「オラ、オラ、カカキキ〜、ア〜ンパ〜ンマ〜ン!」(エンディングの歌のつもり)
何か車を煽っているような感じではあるが、娘はアンパンマンが大好きである。実は例の「アンパンチ」という暴力行為が気になってアンパンマンは最初見せていなかったのだが、ある日お友達からお土産に「アンパンマンカレー」を頂き、なんとそこから火が着いてしまった。まあ日本語の勉強になるならいいかと見せ始めたのであるが、案の定気に入らないものに対してはアンパンチ!であり、「アンパンマン、しょくぱんまん、カレーアンパンマン(カレーパンマンのこと)はフレンズだけど、バイキンマンとドキンちゃんは違う」という、一部の個人・団体を敵対視、排除するという概念もアンパンマンを通じて学んでしまったようである。うーむ・・・。
そしてアンパンマンから日本語を学び取っているかという点についてもいまだ疑問は残る。しかし次から次へとわき出てくるキャラクターについては、順調に記憶している模様であり、まんまと出版社やプロダクションの策略にハマっている気もしないではない。
というわけで、限られた日本滞在の間に行くとしたら、3歳という今の年齢が一番食い付きがいいという噂の、アンパンミュージアムでしょう、と片道2時間かけて横浜くんだりまで行ってきた。もちろん駅についたとたんにアンパンマンの像、壁やらここそこ至る所にアンパンマンが待っている。子供の興奮は駅に降り立った時点ですでに変な感じにあがっている。
アンパンマンミュージアムは、ミュージアムと呼ばれる小規模な建物の周囲をショッピングモールで囲まれている。ショッピングモールの部分は無料で入れる。ここで普段はおとなしく手を引かれて街を歩く小さいさんが、リードが外れた飼い犬のように「アンパンマンー!!!ばいきんまんー!!しょくぱんまんー!!」とキャラクター名を連呼しながらだーっと走って行ってしまった。一方ダンナはアンパンマンの形をした肉まんを見つけ、逆方向にだーっと行ってしまった。
アンパンマンの形をした肉まん。
おにぎりマンの形をしたおにぎり。。
アンパンマン、カレーパンマン、クリームパンダ。少しづつ食べたが血糖値がぐおーっと上がる感覚が。
ショップ内でしょくぱんまんが徘徊していた。こういうキャラクターに身近に出会ったことのない娘がどのような反応をするかと思ったら、ぐわーっと全力で走って行き、他の子をかき分けてしょくぱんまんに近寄っていた。シャイというわけでは、全く無いようだ。そして会場の外堀のほうでは決してメインは登場せず、サブキャラクターが徘徊しているというのは、浦安のネズミ屋敷のようでもある。
この他アンパンマンの子供服、本屋、うどん屋、ぬいぐるみ屋など色々な店舗があり、結局アンパンマンかるたと、本2冊にアンパンマンのぬいぐるみを購入してしまった。
さてメインのミュージアムであるが、ここは子供も1歳以上であれば一律1500円きっちり取られる。その代わり「記念品」としてアンパンマンの形をしたマラカスみたいなのをくれた。で、博物館の中であるが、小さな劇場と、ちょっとしたアンパンマンの室内遊び場程度のものがある。
ここでは小さいさん、アンパンマンにも遭遇。ここでもかけより、ハグして頂いたのだが、まもなくショーがあるのでその準備に行かねばならないというアンパンマンは、大人にも子供にも握手をしつつへこへことお辞儀をしまくっていた。ヒーローの割にずいぶん腰が低すぎる。
小さな劇場では短いショーがあり、中は既に人で一杯であった。ショーの内容はお姉さんとアンパンマンがサンサンたいそうをしたり、子供を煽ってアンパンマンのシュプレヒコールを繰り返すなどという行為がメインであった。あまりの人いきれと暑さに親は倒れそうであったが子供は随分と楽しんだ模様。