愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

心地よいお墓

一週間弱しかいなかったベトナムなのに、結局旅行記を書き終わっていなかった・・今までに尻切れトンボで終わらせた旅行記は数知れず。今回はがんばって終わらせるぞ。


オードリーの春日似のホテルの支配人に助けられ、しんどいながらも少し元気を取り戻したので、フエ滞在最終日の午後は、マイクロバスに乗って皇帝のお墓めぐりツアーに参加しました。古都フエからバスに乗り、舗装されていない、なぜか初めてなのに懐かしい田園風景が広がる山道を、ニワトリやらをけ散らしながら行くこと40分ほど。なぜこんなところに?というような山奥に、トゥドゥック帝のお墓がありました。


日本だったら競艇場にでもいそうな、でも見た目に似合わず3ヶ国語を駆使するほくろ毛のガイドのおっちゃんが、車中でさっさとお金を集め、みんなの分の入場チケットを買ってくれました。ユネスコ文化遺産にもなっているらしいこのお墓。でも特に立派な施設があるわけでもなく、入り口には掘立小屋のような売店が2軒ほどあるのみ。しかしバスから降りるなり、果物いらんか、ベトナムコーヒーいらんかと客引きがやってきます。


皇帝のお墓は、お墓とはいえども、ちょっとした離宮風。建物の配置も、ミニ王宮っぽくなっていて、実際、皇帝の死後、ここに何人もいた奥さんたちが移り住み、その死を弔ったのだとか。やはり方角とか風水とかが良いのだろうか。大きく広がる池、お墓を囲む山、静寂や空気・・・・全てがあまりに心地よすぎて、ここにハンモックをつるしてずっとここで眠っていたい衝動にかられました。今思い起こしても、空気や風や自然の配置があれだけ完璧・・と思える場所は、今まで無かったかも。お墓なのに・・・何か夢の中のすごく懐かしい場所に帰ったような気がしたのでした。

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お墓の中は開けたことがないんだそう。