愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ナパめぐり


お天気は晴れ晴れしているのに、なんとなく空気が冷たい週末は、友人カップルJ&Kと連れ立って、思い立ったようにナパへ。ワイン好きの友人カップルがメンバーとなっているワイナリーに、ワインを取りに行く、というのでそれにお相伴する形です。


ワイナリーのメンバーになると、何ヶ月かに一回、ワインの詰め合わせを送ってくれます。郵送で受け取るのもいいけれど、郵送代もかかるし、何しろ車で1時間もいけば着く場所に住んでいるんだから、行かない手はありません。メンバーは無料で試飲もさせてくれるし、特に最近は色々なワイナリーを、大きな会社が傘下に入れていたりすることが多いので、ケイレツのワイナリーでも無料で飲めちゃったりもします。・・・って、私はそんなに飲めないんで、あんまりそれを活用できないんですが。


久しぶりのナパ、うーんやっぱり不景気の影響か。For saleのサインがかかっている家、そしてぶどう畑がちらほらありました。今回はJ&Kが長年メンバーになっているワイナリー、Miner Family Vineyardへ向かいました。今回のピックアップを最後に、ここのメンバーをやめることにした二人。ここのワインでOracleというのがあって、それが結構人気なのですが、なんと当初は60ドルだったこのワイン、今では90ドルにまで値上がりしちゃったのだとか。うーむ。不景気なこともあるし、ちょっともうメンバー続けられませんー、ということで、最後のテースティング。以前つれてきてもらったときは、こじんまりしてて、のんびりワイナリーの人とおしゃべりしながら飲んだりできたのですが、最近はワイナリーツアーのバスとかが乗りつけたりもして、大混雑。それもちょっとねぇ・・・、というのも理由。でも最後のテースティングではワイナリーの人と景気のことを愚痴りながら、のんびり飲むことができました。


次に向かったのは、Chateau Montelena。例の映画「ボトルショック」で最近さらに知名度があがっちゃったワイナリーです。以前、我が家の両親を連れて行ったときには結構混んでいたのと、サービスがよくないのでハァー、という感じだったのですが、J&Kが意外にもまだ行ったことがない、というのでとりあえず行ってみることに。


chateau


入り口でアクセスコントロールをしていて、20分ほど待つことに。ワイナリーの裏に、なんちゃって中華庭園があるので、そこにいるものほしそうな白鳥や、人を威嚇する鴨を相手にしながら、池にかかっている何かがおかしい中華風ハリボテ風の橋を行ったり来たりすることもできます。


テースティングは、前回よりも意外とPleasantな経験でした。映画が出てから、お客さんが確かに増えた、特に今、フライト中の映画で見せてたりするので、それを見ながらサンフランシスコに来たお客さんが、ここのワイナリーを目指して来たりもするそうです。テースティングはオンラインで予約もできるらしい。私たちが行った時も、日本人の団体さんも来ていました。映画では、ここのシャルドネがフランスのワインを破ってテースティングで一番を取るのですが、実はこのワイナリーで一番評価が高くてお勧めなのは、Cabなんだそう。テースティングしたどのワインも、どかんどかん!っていう感じではなく、すっと飲める感じでした。旦那はここのリースリングが好きで、家にもまだ一本あるのに、もう一本購入。


そして最後に向かったのは、ポートワインで有名なプレガー。ここの何が好きかって、掘建て小屋みたいなワイナリーで、ぜんぜんナパっぽくないところ。ワインを注いでくれるのも、しなびた親父さんたち。ほんとにどっかの西部の酒屋に来た感じで、親父さんと歴代副大統領トリビアクイズをしちゃったりすることもできる、ゆるーいところです(笑) この日はいつもより劇込みでしたが、テースティングに来ているほかのお客さんとわいわいおしゃべりが始まったりする、和気藹々とした感じです。ここらへんで花火師(!)をしているという常連のおっちゃんに、お勧めワイナリーを色々教えてもらいました。しっかりメモもとったので、次回行ってみよう。ここのポートワインの「アリア」というのがとてもユニークで、「ヘーゼルナッツ、そしてキャラメルポップコーンのような後味」が楽しめます。ただ今回は品切れ(!)で試飲できず。ここの普通のワインはダメダメなのですが、ポートはなかなかなので、陳家、初めてワイナリーのメンバーになることにしました!といっても、J&Kカップルと割り勘で申し込むことに。ふふふ。これでもっとナパに来る口実が増えます。


そして帰り道すがら、陳家・・・というか旦那が大好きなお肉やさん、Fatted Calfに寄り、ハムやらを色々試食させてもらった上に、ソーセージやパテ、ハーブでマリネされた豚肉を大量に買い込み、ついでにビーフジャーキーもかじりながら帰路につきました。


fatted calf meat

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買った肉を焼いて、友人宅で、肉・肉・肉のディナーです。野菜が足りないので、近所に住むS&Gカップルに野菜を持参するよう電話をして、3カップルの即席ディナーとなりました。ベイエリアに引っ越してきてからずっと付き合いのある友人達ですが、最近の話題はどうも不動産やら子供やら・・・だんだんドメスティックになってきている今日この頃。でもワインもしこたま飲んで、楽しい週末。


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