愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 奥巴馬加油


8年前、ブッシュが大統領になった日、ワシントンDCのダウンタウンにそれほど遠くない我が家の周辺はとても静かで、ただ地下鉄に乗ると、ブッシュの大統領就任をお祝いしにくり出したテキサス人(タキシードに、カウボーイハット)が乗り込んできたりして、私達はただ恨めしくそれを見ていたものでした。4年前、ブッシュが2度目の宣誓をした日は、まさに陳家が荷物をたたんでサンフランシスコに引っ越してきた日。この数日とにかく気温が驚くくらい下がって、セントラルヒーティングがあった我が家でも、窓から冷たい風が入ってきて凍えるかと思いました。就任式で交通規制があったので、引越しトラックがちゃんと入るかわかりませんよと言われたけれど、特に問題もなく大丈夫でした。そして4年後の今日、DCはそれどころではないお祭り騒ぎだったのだろうなぁ。


西海岸ではすでに出勤時にスピーチが始まっていたので、インターネットでちょっと聞くだけでしたが、CNNなどではもう回線が込み合っていてアクセスさえできませんでした。西海岸にいる友人・同僚達とも、「歴史の瞬間に今いる!」「Proud momentだ!」とか、静かに興奮していた模様。


私はおばまさんが大統領に当選した瞬間の顔がとても印象的でした。笑顔ではなくて、どちらかというと緊張の面持ち。今さらだけど、大変な重責をこれから負うことになる緊張感、のような。周囲の熱狂とはとても対照的だった印象があります。オバマさんの生い立ちについては、少し読んだ程度ですが、それは「初の黒人大統領」だけでは片付けられない、とても複雑なもので、それを読んだときになんとなく、彼はきっと心に孤独を抱えてきた人なんじゃないかな、と思った。そしてオバマさん、ものすごーーく真面目っぽい。そうでなくても、ストレスの多い大統領業務(DCの知り合いの薬剤師は、政治家の処方箋を色々と取り扱うこともあるけれど、それはすごい・・と言っていた)。巨大で冷たくも見えるナショナル・モールはオバマ大統領の時代になって、少しは違ったものになるのだろうか。とりあえずはこれからの4年間、彼の道のりが孤独な戦いではないことを祈りつつ。