愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

明治大正のカラー写真

こっそり読んでいるあるフォトグラファーのブログで紹介されていた、アルベール・カーンさんのプロジェクト。日本ではNHKスペシャルみたいな番組で紹介もされたみたいです。


The Wonderful World of Albert Kahn

The Wonderful World of Albert Kahn


本当はこの本がほしかったのだけれど、BBC出版のこの本、アメリカでは手に入らず。同じ著者による、同じトピックの本「The Dawn of the Color Photograph: Albert Kahn's Archives of the Planet」 を入手しました。


フランスの銀行家、アルベール・カーンというお金持ちのおっちゃんが、世界中に人を派遣して、初めてのカラー写真機オートクロームというのでもって、世界のいろんな場所を撮影させて集めたコレクション。1910年代から1930年代ぐらいまでその活動は続いたそうで、第一次世界大戦の戦場や、ヨーロッパの各都市の街の様子、中東・アフリカ、そして日本やモンゴルの奥地、そしてもちろんアメリカ大陸と、ありとあらゆる場所の風景が、これでもかこれでもかとカラーで出てくるのには、圧倒されます。


特に気に入ったのは、ベトナム。当時のそれはそれはカラフルな官僚の衣装や、趣向をこらした調度品・・・今となっては、骨董だったり、博物館に展示されているような風景が、そのままカラーの日常となって目の中に飛び込んでくるのは、なんともいえません。ヨーロッパやアメリカの街や、そこで生活する人たちの当時の風景も、もちろん今までに白黒写真で見たことはあったけれど、カラー写真だと、もう印象ががらっと変わります。特に街並みがあまり変わらない欧州などでは、もちろん写っている人の服装は違えども、まるでつい最近撮影されたかのよう。そしてなにより、遠い昔でも、春の日にはこうやって暖かい陽だまりがあって、鳥の声が聞こえて、そこに今と変わらない朝・昼・晩の空気があったんだ、と、当たり前ではあるんですが、そんなことを思ったり。


逆に見ていて今とそんなに変わらないのでは・・・と思うのはやっぱりインドやアフリカの風景。そしてカーンさんは日本とも縁が深くて、日本の財界人や皇族とも交流があったり、日露戦争でも日本にお金を融資したりしていたそうで、明治大正の日本をカラーで見るのもかなり興味深いです。


これらの写真は、カーンさんではなく、彼に雇われた写真家たちが、機材を担いで世界を回って撮ったものなのですが、その旅の道のりも楽ではなかったようで、スパイの容疑をかけられたり、足止めをくらったり、機材を取り上げられたり・・・と色々あったようで、そんな旅のエピソードを読むのも楽しいです。また、当時から日本は清潔で過ごしやすい街だったようで、特に当時ごっちゃごっちゃしていた中国(清)に日本経由で行った写真家は、日本に戻るとほっとしたそうな。


それなりに厚い写真集だけど、なんだかもったいなくて、ちびり、ちびりと見ております。このページで、いくつか写真を見ることができますよ。これインドシナ、今のベトナム