愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 リレーRun


友達8人で、マラソン・リレーに参加した。サクラメントで開催されたマラソンレース。リレー部門もあって、マラソンの距離を、4人で割ってリレーする。なので一人で走る距離は10キロ前後と悪くはない。


しかし、ここのところ仕事や仕事以外で忙しくてばたばたして慢性疲労だった上に、最近の急な冷え込みでなんだか喉がちくちく。さらに追い討ちをかけるように、レース2日前の寒い夜、旦那に布団を全部取られ、あまりの寒さに目が覚めた・・・。体はぞくぞく、喉はいがいが(涙)


普通のレースだったら、走るのは自分だけだから、体調が悪ければレースをキャンセルすればいいのだけれど、今回はチームメンバーがいるから休めない。さらにレースがサクラメントということで、前日から現地に行って一泊するというスケジュール。体はだるいし、気が重い・・・さらにさらに追い討ちをかけるように、サクラメントは激寒!!街並みも体感温度さえも、ここは東海岸デスカ?!というような凍える寒さ。そんなことは知らずに秋の装いで来てしまった私たち。もっと防寒してくればよかった・・・。レースは朝早いので冷え込みはもっとひどいだろうし、リレーとなると、前の走者が来るまでの待ち時間だ何だがあるので、もうこれは死の行軍間違いなし。ものすごくブルー。


第一走者の出走は朝7時。それぞれのスタート地点まで、シャトルバスが出て、運んでくれる。第一走者は42.195キロ先にあるフォルサムという街まで行かないと行けないので、朝早い。私は中盤だったので、そこまで早くはなかったが、案の定緊張と心配でよく眠れず。しかも、ぼんやりした頭で着替えていたら、・・・なんだか持ってきたジョギングタイツがクサイ!!!旦那が洗濯したときに陰干ししてくれたようなのだけれど、ちゃんと乾いておらずに雑巾みたいな臭いになっていた・・・(泣)しんどいのより、自分の臭さにブルー。まあ走ったらみんな臭くなるやろ!と開き直って、友達とバスに乗る。


ラッキーなことにリレーの中継地点は24時間スーパーの駐車場付近だったので、バスに乗ったまま次のランナーを待ちつつ、スーパーのトイレを使ったり暖かいお茶を飲んだり。途中、先頭集団のケニヤ・エチオピア勢が、一瞬これはコントですか?と思うくらいものすごいスピードで走り去っていった・・・。ほとんど全力疾走。あの速さ信じられない・・!!


友達8人、2チーム作ったけれど、前のランナーJ君と、別チームの旦那は仲良く一緒にゴール。足に巻くタイムチップ入りのバンドを受け取り、出走。チームのほとんどが怪我していたり、調子が悪かったりで、誰もタイムを気にしていなかったので、とりあえず走れればいいや・・と思っていたら、腕時計さえ持ってくるのも忘れ、次の中継地点が何マイル先だったか、自分がどれだけ走らないといけないのかも忘れてしまった。


でも、走ってよかった!レースのエネルギーをもらって、風邪なんか吹っ飛んでしまった。


フォルサムからサクラメントのルートは住宅地を通る、まっ平らなコース。多少アップダウンはあるものの、サンフランシスコを走りなれていれば何ともない。いいタイムが出やすいらしく、ボストンマラソン参加資格を取るために走る人も多いみたい。


でもなにより良かったのが、途切れることなく地元の人たちの応援があったこと。時には地元のブラスバンドが演奏していたり、自分達の車を沿道に止めてカーステレオから音楽をがんがんかけてくれていたり、オレンジを手渡してくれたり。ウォーターステーションも1マイルごとにあったりして、とっても走りやすいレースだった。夏に走ったサンフランシスコマラソンは、スタートがあまりに早すぎるので(朝5時すぎ)、あんまり沿道の応援がなくてさびしかったのだけれど、このレースはコミュニティの人が一丸となって応援している感じが楽しかった。結局11キロ、かなりのんびり、沿道の人たちとハイファイブしたり、周りの景色を楽しんでいるうちに、なんだか風邪も治っていた!


ちょっとした風邪のときは、うじうじ心配しているよりも、くっさいタイツをはいて、10キロぐらいわーっと走って汗をかくのもいいらしい!暑いシャワーを浴びて、寒いのにせいせいした気分でハンバーガーを食べて帰ってきたのでした。