なんだかこういう化粧するとどっかの社会主義国国家主席の死体みたいになるなぁ、国家主席メイクかっ!などと心のなかでヒドイことが頭をよぎっていた。
  • 葬儀社の方(女性)がテキパキしていて、とても助かった。母と意気投合?したようだが「今後もよろしくお願いします」と言われ困惑する母。
  • キリスト教の式では歌をさんざ歌わされる。レコ大を取って泣かずに歌い切る歌手の難しさを体験できる。
  • 牧師の説教は聞けば聞くほど私はドン引きしてしまうため、妙に冷静になり湿っぽくならずにすんだ。80過ぎてからクリスチャンになった祖母のため、おばあちゃん家=仏壇にお寺さん、のイメージしかない私は、今頃祖母が天国で主を褒め称えていることでしょう、と言われてもほんまかいな、と思ってしまう。
  • 娘にはお葬式を「大ばあばのバイバイパーティー」と説明。やはり嫌なのか、おおばあば死んじゃったよ、と言っても完全にそれを無視して遊んでいたり他の話題をふってきた。
  • 火葬場は不思議な空間。最近は自動化?も進んでいるのか、火葬が終わるとまるで空港か鉄道ターミナルかのように、「○○家の皆様は、1番までお越しください」などと自動音声での案内が流れてくる。実際この世からあの世へ向かうターミナルなのかもしれない。
  • 火葬を待っている間に、精進落としといってご飯をいただく訳だけれども、ここで親戚や近い人達と一段落、お腹も空いているわけでビールを飲みながらしばし談笑となる。人が死んでも残されたものは生きている限り腹が減る、どんなに悲しくてもご飯を食べ、その間には皆でワイワイ話をして笑いも起きるわけで、火葬待ちの時間こそ、まさに生と死のコントラストがはっきりする瞬間だな、と葬儀のたびに思う。
  • 葬儀はご無沙汰だった親戚が集まる機会でもあり、久しぶりに会った伯父が10年前に亡くなった祖父と口調だけでなく咳の仕方まで似ているのに驚愕したり、四国から飛んできた大伯父(祖母の弟)が祖母そっくりで泣けてきたりと、家族親戚に亡くなった人達の面影が残っていることの不思議さ、血のつながりってこういうことなのだなということを再認識。
  • 娘には納棺は「おばあちゃんをボックスにいれる」火葬は「おばあちゃんをオーブンにいれる」となんだか微妙な説明をしてしまった。
  • 家に帰りお供えをするも娘に「おばあちゃんはもうしゃべれないし骨なのになぜあげる」的な質問をされた。そこらへんはわかっているらしい。
  • 前回もなのだか、今回も、日本での食事にあまり感動しなかった。スタバのラテはアメリカのより美味しいと思った。それ以外は、唯一美味しいと思ったのはなんと「ブロッコリー」。アメリカのよりも味が濃い。今回都内に出ずに近所をウロウロ、外食といってもショッピングモール内のフードコートとかだったからだと思いたい。
  • 近所のモールでのキッズイベントなどにも子供と行ってみた。同じ親同士でも遠慮ってするんだなぁ、他の子の相手をしてたら「すみません」と謝られることが多かった。あんまり他人の子には関わらない感じ?
  • こんなことを言っては何だが、アメリカにいる時は公園やキッズエリアに言っても、よその子もそれなりに可愛いと思えるのだが、日本では時々本当に憎たらしい感じの子がいた。なんか目つきが。(コレ以上は割愛するぞ!)
  • 帰りの飛行機乗った途端、あれだけ日本語喋ってた娘が英語にスイッチ!
  • サンフランシスコの空港の入国審査官が、中川家のネタに出てくる人そのまんまであった。「ニホンジーン?ハイミギテー、オヤユビー、シャシンー、サヨナラー」
  • ってなわけで8時間であっという間に違う世界に逆戻り。日本は近くて遠く、遠くて近い。金さえあればいつでも行ける。