愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

The Savages


A君の元デート相手お勧めで今年一番に見た映画。自分達も色々問題を抱える兄妹が、ちょっとぼけはじめてきたお父さんを引き取り、看取るまでの話。このお父さん、長い間「ガールフレンド(すっごいばあさんだけど)」と一緒にアリゾナの老人向け住宅に住んでいたのだけれど、ガールフレンドが死んで彼女の所有だった家は売られ、ニューヨーク州バッファローの介護施設に入る。太陽がさんさんとしているアリゾナに比べて、雪が舞い、建物もちょっとがたっとしたアップステートニューヨークの寂しいことといったら。親の面倒を見ようにも、子供達にも自分達の生活があり、それぞれの問題があり、距離があり、そして過去の確執もある。今は何とか元気でやっているそれぞれの我が家の両親だけれど、いつかこういう日が来るんだろうと思うと、とても悲しい気持ちになってしまう。近くに住んでいるけれど、何かと自立していない旦那の両親、元気に地元で暮らしているけれど、何かあったときにはあまりにも遠くに住んでいる私の両親。こうやってのんきに楽しく遊んでいられるのも、今のうちかもしれないな・・・などと思ってしまう。


映画自体はよくて、バッファローの大学で演劇文学を教えるフィリップ・シーモア・ホフマンはすごいリアルだったし、他の役者もとてもよかった、音楽もよかった・・一応、くすっと笑えるコメディ・・なのだけど、これを新年早々に見ようとか思うのはちょっとどうよ!A君デートするのやめてよかったかもよ!(笑)新年以外に見るのがお勧め。