読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

マジックとオーケストラ

フルート


もうだいぶ時間がたってしまいましたが、また地元のオーケストラに声をかけていただいてフルートを吹いてきました。今回の趣旨はオーケストラとマジックの融合?とかなんとかで、オーケストラの他にマジシャンが登場。普通にクラシックを演奏するほかに、マジックにあわせて効果音を出したり音楽を演奏する・・・というおまけつき。おまけというより、結局はマジックのほうがメインな感じの部分もありましたが・・・。


練習は楽譜をもらいに行ったのと、実際のリハーサルの2回。この短い間に、一体何曲の音楽を詰め込んだことか。幸か不幸か、今回はモーツァルトの音楽が多かったので、フルートの出番は意外と少なく、ファーストフルートは、私を誘ってくれたフルートの先生(習ってる先生とは別)が陣取っているので、あんまり私の出番なし(モーツァルトではフルートがなかったり、あっても1本だったりするものも多いので・・・)。あんまり体調が万全とはいえなかったので、あまり演奏せずに済んだのはそれはそれでよかったですが、練習中も本番中も待ちが多くて、じーっと座ってるのは結構大変でした。


プロのマジシャンとのコラボレーションということで、リハーサル中にだいたいの段取りの打ち合わせはしてあったものの、実際のマジックは本番まで見ることが無かったので、一体どんなショーになるのかよくわからず。ただ、そのマジックの中で、お客さんに本を選んでもらい、その本の中からお客さんがランダムに選んだ英単語を当てる、みたいなマジックがあり、リハーサル中にアシスタントの人をお客さんに見立てて2度ほどそれを披露してくれたのですが、こればっかりは一体どうやったのか全くわからず。アシスタントの人もタネをしらないらしくて、きぃー!なんで分かるんだ!なんでいつもタネを教えてくれないんだ!と感心?しきりでした。


会場は、シビックセンター近くにある結構立派な劇場。結構有名なミュージシャンがここでコンサートすることもあるらしいです。が、地元のしょぼオケだってお金出せば借りられる!笑 そのせいか、チケット代はしょぼオケにこんなに払うの!って言うくらい高く設定されてました。一応子供も楽しめるプログラム、という感じにしていたけど、実は同じ日にサンフランシスコシンフォニーでも子供向けのファミリーコンサートをやっていたのです。道を挟んで一流のオケが似たような?ことをやっているのに、この値段、この日程でぶつけてくるとは・・・。苦笑


舞台は思ったよりも狭く、ライトは熱く、舞台前に設置されたピアノの音は聞こえにくく、ひょえー。そしてやはりさらっと流した練習では段取りがよくわからず、本番ぎりぎりまで、オケのメンバーと指揮者がわーぎゃーいいながら確認とリハーサル。最後のリハーサルにようやくさらうことができた曲もあった程で・・・


選曲は、ドン・ジョバンニの序曲から始まり、マジックが色々披露された後、地元のオペラ歌手による、ドン・ジョバンニ魔笛のアリアなど。このオケがいつも救われるのは、たまにとても素晴らしいソリストが参加してくれるという点でしょうか。タイ人のバリトン歌手のお兄さんがとっても良かったです。小さいちゃんも実は彼の声が大好きで、彼が歌うといつもお腹の中で一緒に踊ってました。後で彼にそれを言ったらとても喜んでました。特に小さいさんがお気に入りだったのがこの曲。



しかし休憩を挟んだ後のモーツァルトのピアノコンチェルトは、ソリストが緊張のあまりか出だしからつまづき弾き直すというハプニング、練習中はそれこそオーケストラを無視して暴走するくらい調子よく?演奏していたのに、壊れたねじ巻き人形のようにテンポもリズムもシドロモドロな感じになり、すごいことに。また曲によっては指揮者が指揮をしながらすごい勢いで咳き込みはじめ、演奏するほうがナーバスになってしまったり。この他にもカルメン組曲とか色々やりましたが、もう最後のほうは腰がばりばりに痛くなり、座っているのがものすごい辛かった・・・・。


弦楽器は結構人数が必要なので、参加できるオーケストラにも比較的選択の幅があったりするとは思うのですが、フルートなどの管楽器はせいぜいひとりかふたり必要なだけなので、なかなか空席を見つけるのも大変。そんな中、こんなオケでも参加できるのはいい経験になるしありがたいことだと思ってやってきましたが、数年にわたってちょこちょことこのオケに関わってきて、ちょっと考えてしまいました。



このオケは一体何がしたいんだろう?何を目指してるんだろう?というのがひとつ。一応プロとアマチュア混合のオケではあるのだけれど、何年たってもオケの技術があがっているわけでもないし、うまくなろう、人を感動させよう、という感じでもない。じゃあ自分たちが楽しもう、というのかと思うと、練習中も本番中もなんだかみんなあんまりハッピーそうじゃない。ぎりぎりまで楽譜がないとか、いつもいろんな段取りが悪くてわーわー大騒ぎしてストレスアウトしてるし、練習も短期間で詰め込むので、みんな楽譜を追うのに必死で、それ以上表現を追求するわけでもなし。主に地元で教えたりしている「プロ」の人達は、このオケに参加することでお金が出るみたいなので、一度ここのポジションにありついたらずっと居座っている感じ。オーディションで人を入れ替えたりしているわけでも無いので、顔ぶれはずっと一緒で平均年齢も結構かなり高い。目標や向上心なく、ただなんとなく漂っているオーケストラや、演奏家。たぶん世の中には一杯あるんだろうか。オケがやりたくてしょうがない人だっているのに、勿体無い。私はもらったチャンスと思って一生懸命やりたかったけど、なんだかテンションはどんどん下がる一方・・・、もうこのオーケストラはいいや。完全に卒業しよう、と思いました。


ずっと憧れていたオーケストラへの参加だけれど、このままここで続けても、どんどん幻滅したり無気力になっちゃいそう。。これからは、もっと若くて勢いのある人達と何かしたい!自分で練習をたくさんして、技術を磨いてどんな機会にもReadyであることも大事だけれど、同じ気持を持った人達を探してつながることの大切さも実感しました。おうちでファミリーコンサートとかでも、色々プログラムを組み立てたりしてやってみたいなぁ。これからはもっとオーディションの機会も探して受けてみようかと思います。それに受からなくても、それが今後につながっていくこともあるようだし。もっと可能性を探る努力をせねば。といいつつ、あと3ヶ月で小さいさんが我が家にやってくるんだった。しばらくは時間が取れなくなってしまうかもしれないけれど、やはりいつまでも音楽にはちゃんと楽しく、真摯に向きあっていけるような心持ちではいたいなと思いました。


そんな演奏会だったけど、6人もお友達が来てくれました。本当にありがとう。今度は自分が本当に納得するものを、みんなと自信を持って共有できるようにしたいです。その実現が何年後になるかわからないけど、頑張ります。