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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

流血ボランティア

サンフランシスコ生活日記


チェリストなつみさんに誘っていただいて、地元の老人ホームで音楽演奏ボランティアをやる、第2回目。日系人のお年寄りのための演奏は、懐かしい文部省唱歌が中心。今回は、チェロ・ギター・フルート、そしてたまにピアノでのアンサンブルを3人でやった。今回もなつみさんやギタリストのKさんに選曲をおまかせしてしまったけれど、ちょっとしたボランティア演奏とはいっても、文部省唱歌メドレー、どの順番で演奏するのがよいのかも、考える必要あり。


「まずは『靴がなる』でどっかんどっかんと盛り上げたところで、『浜辺の歌』『ふるさと』でどーんと落とす」「最後は『七夕』でしめ、鳴り止まない拍手のアンコールは『しょうじょう寺のたぬきばやし』(これは嘘)」・・・・


でも意外とどの曲を演奏していても、みなさん小声で歌っていらっしゃる。何十年たっても、子供の頃に覚えた歌は、忘れないものなのだな。私達が年寄りになった時、ワカモノが図書館やインターネットで一生懸命調べて、「ガラスの十代」なんか演奏して一緒に歌ったりするんだろうか。ちょっとうれしいかもしれない。今度は昭和の歌謡曲なんかも探してみようか・・芸者ワルツとか?ちょっとした演奏でも、こうやってプログラムを色々と考えるのも面白いな、と思った。


それにしても、この老人ホームにいらっしゃるおばあさま方の元気なこと!演奏の後にはお茶を飲みながらお話をしたりするのだが、一緒に来てくれた(比較的)若い男性陣は大人気?で、「愛してるわ〜!」なんて抱きついて離さない!元気なおばあさまがたに、逆に精気を吸い取られてしまいそうだ・・・。アメリカに来たときのことなど、英語と日本語まじりでいろんな話をきくこともできて、興味深い。なつみさん、今回もお誘いいただいてありがとうございます〜!


そんなボランティアの後は、友人宅に集合して、ラスベガスから中継されたUFC100鑑賞会。昔はドン引きだった格闘技であるが、格闘技に関するこんな本を読んだりして考えがかわり、今年の結婚記念日には地元のプロレスを見に行ったりしてしまった。キャラクターや筋書きがきまっているようなプロレスの試合はともかく、ほんまもんの格闘技は、試合本番に向けて体力・精神力をピークに持っていく作業をもくもくと進める、本気で戦う男たちのストイックさがなんともいえない。本気だからこそ、試合を見ていても、最後にお互いに対するリスペクトがあったりするのも(そうでない時もあるが)見ていて好きだ。ついでに女の子同士で試合を見て、筋肉についてあれこれコメントを述べあうのも好きだ。笑


今回はUFC移籍初の秋山の試合もあった。ヘビメタ音楽で入場する選手ばかりのなか、彼はなぜかサラ・ブライトマンの癒し系音楽で入場、さらにリングにあがる前に土下座で礼・・・笑 しかしそれより対戦相手アラン・ベルチャーの腕のタトゥーがものすごく変でそれが気になってしまった。最初はモハメドアリの顔?とも思ったが、ぐぐってみたら同じことを考えていた人は多かったらしい。正解はジョニー・キャッシュ。しかしタトゥーを入れた後で腕の筋肉をむきむきに鍛えてしまったので、彼の顔は、それこそ何度もパンチを浴びたかのように、ぱんぱんに膨らんでしまっているのだった。


WWEから来たブルック・レスナーWWEぶりを発揮して悪役トークを炸裂させてしまって後で怒られていたのも面白かったが、やっぱりジョルジュ・サンピエール(GSP)が格好よすぎた。極真空手がバックグラウンドの彼、その強さにもかかわらず、かもし出すストイックさ、礼儀正しさがなんともいえずよかった。


格闘家の中には、ヘビメタっぽいきったないタトゥーをいっぱい入れていたり、「犠牲」とか、「侍」「無条件の愛」そして「無敵の参上」(?!)(よく見えてなかったけど「無冠の帝王」だって)なんて日本語を入れてる人もいたりしたが、それが正しい日本語であったとしても、なぜかみんなレタリングが明朝体なので、新聞の見出しか道路標識にしか見えん。それに比べて、GSPは胸に、ちょっと崩した文字で「柔術」と入れているのが大変センスがあってよろしいと思った。あと足に、おフランス風のGSPのレタリング。そしてそこに赤いタイトなパンツ。すべてがクリーンでスマート。試合が終わっても、カナダ人のセコンドにまるで日本人のように、軽く会釈をしていた。思い切りファンになってしまった。試合は判定で彼が勝ったが、判定のアナウンスがある前に、相手が「やっぱりあんたはすごいよ」みたいな感じで彼の手を上げたのも、よかった。


ラウンドのあいだあいだのセコンドの対応もさまざまなのが面白くて、へろへろですぐ負けたイギリスの選手のセコンドはFワード満載で「※△◎?#!!」と聞き取り不能なほどまくしたてていたと思えば、どっかの猿みたいな選手のセコンドは「体を動かせ、腕を動かせ、リングの上を動き回れ。さあ、今なんていったか、繰り返してごらん(ちゃんと意識が働いてるか確認するため)」とそれこそ猿を調教するように話しかけていたり、GSPのセコンドは、彼の胸とせなかをなでさすって、「リラックスしてー、そうそうー、体もよく動いているよー、すばらしいよーいいよー深呼吸してー」と、格闘技の試合会場なのに、妙に落ち着いたヒーリングの場を作っていたり・・・


一緒に試合を見ていたオークランド出身の友人KTちゃんが、実は高校時代男子に一人混じってレスリングをしていたということも発覚。普段はそんなことを微塵も見せないが、実はお金持ちの家庭に生まれ長身金髪でヨーロッパ生活も長い彼女、でもオークランドの公立校に通って育ったので、ずっと自分も黒人だと思って育った面白い人である。これはもういつか生で試合を見に行くしかない。あと、日本に帰って、大晦日に格闘技の試合で年越しをぜひ実現させたい。


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