愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

もっと楽しそうにお願いします


40分ほどぼーっとしていましたが、雨は止まず、お腹もすいてきたので、雨足が弱まってきたかな?というところでえいやっ、と立ち上がり、いったん王宮の外へ。傘を持ってこなかったことが悔やまれる。


地元の人は、連日の雨に慣れっこで、多少の雨でも、ものすごく長い雨ガッパを着て、バイクに乗っています。この雨ガッパ、巨大てるてるぼうずのようなつくりになっていて、バイクを運転するとき、前と後ろの荷台も一緒にカバーできるようになっています。学校帰りには、子供が二人でこのカッパをかぶって歩いていたり、お父さんやお母さんのバイクの後ろに乗って、カッパの下に子供が隠れていたり。歩き始めたのはいいものの、雨が止まずに困りましたが、そこは商売上手なベトナム人。ちゃんと道端で観光客向けに雨ガッパを売っていました。


フエといえば、フエ料理。王宮があったところなので、上品な味付けの王宮料理が有名。ガイドブックを開いたときから、私はこのフエ料理に釘付け!絶対堪能するぞー!とわくわくしていたのですが・・・。


旅行するとき、陳家はだいたい地球の歩き方と、ロンリープラネットなどの英語系のガイドブックを併用します。今まで旅行したところ(エジプト、イスラエル、マレーシアなどなど)では、地球の歩き方はビジュアルが充実しているので、予習に便利、英語のガイドブックは、現地に行ってから情報が満載で、現地を実際に歩くのに便利・・・という感じでした。


しかし〜、ベトナムに関して言えば、やはり日本人のほうが旅慣れているような気がします。特に美味しいところは、日本人のほうが知っている!私はランチも宮廷料理!と思ったのですが、唯一ロンリープラネットに載っていた王宮近くのレストランに行く事を提案した旦那。これが雨の中とぼとぼ歩けど歩けど見つからない。しかも、こんなところに店が?というような住宅街にどんどん入って行き・・・。なんとか見つけた店は、英語で「ウェルカム」と看板が掲げられた、明らかにガイジン向けのしょぼいレストランでした・・・メニューも、チャーハンとか、そんなんで、がっかり。ここで唯一、ベトナムでそんなに美味しくない(まずいわけではないんだけど、つまんなかった)食事をしました。行く途中で、地元の人たちがたむろっている屋台はあったのに。


フエ料理はディナーでリベンジしましたが、何しろ体調に波があったので、あまりじっくり堪能できなかったのが、今になっても非常に悔やまれます。食べ物の恨みは恐ろしいのだ。そんなベトナムグルメの様子は、「陳家の食卓」のほうにアップデートしてますので、よかったらどうぞ。こちらのほうは、ほぼ毎日更新中でございます。


釈然としないディナーの後王宮に戻り、宮廷音楽ショーを鑑賞。お客さんは、ぱらぱらと・・。小さな劇場ですがS席みたいなのもあって、そこではお茶とお茶菓子がつくらしい。私達は庶民席にしましたが、ペットボトルの水をくれました(笑)。


席に着いたときにはすでに始まっていたのですが、なんか非常につまんなそーに、お葬式のような顔をして演奏していたおっちゃん達。


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歌と、踊り。


ベトナムで有名な曲なんでしょうか・・・隣に座っていたベトナム人の集団が一緒に歌いだしました。


一弦琴のおっちゃん。ベトナム独自の楽器のようです。サイゴンで行った博物館の楽器売り場にも置いてありました。音階は、手に握っている棒のようなもので調整します。売り場のお兄ちゃんに実演してもらいましたが、ベトナムの音階は「ドレミファぼよよ〜んびよよ〜ん」みたいな、西洋式の楽譜では表せないような音階なんだそうです。


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これって、中国のやつと一緒だ!


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最後は大勢が小さなランタンを持って出てきて、歌を歌いながら組体操!



ベトナム芸能、素敵なんですが、もう少し自信もって、楽しそうにやろうよ!と見ていて思ってしまいました。なんとなく中国風なところもあり、独自のベトナム文化もありで、面白いことは面白かったです。


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ほんとにそんなに遠くない昔まで、ここには皇帝が住み、側室が住み、宦官がいて、お付きの人たちがここらへんをふらふらしていて・・・今とはまったく異質の世界が広がっていたと思うと、夢の跡に立ったような、不思議な空間でした。