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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

小さいさん入院する

16ヶ月になろうかというある週の金曜日、小さいさん入院してしまいました。原因は、ウィルスによる痙攣(ひきつけ)。デイケアで急にひきつけを起こして救急車で運ばれ、運ばれた先でもまたひきつけを起こしてICUに入りました。私は会社でちょうどミーティング中だったためにすぐに電話がとれず、病院にたどり着いたのは運ばれてから既に3時間後。腕には点滴(そしてそれを取らないように、マジックテープでガードみたいなのががっちり巻いてある)、胸には心電図をとるためのラインがいっぱいついて泣いている痛々しい姿。もうびっくりするやら、ショックやら・・・・。


数日前に吐いたり、なんとなく白がかった下痢をしていたので、デイケアを休んだりしていたのですが、その後症状も落ち着いて元気だったのでデイケアに連れていった矢先でした。最初は熱けいれん(小さい子供にはよくある)かとも思われたのですが、まず熱が無い。熱けいれんは、熱が急激に上がった時に一度だけ起こるらしいのですが、小さいさんの場合はすでに2回ひきつけていたので、私が病院につくまえに、すでにCTスキャンをとったり、髄膜炎ではないかどうかのチェックもされていたようですが、それは異常無し。


脳神経科の先生まで来ての診断だったのですが、吐いたり下痢をしていたとの状況からも、ウィルス性かも、とのこと。知らなかったのだけれど、ノロとかロタとか、その他にも色々なウィルスに感染して、ひきつけを起こすことはあるそうです。それも複数回。ネットで調べたら、日本語でもロタに感染して子供が何度もひきつけた経験を書いたブログが何個か出てきました。などと言っているうちに、病室でもまたひきつけ。私も旦那も、この3回目のひきつけを初めて目撃したので、ものすごいパニクりました。まず目つきが変わり、体が硬直して、口からもこぽこぽ変な音を出しながら1分間ぐらい痙攣するんです。そして酸素が一瞬少なくなって、体の色が紫に・・・。お医者さんや看護婦さんは酸素マスクを当てたりしながら様子を見ていたのですが、私はもう小さいさんが死ぬのではないかと思えてもう大ショックでした。こういう時って、ショックすぎて涙とか出ないね。


ひきつけが終わると、脳はマラソンをしたように疲れるのだそうで、そのまま小さいさんもぐったり寝てしまいました。でも素人目には寝ているのだか意識を失っているのかもわからず、もうとにかくパニック。そんな中、急に病室にソーシャルワーカーという人がやってきて、何か手伝えることはないか、知らせる家族はいるか、などと質問してきたので、このタイミングでそんなことを聞くということは、何かもう覚悟しておいたほうがいいのか?と勘違いしてしまい、急に胸がぎゅーっとなってまっすぐ座っていられなくなってしまい、トイレに駆け込み嘔吐(大泣)。ここの病院、この他にもストレス軽減のためのメディテーション方法を教えてくれる人が来たり、おやつにクッキー配ってくれたり、病室にミュージシャンが来たりと至れり尽くせりだったのですが、なんか来るタイミングが悪すぎだよ!!!これでかなり消耗してしまいました。看護婦さんは「ひきつけ見るのこれが初めてだった?初めて見るとショックなのよね」だって・・・。


そんなこんなで、結局運ばれてから12時間の間に小さいさんなんと5回もひきつけてしまい、初日は泣いてるか寝てるかひきつけているかのどれか・・という状態でした。しかもひきつけって、結構気づかないうちに静かに始まってたりするので、見落として手遅れになったらどうしようと思うと怖くておちおち眠れず、旦那と交代で寝ずに見張ったり。しかしそうこうしているうちに小さいさん、夜中の3時に急に「うきゃっ!」という声と共に起きだしてきて、酔っぱらいのように足をじたばたしながらキャッキャとゴキゲンに大暴れを始めるじゃないですか。部屋に来る看護婦さんを見てもケタケタ大笑い。どうも点滴から入れた薬でラリってたみたいです。ちょっと怖かった・・・でも多分大人になってお酒入ったらハッピーな酔っぱらいになるのかもこの人・・・・。


結局そんなこんなで4日間も入院してしまいました。ずっとご飯が食べられなかったので、ジェスチャーで激しく食べることを要求してくるのですが、それで食べさせると吐いてしまったりして、なかなか退院できず。3日の途中から一般病棟に移れたのですが、そのころにはヨロヨロしていた足取りも多少元気になって、廊下を散歩することを要求、ナースステーションに行っては看護婦さんに愛想を振りまくまでには回復しました。退院の日には、念のため頭に電極を沢山つけて、てんかんは大丈夫かの検査もしました。結果は問題なしとのことでホッ。


5回もひきつけたので脳も疲れたのでしょう、最初の数日間はなんとなく目つきが違う感じがして、なんだか我が子が変わってしまったのではと心配もしましたが、ウィルスが出てしまえばもうすっかり元気に。もう心配と寝不足で倒れそうでしたが、お友達が差し入れを持ってきてくれたりしてなんとか乗り切ることができました。家に帰ってきてからも一度吐いてしまったのですが、その翌日、夕方からその翌日まで16時間ぐらいぶっ続けで眠ったと思ったら(何をしても起きずに心配するほどの熟睡ぶりでびびった)完全復活。入院中ご飯をほとんど食べられなかったので、体重がずいぶん軽くなってしまったのですが、その後数日間はこっちが驚くぐらいの量を食べ、体重もあっという間に戻りました。これで一安心。


