愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 人生最悪?の1週間

  • とうとう20週に突入。折り返し地点まできました。まだ7−8週でしんどかったとき、15週ぐらいになっている友達をみていいなぁーなんて思っていたけど、それもあっという間に通り越してしまった。20週目の小さいちゃんは、マスクメロンぐらいの大きさだとか。どおりでお腹もぽこっとするわけだ。
  • 妊婦になると、なんであんな妊婦を強調する服を着るんだ、みたいなことをいう人もいる。最近はマタニティっぽくない服も多いし、私も結構ストレッチの効く、マタニティではない普通の服を着ていることが多い。しかし、お腹をあまりに隠す服を着ていると、外にお出かけするとき、特に公共の交通機関を使う時は、たまーに身の危険を感じることもある(サンフランシスコのバスなんて、混雑する上に急激な坂を暴走・急発進するから結構怖いといえば怖い)。特にちっちゃいアジア人の私は妊娠してても気づかれず、あきらかに私のお腹より立派な贅肉をつけた人がどーんと席を陣取ってることも多い。まあ譲れとはっきりいえば譲ってくれるのだろうけれど、公共機関を使う時は、マタニティっぽい服を着てみることにした。そうしたら不思議、たちまち何も言わなくても席をゆずってもらえるように。やったー!
  • 先日買ったマタニティジーンズ、裾上げを近所のクリーニング屋さんにお願いした。取りに行ったときにクリーニング屋さんの奥さんと世間話をしていたら、ここのクリーニング屋のお客さんも今年は妊娠がめちゃくちゃ多いそう。さらに女の子ばかりらしくて、妊婦のお客さんの11人全員が女の子、男の子は養子縁組のひとりだけ、なんだって!私の周囲も女の子ばかり。これってやっぱりサンフランシスコの水に何かはいってるとしか思えない・・・。
  • 会社でも、先日マネージャーのひとりに女の子が生まれて、生後3週間ぐらいなのを、奥さんがランチを食べに連れてきていた。奥さんも元気そうで至って普通なのがすごい。というか逆にアメリカでは、子供が生まれてすぐでも結構ぴんぴんしてる感じの人ばかり見てきたので、産後が大変だという印象が今まで薄かった。でも実際は、生まれてからは昼夜関係なく3時間おきぐらいに授乳だおむつ替えだってあるんだよね・・・。
  • 地元のしょぼしょぼオーケストラの練習にまた参加。仕事が終わってから、1時間かけて練習場に行き、夜10時まで練習が続くのは結構キツイが、それでも音楽の渦の中にいるとエネルギーをもらえるみたい。今回のコンサートではバリトン歌手のソロがあるのだけれど、小さいちゃんはいつもこのバリトン歌手の歌声に思い切り反応する。この人の声が好きなのか、曲が好きなのか。
  • 安定期だから色々やろうと思うものの、仕事が終わって家に帰ると、エネルギーが全部なくなったような感じになり、へろへろする。ご飯を食べるとそのまま寝てしまうことが多い。ある夜寝ていると、小さいちゃんの重みなのか、お腹の中に何かずしっ!と小さなカタマリがあるような感覚が。そしてちょっと感じの悪い運子がでるときに腸がちくちくするような痛みがお腹の右側に出てくる。しばらくするとお腹の右側で小さいちゃんがごにょごにょ、と動いて痛みが収まる。今度は左がちくちく痛み出し、すると小さいちゃんが左側でごにょごにょ動いてまた痛みが収まる。これは何?
  • 週末、ベイビーザラスに乳母車をみにいく。子供がいなければ、足を踏み入れることはなかった全く未知の世界。色々ありすぎて、ふたりでうわーーーっ、わからん!となってしまう。乳母車を折りたたむのさえ、どうやっていいのかわからず四苦八苦。安全性が云々とか、私の体にあった重さのものとか、いずれ車を買うことになったらトランクに入るのかとか、色々な点を考慮して選ばないといけないけれど、どこからはじめていいかもわからん!
  • 本当はジョギング用の乳母車も欲しい!これに小さいちゃんを載せて、海辺を爆走するぜ!とか思っていたけれど、これは生まれてすぐは載せられないし、小さいちゃんの様子を見てから考えることに。角刈りレズビアンカップルに子どもが生まれるので、乳母車を見るのに一緒についてきたという、片方の人のお父さんとちょっと立ち話。色んな家族の形がありますね。
  • この週は旦那がいきなり出張に。普段あまり出張がない仕事なのに、今回に限って2週間も留守にするかもしれないという可能性が・・(泣)案の定旦那が出張に出かけたその日には、坐骨神経痛があまりにひどくなり、痛くて動けなくなる。動くとお尻の肉の中にあるすじに、ナイフを突き立てられたような感じの痛み。この痛み、お産より痛かったという人もあるらしい・・あまりの痛さに、鍼の先生のところに駆け込む。
  • 電極のついた鍼をやってもらう。鍼治療って、やってもらった直後は、揺り戻しみたいなものがあり、一時的に症状が悪化することがあるらしい。私も痛みがさらに激しくなり、涙が出るほどに。しかし不思議なことに、2日したらぴったりと痛みが治まった!
  • しかしその翌々日には、今までに経験したことのないようなお腹の張りで目が覚めてびっくりする。お腹が張るというのがどういうものなのか、まだよくわかっていないのだけれど、明らかにお腹がばんばんに固くて、変な感じ。実はこの週から、私のチームで産休に入った人がいて、その仕事をこれまた妊婦である私がかぶることになってしまった。引継ぎも微妙なままスタートしてしまい、ストレスがかなり溜まっていた模様。会社に行く前に仕事のメールを開けてしまったら、それでもうお腹がきゅーっとなってしまい、ガッチガチに。さらに子宮がまた成長しているのか、生理痛の軽いような痛みも。
  • お腹が単に張るのと、切迫流産で痛くなるのと、全てが初めてなので区別もつかず、不安になって医者に電話。私の声がよっぽど心配でへろへろしていたからか、先生 が今すぐ来なさい、といってくれる。タクシーに乗って3分ですぐに見てもらえた。個人の開業医のところでよかった。私の顔をみたとたん、先生は開口一番「今下痢してない?」・・・な、なぜわかった?!この日はまあ大丈夫だったが、実は2日ぐらい前にいきなり下痢をしてびっくりしていたところだった。自覚症状はあんまりなかったけれど、最近胃腸に来る風邪がはやっているらしい。おなかの痛みは、やはり子宮の成長痛だったが、それに あわせて腸が調子の悪いのが、そういう痛みに相乗効果としてでていたらしい。小さいチャンあいかわらずぐるぐる動いているし、子宮口が開いていないし、小さいチャンの心音も相変わらず元気で、問題ないとのこと。ものすごくほっとして半泣きになる。先生は電話で私の声をきいて、これは直接見て安心してもらっ たほうがいいと思ってねぇ、とのこと。あーよかった。子宮の成長痛はちょっとの間続いたが、翌々日ぐらいにはなんともなくなった。大事なくてよかったけど、いきなり色んな痛みが旦那がいない時に起きてしまったので、ほんっとに心細くなってしまった。
  • 夜は友達が5人来てくれて、家でお好み焼きを作ったりアップルパイを食べたりおしゃべりをしたりした。人がいてくれるとやっぱり気がまぎれるね。来てくれてありがとう!