愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

カプリカ


ここのところ、周囲の友人達がはまっていたテレビシリーズ。それは「Battlestar Galactica」 略してBSG。サイエンスフィクション系のテレビチャンネル、SiFiチャンネルでやっていた、未来宇宙もののドラマです。というと、スタートレック?みたいなオタク系のテレビ番組かと思うのですが、まあ軽くそういった感じです。笑。1970年代にやっていたテレビシリーズのリバイバル版なんですねー。日本でも放送してたんですね。


Battlestar Galactica [DVD] [Import]

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お話は、ざっくり言えば人間と、サイロンと呼ばれるロボットの戦争、そして定住の地を求めて宇宙船でさまよう人間(宇宙戦艦ヤマト風?)のドラマ。うーん、ざっくりすぎる。何しろ一生懸命見ていたのが旦那のほうで、私は横目で見てるだけでほとんどちゃんと見ていなかった・・・。


このドラマで出てくるロボット「サイロン」には2種類あって、いわゆるお手伝いロボットのようなものや兵隊ロボットみたいなマシーン系のサイロンがいる一方、人間の感情をもち(なので冷酷なロボット、というわけではなく、自分はサイロンだと気づかない人さえいたりする)、見た目だけではロボットだとはわからないようなサイロンもいて、彼らは人間を滅ぼして、自分達の世界を作ろうとしています。このドラマの面白いところは、人間側が必ずしも正しいわけではなく、両側からの視点で話が進んだりもするので、現在の世界に当てはめて考えられるようなシチュエーションやテーマがたくさん出てくるところが、深い、らしいです。SiFiなんだけど、人間ドラマ、でもあるらしい。特にイラク戦争、宗教の対立やテロリズム、そしてアメリカ軍による拷問・・・と色々あった最近のアメリカにとっては、この番組を見て色々と考える人も多かったみたい。


旦那はテレビ放送を録画して一生懸命みていたのですが、最近シリーズのDVDを借りて一気に見始めた友達がたくさんいて、もう会うたびにこの番組の話で盛り上がり・・・。つい最近、この番組は最終回を迎えたのですが、その時にはもうそれはそれはみんな大騒ぎでした。そんな祭りに乗り遅れた?私ですが、このドラマの新しいシリーズが始まるそうです。タイトルは「カプリカ」。


Caprica [DVD] [Import]

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時代は、BSGよりも前。BSGのキャラクターの祖父母の世代が主人公です。場所はカプリカという星(っていっても、街の風景はアメリカのどっかみたい。笑)。ここで、どうやって人間のようなサイロンが作られたかが明らかになります。シリーズは来年から始まるそうですが、そのイントロダクションとなる映画があるというので、友人宅に集合してDVD鑑賞会をいたしました。


ちょっとネタバレ?を書いてしまいますが、人間の心をもったサイロンが作られた背景とそのテクノロジーの話は、あながち、実現不可能ではないのかも・・・なんて思ってしまいました。カプリカには、ちょっとメイトリックスみたいなバーチャルの世界(今のネットの世界っぽい)ものがあって、そこである天才少女が自分のアバターを作ったことがことの発端になるのですが、そこで使われた技術の一つが、検索エンジン・・・!!ネットワーク上に残っている個人の情報・・ショッピングから医療記録から、チャットやメールや何もかもを集めて、そのパーソナリティを作っていく・・というもの。クラウドから情報を持ってくるから、メモリも少なくてすむんだって。もちろんその情報だけじゃなくて、知的機械なので、そこに色々ひねりが入ったり、発達していったりして、より本人に近いものができていく・・ま、そこはSiFiですから何でもありなんですが。


そしてバーチャルの世界だけで生きていたその情報を、天才少女のパパが、現実世界にあるロボットにダウンロードしちゃったのが悲劇のはじまり。ここで出てくるロボットは、超合金みたいなロボットなんですが、うーん、突き詰めていえば、某Y社やG社の検索エンジンで情報を集めまくって、アシモとか、最近あるもっと人間みたいな感じのロボットにダウンロードしたら、サイロンが出来ちゃう??でも今ネット上にある情報の質を考えると、そこから生まれるパーソナリティはかなりすごいものになりそう・・・。笑 


BSGはフォローしませんでしたが、カプリカのテレビシリーズが始まる前に、見てみようかしらん。