で、肝心の原因ですが、結局何ウィルスが原因だったのかまだわかりません。ロタウィルスはこちらでは予防注射をするので、まさかとは思ったけれど検査の結果もやっぱり陰性。病院で血をチューブに6本ぐらい取られたのですが、結局主要なウィルスのテストは全部陰性だったらしいです。1ヶ月たった今でも一部検査が戻って来てないらしい(突発性発疹のウィルスとかの検査結果)。結局ウィルスは薬も効かないので自然治癒を待つしかないので、今わかったところでどうにもならないのですが、なんかちょっと気持ち悪いです。小さいさんが入院中、デイケアでも「ストマックフルー(ウィルス性の胃腸炎)」が流行って6人もデイケアを休んだそうで、多分小さいさんも同じものにかかったのかもしれないのですが、「ストマックフルー」は総称にすぎないので、どのウィルスかは結局わからず。


あと今回はアメリカの保険制度のトホホさを初めて思い知ることにも・・・・。まずは退院の時に処方されたひきつけ防止の薬。これはドラッグストアに処方箋を持っていく必要があるのですが、ドラッグストアによってはその薬が無いかもしれないので、その時フロアを担当していた医学生インターンがうちの近所のドラッグストアに確認してくれて、大丈夫あるよ、とのことだったのですが、私達が退院直前にもう一度自分たちで電話してみたら、そんな薬は無いとのこと・・・。あの、インターン説明が違うんですけど。それを看護婦さんと話していたら、インターンがとっさに看護婦さんに「ドラッグストアは病院じゃなくて直接患者に電話をするポリシーらしくて患者のほうに無いと連絡してきた」と嘘を・・・。なんだよそれ!!!他の医者も看護婦さんもちゃんとしてるスタッフばかりだったし、他の看護婦さんたちがシフトを変える時の引継ぎとかがすごくちゃんとしているのを見て感心して見ていたのに、このインターンだけはひどくて、連絡事項は間違えるし、子供のひきつけの回数とか、病状を全部間違って覚えていてひどかった。彼がどうか医者になりませんように・・・・。(あとで病院からアンケートがきていたのでフィードバック送ろうと思う)


小さいさんの主治医の先生にもすぐ連絡が行って、毎日のように先生も担当医と連絡をとったり、見に来てくれたりと連携はかなりしっかりしていました。そして退院前にやった脳波検査の結果を聞くために、入院中見てくれていた脳神経科の先生の予約を病院側が入れてくれていたのですが、これまた退院しようという直前に主治医のオフィスから電話。「脳神経科に予約を入れたみたいだけれど、あなたが入っている保険ネットワークに入っている先生ではないので保険が適用されない。保険が使える別の病院の脳神経科に予約を撮り直す必要あり」とのこと・・・。はぁー、この病院でやった検査の結果を聞くのに他の病院に行くの?!緊急で運ばれたので、その間に行われた処置は緊急対応ということで保険でカバーされるらしいのですが、もともと私達の保険ネットワークには入っていない先生が担当だったので、退院して外来としていくと、保険対象にならないとな・・・トホホ。また退院ぎりぎりにこんなのことがわかったので、インターンオロオロ、でも何も出来ず。結局予約は取り消して、でも後日もう一度電話して事情を説明したら、電話で検査結果を教えてくれて一件落着。問題なしだったので良かったですけど、なんかガックリ疲れました。


退院の後数日後には、主治医がフォローアップで様子を見てくれたのですが、ウィルスのせいか、退院時に肝機能の数値が良くなかったとのことで、再検査をすることに。血液検査のため採血をする必要があったのですが、採血してくれるラボも、加入してくれる保険会社によって変わってきます。私達の保険では小さいさんが入院していた病院(子供専門)のラボが使えないらしい。それで、対応しているラボのリストをもらって行ってみたのですが、一箇所目は赤ちゃんはできない、赤ちゃんの採血はここから公共機関を乗り継いだら1時間ぐらいかかるデイリーシティーのラボでできるからそこに行けという。仕方ないので別の病院に電話、赤ちゃんの採血できるか確認したらできるというので行ったら、採血する段にビビってダメ。結局雨の中をバスを乗り継いだりして3時間ぐらいさまよい、病み上がりの子供を抱えてどうしようもないので、主治医に連絡をしてもう保険が効かなくても子供専門の病院に行きます、といってそこで採血してもらいました。慣れたもんであっという間に終わった。何だったんだ一体〜〜〜。


さらに小さいさんが元気になった1ヶ月後には、保険会社から1400ドルの請求が。げっ、これって採血の時の請求?と思ってよく見ると、入院中に見てもらった脳神経科の先生にかかったぶんの代金。「あなたの保険では、特別な治療をする際主治医の同意が必要なのにそれがないから払え」とな。いや、緊急時のことだから保険でカバーされるはずなんですけど。とわけわからず旦那が電話したところ、保険会社に病院からの明細がまだ届いておらず必要な調整ができていないのに(そこに緊急だと書いてあれば問題なく保険でカバーされる)、保険会社が先走って家に請求書を送ってきたという・・・。しかし病院側も、治療明細を保険会社に送るのは遅いくせに、入院中の食事代の請求はあっという間に我が家に送って来ましたよ、トホホ・・・。


これからもまだまだ一悶着ありそうでちと怖いです。しかしなにはともあれ、ウィルス性の胃腸炎、あなどってはいけません。本当にびっくり、ぐったりな11月でした・・・。